ORIGINAL VIDEO ANIMATION ねこぢる草
このページは、佐藤竜雄監督の「ねこぢる草」をテーマにお送りします。といっても１頁だけですので、大したことは書いてありませんが（いや、他のページも大したこと書いてないデス…）。
ちなみに、私、原作のファンではないので（どちらかというと苦手）そのあたりはご了承下さい。原作ファンの人とは大幅に違う意見になっている可能性が高いです。
平成１３年度第５回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞受賞
2001年モントリオールＦＡＮＴＡＳＩＡ映画祭・カナダ批評家協会・公式部門特別批評家賞、観客投票部門・最優秀短編映画賞受賞
新世紀東京国際アニメフェア２１コンペティション・オリジナルビデオアニメ部門奨励賞受賞
他にもカンヌ映画祭を始め、各地の映画祭や上映会で上映されたようです。芸術系作品というか、つまり、そんなシュールで見る人を選ぶ作品だと思います。
内容は…セリフ無しで全編音楽と効果音のみ。一部で「吹き出し」があったり、効果音的に手を加えた音声（シンセじゃないよね…？）を使っている所がありますが。では、音楽プロモビデオ的な作りかと言えば、一応ストーリーが有るように見える。有るように見えるけど、マトモに繋がったストーリーに見えない。シュールなシーンがイメージ的に繋がっていく。理屈で考えたら負けの感じるアニメかと思われます。
「にゃっ太」と魂を半分もって行かれた「にゃーこ」のおつかい。
なんとなく面白く。でも、残酷シーン満載。単純に漫画化された絵柄のおかげでグロさはないですが、非常に後味が悪い感じが残ります。これはラストまで突っ走って終わった後まで残りました。すいません。私の負けです。いや、原作というかねこぢるさんの漫画自体が苦手なので。
しかし、映像表現的には目を見張るものがあります。絵コンテは湯浅氏なので、カメラの動き回る感覚は凄まじいものがあります。また、無慈悲で残酷に見えても暖かいものもあります。まるで夢の世界のようなとりとめのない……正直、説明のしようもない映像が繰り広げられます。
ともかく。ブラックでシュールな。ある意味芸術的。ある意味実験的。ある意味奥深く。表層的にはどんよりと暗く。そんな作品に興味を持ったのなら。この作品を見てみるのもいいかもしれません。
| 監督 | 佐藤竜雄 |
| 脚本・構成 | 佐藤竜雄・湯浅政明 |
| 作画監督 | 湯浅政明 |
| 美術監督 | 中村豪希 |
| 音楽 | 手使海ユトロ |
| サウンドデザイン | 染谷和孝 |
| アニメーション制作 | J.C.STAFF |
| 製作 | キングレコード |
| タイトル | ねこぢる草 |
| 発売 | キングレコード |
| 販売元 | キングレコード |
| 発売日 | 2001年02月21日 |
| 税抜価格 | \4800 |
| 収録内容 | ねこぢる草 |
| コメント | 上にも書きましたが「しゅ〜る」な作品です。収録３３分の小品。音楽が「5.1ch」「ドルビーサラウンド」「リニアPCMステレオ」の３種類と豪華です。特にリニアPCM（つまり未圧縮音源。まあ、デジタル化されていますが）が含まれているのは大きいかと。ただ、表記は厳密には5.1chもドルビーサラウンド（の圧縮）だと思うのですが…。また、ジャケットはリバーシブルで後ろのストーリー紹介が英語版と日本語版が選べます。デフォルトは英語なので、買う時にちょっと考えてしまいます。きっと、ストーリーをネタばれしないためのメーカーさんの配慮なのでしょう（笑）。 |
| タイトル | ねこぢる草 サントラ |
| 発売 | キングレコード |
| 発売日 | 2001年02月21日 |
| 税抜価格 | \2500 |
| 収録内容 | オープニング(M-1)／くじら大サーカス(M-2)／イリュージョン／そらをのみこんだとり／船の上のにゃっ太たち(M-5)／魚の活け造り(M-6)／魚の夢(M-7)／からからのせかい(M-8)／変なおじさん(M-9)／みずのぞう~Water Elephant〜(M-10)／赤いガラスの海(M-11)／まわる時計の針(M-12)／ブリキの花園~Metallic World〜(Mー13)／エンディング(Mー14)／オープニング(ビデオ・エディット)／そらをのみこんだとり(別ヴァージョン)／変なおじさん(別ヴァージョン)／魚の夢(ビデオ・エディット)／みずのぞう~Water Elephant~(ビデオ・エ ディット)＜CDエクストラ＞ |
| コメント | 聞いたことがないので書けない… |