「面白かった」本編感想（41話〜43話）
ここは、「コメットさん☆」本編の感想です。
ちなみに、本放送時の感想は基本的に終わったあとより辛口になる傾向があります。その時の感覚で書くと、後で見返したりして「何であの時そんなことを思ったんだ」ってことは良く有りますけど、それはそれとして楽しいので。
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- ２００２年０１月１３日放送
ペース的にもいい話でしたね。通常、最後の方は尺が詰まって来る作品が多くて、この話が最終回Ａパートでもおかしくないと思いましたが。まだあと２話残っていますから、楽しめそうです。
内容的にも、いい感じでした。謎解きとコメットさんや「誰かさん」の心理的な動きが結構丹念に描かれていて。特に終盤の「誰かさん」の「自分がコメットさんたちに逢うのが遅過ぎた」感が、結構切ないです。しかし、いきなり全てが解決してしまうのではなく「きっかけが掴めた」くらいであるあたりがコメットさんらしいと思いましたが（最終回までに解決しなくても別にいいかと私は思いますし。タンバリン王子については今まで描かれてなかったわけですから、この話の中で完結しなくても希望が語られればいいかと）。
でもって、ケースケのことがありますから、あと２話でもう一ひねりあるのではないかと予想していますが…。
アバンタイトルの王妃さまは、コメットさんが王子さまを置いておいて「タンバリン星国の誰か」と「新しい輝き探し」と、あくまでマイペースに放任主義。本当に真意の読めない人です。わかっているのか、いないのやら。
さて、コメットさん、廊下で「待ち人さん」。これは星人？。単なる言葉のあや？。ケースケ’（以下この感想中ではケースケダッシュと書いときます）は居間で景太朗パパと男同士の話。それを聞いた剛くん「しょうがねぇなぁ。俺も行ってくっか」と中に入って行きます。すっかりダメケースケ’よりもお兄さん気どりです。後半、やけに男であることを強調しますね（笑）。剛くん、寧々ちゃんとの違いを出したいのか、ヒーローになりたいのか。寧々ちゃんには「女は待ってな」とか言って「やな感じー」なんて言われてますけど（笑）。
でもすぐに出て来て「やな感じー」。「子供も駄目だって」「俺を子供扱いすんなっつーの」すねてます。景太朗パパ、割と子供たちを子供扱いしていなかったですからね。剛くんも彼なりに真剣で子供気分ではないんでしょうが。でも、真剣な話だけに、剛くんにはまだ早いですね、大人から見ると。
さて、Ａパート。「今のままじゃいけないってことは分かるよな」景太朗パパ、諭しています。「コメットさんが頑張っているんだから俺も頑張んなけりゃって」言っていたと、オーストラリア行きの時の事を持ち出しますが。「そうっすか」まるで他人事で言葉に詰まってしまいます。そりゃ、別人ですから（笑）。タンバリン星国の人間、詰めが甘過ぎ。変だよ。
で、輝き探しの話に。どうやら、コメットさんが誘ったのにサボろうとしてお説教になった模様です。「何かをやらなきゃ人は生きて行けないんだから、出来るだけ夢中になれることを探して見たらいいんじゃないかな」「ですね」少し自嘲気味ですが、そのことについて理解はしている…といった感じです。でも、どうにもならないようにも感じますが。
ところで。「何かをやらなきゃ〜」というのは仕事のようにも聞こえますが（コメットさんの中では、やりたいこと＝仕事と言う図式が見事にあてはまっていますから）、実際にはそこまで上手くは行かないもの。それでも「生きがい」とまではいかなくても「楽しみ」くらいはないと大変だと思うのは事実。見失うと、正直結構辛い物です。
「よろしく頼むよ」景太朗パパの言葉に「はい」と明るくこたえるコメットさん。割と自信ありげ。今まで自分が見て来た輝きに惚れ込んでいるからでしょうか。
木の上のミラちゃん＆カロンくん。「作戦通りだね」まあ、タンバリン星国の考えは、先週ほとんど見えちゃいましたが。
