さて、３巻です。表紙もユーリの他にノエル、レニー、ザーナンと見習三人組が登場しています。そのバックにいる海竜が、今回のテーマでしょうか。は虫類的なリアルさが、言いしれぬ不安感を誘います…。
今回は、乗組員の過去にスポットの当たる回。ザーナンが中心になります。そのザーナンの指し示す先には海竜の伝説。そして人魚の伝説がある海が待っています。そして、そこは船の墓場としての伝説も…。こちらの世界でも、船乗りが最も嫌う話です。しかし、我らがユーラスティア号はこの海にも果敢に挑んでいきます。
そして海竜の心臓を狙うローデン王も参戦。賞金に釣られた海賊やタットン将軍が絡んで、事態は複雑な様相を見せます。
実際に海に待ち受けているのは何なのか。海を流れてきた子供、ザーナンの出生の秘密とは。そして…今回もユーリを苦しめる時光石が関係してくるのか。謎と戦闘。絡み合う人間関係。レニーはノエルとお近づきになれるのか（笑）。
重いテーマにも、あくまで海賊らしく。そんな３巻です。
(2003.04.13)