さて、６巻です。今回はオーデニア海軍やら黒マントやらの面倒な敵のことは忘れて、「海賊譚」の醍醐味？である「宝探し」を楽しめます。
しかも、ただの「宝探し」ではありません。宝の隠し場所どころか、それのある場所自体が伝説です。どこにあるのかわかりません。それこそがタイトルの「さまよえる宝島」なのです。
もちろん、お約束の「ライバルとの宝を巡るデッドヒート」もあります。もちろん、こういう時のライバルは「あからさまに悪い奴」です（笑）。
それこそスティーブンソンの「宝島」からアーサー・ランサムの「ヤマネコ号の冒険」まで、昔からの伝統です（笑）。
ユーリたちは無事に宝の島にたどり着くことが出来るのか？。敵の船長はどう出るのか？。真実の宝とは？。冒険に次ぐ冒険によって、全ての答えは読んだ人の目の前に晒されることになるでしょう。
そして、表紙にでかでかと描かれているレニーの秘密とは（これまでの話を熱心に読んできた人ならとっくに気が付いているであろう、アレがついに白日の下に）。
今後の流れを左右する大切な伏線もお楽しみください（笑）。
(2004.12.28)