景太朗パパとの話を聞かれてもこたえないケースケ’。寧々ちゃん剛くんは秘密だと喜んでいますが。「男同士の秘密かなぁ」上目づかいに覗き込んで茶かすコメットさんですが（＜かわいい（笑））、ノーリアクションのケースケ’にガッカリ。
さて、最初は保育園で。園児たちに混じって、コメットさんとケースケ’も。これは恥ずかしい（笑）。パニッくんの解説が更に恥ずかしいし（笑）。コメットさんは全然気にしてない…って、こないだも粘土遊びしてたか（笑）。先生は、またもや鹿島さん。暇なのか？やっぱり。しかし、本当に何で食っているのだろうか？。
それはともかく。鹿島さんは「命のない物に命を吹き込む人なの」と。言いつつ、コメットさん。いとも簡単に粘土を捏ねています…ブロンズ粘土に見えるのですが…油粘土だとしても結構怪力かと（笑）。
それもともかく。「命を吹き込むことはかわいいから大切にしなきゃ」と。コメットさん流の訳のわからない話で、ケースケ’でなくともわかりにくいですが。命、という事で、生まれて来る星の子にも共通することとか。一気に姫さまらしい展開です。そして「何かを作ること」は「優しい輝き」と。服を作ることにも輝きと。優衣さんとヌイビトさん。そしてお医者さんと看護婦さんを出して、服に縫い込められた輝きについて語りますが。ケースケ’、興味なさそうなリアクションです。話はちゃんと聞いているようですが。
突然泣き出す源ちゃん。「ごっつい犬」を作ろうとしたのに、粘土が足りないとの事。いいのか、それで…と思いましたが、有希先生、余っている人を募集。亜衣麻衣美衣ちゃんがすぐに手をあげます。優しいなぁ。有希先生は子供たちをまとめる輝きいっぱい。子供たちは助ける力を持っているそうで。そう聞いていると、保育園という所が、凄い所に見えて来ました。確かに、園児たちをあれだけ見事にまとめ上げている有希先生は凄いといつも思っていますが。
ケースケ’、自分の粘土を源ちゃんにあげて、保育園を出て行きます。「意外と悪い人じゃないみたいだぼ」そうか？まあ、何もせずに出て行くよりもマシだとは思うけど、単に粘土遊びをしたくないようにみえたけど…それとも、源ちゃんのために自分がここに居る必要はないから、と思ったのかな？
「わかったからって、俺が子供になれるかよ」コメットさんに言った言葉によれば、子供たちの輝きは認めたってことですね。もしかして、いたたまれなくなった？
移動に星力。「やっぱり知っているんだ」「タンバリン星国の誰かさん」コメットさんの言葉に驚くケースケ’。バレていないと思っていたようです。その行き当りばったりの作戦と、いいかげんな行動じゃあ、バレるって（笑）。それとも、コメットさんのことをよっぽど「とろい」とか思ってナメていたのか。
さて、その後、鹿島さんアート繋がりで沙也加ママの店、次いでスポーツのキヨッチと応援する明日香ちゃんと輝きを紹介して行きます。そして。
「いつ、気付いた？」ケースケ’の言葉に、「ケースケが泳げないわけ無いもん」「ケースケと言い方が違った」と。やはり、先週救助されたあとの「バカヤロー」が決定打だったようです。まあ、前半、しつこいくらいに使って、そのニュアンスの変化でケースケの気持ちの変化を表していたキーワードだっただけに、傍で見ていても響きましたからねぇ。
「そろそろ正体を表した方がいいぼ」というラバボーの言葉に対して、「この姿じゃダメか」というケースケ’。もしかして、ケースケ’、この姿でいればコメットさんが自分を見てくれるとか、何かそういうことを思っていたのかなぁ？。単に、自力で元に戻れなかったのかなぁ？。それとも、単なる鈍い奴なのか？
「ケースケでいいよ。もし本当にケースケが落ち込んで帰って来たら、その練習になる」って姫さま、それは目の前のケースケ’にとっては結構きつい言葉かも。どーでもいいみたいで。
「お前のところにいれば輝きを見付けられるってミラとカロンから報告を受けた」「俺は瞳に輝きの無い奴さ」やっぱり自嘲気味です。自信喪失？
「やっぱり王子さまじゃないんだぼ」ラバボー、もし王子さまだったらどうするんだよ…っていうか…王子さまだろ。もう、星国の人間にとってタンバリン王子の輝きは普遍的なこととして刷り込まれているのですね。
