今、2001年04月15日。そろそろ春の新番組も揃って来ました。見ている物もあれば、見ていない物もあり。そんな中で、最もインパクトの強かったというか、目を引いた作品がアニメ「コメットさん☆」でした。
「コメットさん」と言ったら、２度に渡る実写ドラマがある訳で、初代1967年の「九重佑三子」さんの作品はさすがに写真でしか拝見したことがありませんが、２代目1978年の「大場久美子」さんの作品は覚えている訳で…年がバレますな。
そんなこんなで、あんまり意識していなかった作品なんですが、朝起きたら１話を放映していたので、見て見ると、これが又、なんとも肩の力の抜けた作品で。
ストーリーは「ハモニカ星国の王女コメットさんが、ダンスパーティー（実はお見合い）の席から脱走したタンバリン星国の王子を探すため（というのは建前で、実は遊びに）地球にやって来て、お手伝いとして藤吉さんの家に居候する」というもので、伝統の「お手伝いさん」に加えて「魔法少女ちゅうなかぱいぱい」のような話に見えますが。
しかしながら、「遊び好き」という設定の割に妙に落ち着いてお嬢様していながら、庶民の生活に溶け込んで普通にお手伝いしているコメットさんがなんともいい感じです。
見ていて、和みます。藤吉家の双子との会話も自然で、子供に対する気負いが無いですし。前田亜季さんの演技の賜物か？。
個人的感想としては、流行の癒し系というよりは脱力系なんですが、そこいらがいいのかも〜。
脱力といえば、星国（ほしくに）、星力（ほしちから）とかいう読み方もなんか脱力しますし。コメットさんの魔法を意識して隠してないような飄々とした所（そして、それが今の所、割と騒ぎになっていない）もそうっすね〜。番組紹介で言われているような「こっそり」した所は全然無い様な（笑）。この感覚は続けて欲しい物です。
ライバルのメテオさん（かわいい声は本多千恵子さん）がバリバリのイヂワルで、飛ばしてくれているのも、作品としてはメリハリがあっていいかも。今後、メテオさんの「いいとこ」が見えるかどうかは、結構作品の盛り上がる鍵になると思うのですが、さてさて。
作品的仕掛けとしては九重佑三子さんがコメットさんの母親たる王妃役、大場久美子さんが王妃の妹役で声優出演。王妃の地球留学の話がコメットさんに地球行きを誘わせると言う作りになっていて、オールドファンにも配慮とか。
ともあれ、始まったばかりなんで、何とも言えませんが、日曜の朝からへろ〜っと見ていられるいい番組じゃないかなーと。
ＴＶ東京系で日曜朝９：３０より放映中。もっと多くの局で放送して欲しい所（実はうちの辺りでは綺麗に映らない）。
| 監督 | 神谷守 |
| 脚本・構成 | 桶谷顕 |
| キャラクターデザイン | まきだかずあき |
| アニメーション製作 | 日本アニメーション |
| 製作 | テレビ大阪／読売広告社／東宝／日本アニメディア |