「次はどこだ」あ、ちょっとやる気が出て来ているようです。ケースケ’。
「歌はみんなの心に響く輝き」ということで、スタジオレコーディング中のメテオさんのところに。もちろん、今瞬も黒岩さんも居ます。コメットさん、今瞬を「みんなの王子さま」と紹介します。「王子？」この言葉には反応してますが。「メテオさんも『今は』みんなのお姫様かな。みんなのこと、歌で幸せにしてくれる」いや、メテオさんは、いつでもカスタネット星国の星人たちみんなのお姫さまなんですけど（笑）。そして我々「マリモ一族の会」の（＜って入っとるのかい）。
ちなみに、コメットさんが来たのに気付いた今瞬の表情のゆるみ方が結構微妙で、おやっと思わせます（笑）。
さて、レコーディングルームを出たメテオさん。今瞬に抱きついていますが。コメットさんには笑顔で自慢たらたらですが、ニヒルに構えるケースケ’を見て「ギャーーーーー」叫んでます（笑）。おまけに、今瞬をソファーの方に突き飛ばしています。さすがに、メテオさんにちやほやされるのに慣れていたせいか、今瞬、何が起こったのかわからない感じでうろたえてます（＜ということは、今瞬、メテオ様に落ちたのか？どうかな？）。黒岩さんは今瞬をぶつけられて、手に持った煙草を手の甲に押しつけてしまったようで、しきりに熱がっていますが。ふーふーしながら（笑）。
「何くっついているのったら、くっついているのよ」メテオさん錯乱状態。今瞬呆然。「タンバリン星国の諜報部員が見ているのったら見てるじゃないの」慌てて言い訳を始めますが、瞬くんにも突き飛ばした言い訳しなけりゃならないし、もう大変です。コメットさんも唖然。付き合いの薄いケースケ’も唖然としてます。
しかし、メテオさん。相変わらず王女としての義務と今瞬との恋の間で板挟み状態のようで…でも、開き直って、目指すは「両手に花」のように感じるのは私だけでしょうか？（笑）。いや、今がよければそれでいいのか？。何にしろ、この分だと三王家の跡取りの中では、メテオさんが一番実務的というのは間違い無いようです。いいのか悪いのかは別として。
ラバボーの上で。コメットさんはメテオさんに悪いことしちゃったとか言ってますが、ラバボー、メテオさんが勝手に、と冷たいです（笑）。
「彼女はあの歌手が好きなのだな」コメットさんは答えを濁しますが。「お前は俺の事が好き」「な、何言ってるんだぼ」すかさず突っ込みが入りますが「俺って言ってもケースケって奴だ」今度は、ラバボー、さっきのメテオさんと同じで「誤解だぼ。思い過ごしだぼ」と言い訳に（笑）。でも、わかっちゃうって。
「私はただ、私が出会った輝きが貴方のヒントになればって」いや、それ、今の話と関係ないです。「俺がタンバリン星国の者だからって隠そうとしなくても分かる」まあ、姫さまについてよく知らない人からみればそう見えますな。「かわいそうにな。我が星国の王子はふられちまったってわけか」寂しそうに言います。
しかし、コメットさんは話題に堪え切れなくなったようで。「降りて。貴方が自分で探して」ラバボーをビルの屋上に降下させます。ケースケ’、素直に降りますが。「私が居なくても、貴方一人で探せる筈。地球には、まだまだいっぱい輝きがあるから」なんとかそれだけ言って。置いて行ってしまいます。姫さま、もう、泣きそうです。
「なんか悔しい。何で好きとか、嫌いとか、そういう風になっちゃうの」少女漫画的展開の王道です。メテオさんもケースケ’も、少しだけ、コメットさんよりも大人だってことでしょうか？。しかし、ケースケ’の後ろ向き発言に嫌になったのではなくて、ここのところ続いている恋愛話に疲れたのでしょうか。
「王子さまなんて、関係ないのに」真剣に輝き探しをしているのに、当の本人から関係ない王子さまと自分とケースケの恋愛話を出されて、嫌になってしまったようで。でも、関係ないわけではないと思うぞ。ケースケ’からすれば。
「姫さまが王子さまを振ったら大変なことだぼ」「そんなの大人たちが勝手に決めたことだもん」あーあ、ラバボー、姫さまを追い込んじゃった。そう。この話の骨格は常に大人たちが作っているのですよ。コメットさんはハモニカ星国の方針もあって、割と自由にやっていたけど。メテオさんなんて、コメットさん以上に王女であることに縛られていますし（その割に、やりたい放題にみえるけど）。
しかし、この年の女の子に結婚を強要することはねぇ…。まあ、学校を卒業しているんだから、星国では社会人として認められているということなんでしょうが。
藤吉家の外では。寧々ちゃん剛くんが、暗くなったのに外でコメットさんたちを待っています。けなげな。ミラさん＆カロンくんもやって来ましたが。どうやら、監視はしていなかったようです。ウッドデッキの方へ移動しますが。帰って来たコメットさん、そのまま星のトンネルで行ってしまいます。双子はスピカさんの所だと分かりますが…カロンくん、ケースケ’が居なかったことに気付きます。「見えなかったちゃんです」ツキビトちゃんも。ミラさん、驚きますが。そこへメテオさん登場。「コメットはどこ？」怒っている？。しかし、これだけ遅れたのは…レコーディングを済ませて来たからなのか、今瞬に言い訳するのに時間がかかったからなのか（＜見たかったような。言い訳）。
ＣＭを挟んでＢパート。柊さんのペンションです。室内のブランコに座るスピカさんとコメットさん。コメットさんが心の内をさらけ出せる相手というのはスピカさんしかいませんから（ラバボーは任務優先のところがあるし。メテオさんなら聞いてくれるだろうけど。王子さまや恋愛がらみでは辛いし）。
「トライアングル星雲の未来の事も心配だけど。会ったこともない王子さまのこと好きになれるわけないし。嫌いっていうのもないし。あー、私なんだかわかんなくなっちゃった」まあ、よっぽど自分の立場を悟っていなければ当然の事だと思いますけど（封建社会では当然のように行われていたし、今もそういう地域は残っているわけですが…いいことではないですね）。
「メテオさんも姫さまだし。コメットも姫さま。それに違いないしね」ちなみに、このスピカさんの台詞、物語開始当初から私の抱いていた「どうやって決着付けるの？」という疑問の一番大きな部分だったのですよね。どう考えても、普通の少女漫画のようには行きませんから。今瞬とメテオさんにしても。
「星の子たちの事も心配だけど、地球で出会った輝きも素敵」スピカさんはそれに乗っちゃった張本人ですんからねぇ。姫さまじゃなかったのが幸いですけど。
「今は単に男の子と女の子の問題だと思うな」うまい問題の単純化です。コメットさんにケースケ。メテオさんに今瞬。ケースケ’は焼き餅を焼いているというのです。「寂しくなってしまったのかも。自分には何もないって」正に、それでしょう。ケースケ’の心は。恋愛を意識していないコメットさんには気付かなかったのでしょうが。
ちなみに。「寂しくなってしまったのかも。自分には何もないって」この言葉を聞いて、全国で何人の漢たちがすすり泣いたことでしょう（泣）。この世に寂しさを感じる人間には、なかなか心に重く響く言葉です（笑）。
「私が男だったら」「そうねぇ」もう、少女漫画王道的な問答にクラクラきますが（好きな展開（笑））。男の子が主役のコメットさんっていうのもいいかもしれないと思ったりも。バトル（スポーツ含む）ものでない、このくらいの男の子を主役にした話ってないからねぇ。もちろん、主役は男でも、ターゲットは女の子で（笑）。
で。「男の子だったらきっと大丈夫」「え〜」姫さま、何か勘違いしたみたいです！。スピカさんも驚いてます。が、止めるまもなく行っちゃいました（笑）。
で、ラブリン変身して。ヌイビトさんを呼んで。星力（恋力）を使って。男の子に。何か違うぞ。それは、ちゃんと別人として現れないと機能しないって…その格好じゃあ正体バレバレ（笑）。ヌイビトさんは、服だけなのかな？まさかメイクじゃあるまいし。
さて。藤吉家食卓。帰って来ない二人に心配する景太朗パパ。「彼女にも、そういったのになぁ」いや、具体的に一つ一つ言わないと、多分通じません（笑）。そんな家族団らんの食卓に響く、その「彼女」メテオさんの怒鳴り声。人の家に入り込んでいるのですが、藤吉家としては無視の様です（笑）。というか、自由にさせておく藤吉家のリベラルな所がいいですね。
で、ウッドデッキでは。座り込んでいるタンバリン姉弟を尻目に、メテオさん叫びまくっています。人の家で、迷惑だって。と、突然星のトンネルが逆方向から開いて、背後からコメットさんが出て来て。メテオさん、突き飛ばされます。「僕がコメットだよ」男コメットさんに、何がなんだか分からずにミラさん＆カロンくん驚いてます。「だから」メテオさん、怒ってます。「踏んでます〜踏んでます〜」ムークさん、あわててますけど、コメットさん気付いていなかったようで。踏んづけているメテオさんに気付いて「あれ？」やっぱり、姫さまは失敗いっぱいですね（笑）。
さて、ケースケ’について聞かれますが「置いて来ちゃったな。大丈夫。迎えに行くから」ラバボーで夜空へ。メテオさんも追いかけます。
でも、ビルの屋上には居ません。「言い訳させて欲しいのに〜。瞬様とくっついていたのは違うって言いたいのに〜」メテオさま、瞬くんの事、様づけでは説得力が有りません（笑）。
ミラさん「また振り出し…」カロンくん「行方不明…」どうやら、二人が王子を探しに来たことは本当のようですね。それを聞いたメテオさんがいぶかしみますが。
カゲビトさん登場です。コメットさんもラバボーも見分けが付かなかったようですが。「タンバリン星国所属のカゲビトであるのです」「どの星国にもおるのです」。ラッキー！34話「星の絆」で予想したカゲビト各国所属説は正解だったようです（笑）。やはり、諜報活動を専門に扱うカゲビト一族というのがあって、各国に奉公に出ているのでしょうか。
ちなみに。この時気付いたのですが、カゲビトさんの目の色、黄色です。気になって調べて見ると、第15話「カゲビトの挑戦」では目の色がピンク。第34話では黄色なんですよね。やられた。前回気付いていれば、もっと確信を持てたのに。お約束なのに。ちなみに、ケースケ’とケースケの違いは分からないのですが。
「カリカリ坊やはどうしたかって」メテオさん、タンバリン星国の人間だってわかったのに、どうしてそう呼ぶかな（笑）。地は隠せませんな。
「殿下はご無事」カゲビトさんの言葉でケースケ’＝タンバリン王子と分かるのですが（見ている人間としては、ようやく確認されたのですが）…みんな嘘つき呼ばわりしてます（笑）。瞳に輝きが無いから。まったく、ラバボーの上で言っていた時の本人の気持ちも、結構痛かったんでしょうなぁ。ラバボー、言いたい放題でしたが（笑）。
「王子さまは自ら輝きを消してしまわれたのです」ミラさんが弁護してます。やはり、それでも自国の人間には敬われているようです。それが絶対王制による刷り込みなのか、慕われているのかは分かりませんが。慕われているとしたら…うらやましいじゃないか（笑）。いや、そうじゃなくて。あそこまで卑屈にならなくても、と思うのですが。
「そろそろ星国に帰られる時間」カゲビトの宣言にあわてる姫さまたち。空を埋めつくす星のバルーンと王室の御座船と見られる星のエアシップ（仮。飛行船だから多分こうでしょ）。言い訳するために、あわてて探すメテオさん。帰りたくないのか、逃げる殿下。横断歩道でぶつかるコメットさんと殿下。１話のフラッシュバック。ぶつかった時の感覚で、殿下と分かるのか、コメットさん。なかなかすごいぞ。殿下は男になったコメットさんに唖然としている感じですが。それよりも。「男同士腹を割って話そうと思って」やっぱり、何か勘違いしている（笑）。女の子が男の子の格好したって解決にはならないって（笑）。さすがの殿下も、コレには笑ってしまって。二人で逃げます。
メテオさんは…見失ってしまいます。絆が薄いのね（泣）。
しかし、冒頭の「景太朗パパと男同士の話」が伏線とは…さすがに気付きませんでした（笑）。
さて。星力で空を飛ぶ二人。殿下は星力を使ったことがないかのような言い草。「何でお前は使わないんだよ」コメットさん、男言葉で尋ねますが。空に追っ手。星のトンネルを使って逃げます。
で、海岸で。再び尋ねます。「うっとうしくってさ」「俺に期待しているんだろ」「力を貸してくれる代わりに星国の未来を背負えとかって」まあ、自分が出来ると確信が持てないことで、過剰な期待を背負わされるのは確かに辛い物です。ある程度、目処がたてばいいのですが、まったく未知の事というのは。しかも、背負う物が一国とあっては、わかる気もしますが。でも、いきなり全てを任されるわけでもないのにね。
「たまたま王家に生まれただけで、俺には関係ないのにさ」「それはしょうがないことだぼ」運不運はあると思いますが、嘆いていてもどうしようもないことです。第一、食うのに困らないだけでも幸せなはずなのですが。
「瞳に輝きを宿す者。みんなが俺の事をそう呼んだ。輝きは星の子たちの希望だって。やってられるか」「俺は作られた王子だよ」何も実績のないのに勝手に虚像を作られたらたまりませんね。
「あのパーティ」「ハモニカ星国とカスタネット星国」「王女のどっちかを選んで結婚しろだって。たまんないだろ」「俺もそれは思った」お見合いでも自分に有利に働くならＯＫという割り切った人間はメテオさんくらいな物だったようです。教育の差かな？
「だから地球に逃げ出したのさ」「けど、こっちの暮らしもきつくなってすぐに星国に帰ったんだけどな」「へー」。しかし、いつ帰ったのか。ミラさんたちがコメットさんたちに接触した時には既に帰ったあとだったのか？もしかして、それで新しい指令が出たのか？わかりませんが。言えるのは地球に準備もなく来たらコメットさんの１話と同じ状態にしかならないということですか。まあ、コメットさんの場合、寧々ちゃん剛くんに拾ってもらえたし、ラバボーとも再会できたからいいような物の。星力なしで、しかもこの性格では暮らして行けないでしょう。とすると…最初から星力で他人の家に居候を決め込んで、すんなり地球の暮らしに入り込んだメテオさんってもしかして凄い現実的？。カスタネット星国の王家の教育ってどうなっているんでしょ。毎日、メテママに泣かされてたのかなぁ。まさか、コメットさんとの因縁の幼稚園時代のピカピカ賞。とれなかったからメテママに怒られたとかいうと悲惨な幼児体験だろうなぁ。それゆえの今の強さだとしたら…。
ミラさんとカロンくんに「地球は素敵な所です、コメットさまとメテオさまも素敵な人です」と言われたとか。「王子さまとしての輝きをお前たちに探してもらえって。特に、お前は優しくしてくれるからって」これが「星の絆」以降のタンバリン星国の計略ですね。
「お前にもメテオにも好きな奴が居て、俺は振られちまった。みっともないから、今度はまた戻れだと。ふざけた話だ」「ふざけてるよ」とコメットさん。「だろ」「ふざけてるのは貴方の方だよ」「何？」いきなり、姫さま、胸倉をつかみます。こんなにコメットさんが怒るのは初めてではないでしょうか。私は、割と王子の話もわからんでもないなぁと思って聞いていたのですが。そんな後ろ向きの事では駄目なようです。まあ、また恋愛話を出したために逆鱗に触れたようにも見えますが。そうではなくて…。
「そんなのだめだよ。みんなが思っているのに、それにちっとも答えようとしないなんて」痛い所をついて来ます。姫さまはいつも一生懸命だから、許せないのでしょうか？。「最低だって言いたいんだろ。殴るのか？」「今は、僕、男だから」「いいだろ、殴ってくれ」「どうした、早く殴れよ」
心配そうに見上げるラバボー。結局、姫さま、涙を流して。変身も解けて。「お願いだから、ケースケの顔でそこに居ないで」行ってしまいます。結局、姫さま、自分がお手本にしたいと思うくらい頑張っていたケースケが、あんまりにも後ろ向きの事を言うのが許せなかったようです。それがケースケ’＝殿下であったとしても。愛ですな〜。
「殴ってももらえないのか」さすがに、王子、寂しそうです。自分の事を思ってではないことがわかりますから。本当に振られている…コメットさんの事、気にするようになっていたのでしょうか…。
空には星のバルーンが続々と集結…。
「でも俺だって考えたんだ。このまま星国に帰ってもいいのかって」朝の景太朗パパのお説教。「次の案内するね」コメットさんの笑顔。やっぱり、彼の中で何かが変っていたようです。「お前が見せてくれたいくつもの輝き。まだたくさんあるっていう地球の輝きが俺を変えてくれるような気がして」本気で、戻ることに対して「ふざけている」と思っていたようです。でも、この事をコメットさんに伝えれば良かったのに…素直になれないのか…やっぱり焼き餅を焼いているのか…いや寂しいのか…。
やって来た星のエアシップ（仮）からカメレオンビトが星力でケースケ’の変身を解きます。
海岸で涙して、遠隔通話（というより盗聴）用の貝殻を耳に当てて、姫さま。「何か言って。本当のケースケ」彼女の頑張りのより所は、ケースケしかいないようです。もう。しかし、本当にどうなっているのでしょうか、彼は。そして、振り返ると。
堤防の階段上に王子のシルエット。振り返ったその人は…。
予告〜。ムークさんとメテオさんが星国に帰るってんで飛ばしてます。しかし、ムークさん…「夢にまで見た妻よ！娘よ！」って、結婚してたんかいーーー。とすると、アイキャッチのため息は独り身をうれいてではなく、星国の家族を思ってかい（笑）。これ、今週最大の驚き（笑）…でもスピカさんの一言とどっちが心に刺さったか（笑）。
それはともかく。メテオさんは別れが辛いと言うよりも、もうパニック状態です。いつもは一番しっかりしているのにねぇ。帝王学から外れると弱いようです。留子・幸治郎夫妻はともかく。への６号やその兄まで心配しているあたりが、なんだかんだ言って優しいと言うか。あとは瞬「さま」ですけど。やっぱり、デビューして、思いで作りたかったんでしょうにねぇ…。どうなることやら。
あー。ちょっと長くなってしまいましたが。後半、引用がないと訳分からなくなりそうだったのでご容赦願いたい。
しかし、先週と打って変わってハードな話でした。久しぶりに考えさせられる部分が多かったですが…個々に見て行くとダメ人間のタンバリン殿下が、かわいそうに見えて来るから不思議なもので。現状、嘆くだけなのはいただけないですが、それでも、今回、変わろうとしていますし。コメットさんの影響というものはなかなかのものです。そして、彼自身の「今のままでは駄目だ」という認識が次のステップへの鍵だと思うのですが。その先がどうなって行くのかは…。あと２回の放送の内に彼に修行のチャンスが与えられれば（与えられると予想しますが）、変わるのでしょうが。なんとなく、彼にも王族としての徳のような物は見られるような気がしますから…。彼も頭では、自分が何をすべきかわかっているんでしょうが…それが自発的な物にならないと…。
ただ、チャンスが与えられても、彼の「もっと早く彼女に出会っていれば」感は当分付いて回りそうな気配がしますが…（泣）。
しかし。彼も、ケースケじゃない誰かとして登場していたら、謎解きはないものの、もう少し落ち着いた話になったのではないかという気もするのですが。コメットさんも、こんなに辛い思いはしなくてもよかったでしょうし（あれ、ほとんどは本物のケースケがらみで泣いていたと思うし）。しかし、それにはちょっと話数が足りなかったかな、とか。
しかし、タンバリン殿下についてあまり語ると、ダメ社員としての自分に文句を言っているみたいで、心苦しいったらありゃしない（＜変われよな）。
それにしても、タンバリン星国の政府。お国大事なのは分かりますが…やはり、自分たちの作った「立派な王子」の姿が虚像であったことがバレるのを恐れているのでしょうか。どうにも、気に入らない話ですが…ある意味現実的ではあるものの。
さて、あと２話。未だ行方不明＆来週も不明なケースケがどう動くかが私の一番の予測不明ポイントなのですが。
（2002.01.13）
追加。今回、ビルの谷間からバルーン飛び交う空を見上げるシーンとか。ともかく、タンバリン星国のバルーンを見上げるシーンを中心に、ぐっとくるカットが続出でよかったです。ストーリーが凄いことになっているので、見ている時に凄いと思ったのに、書き落としてしまいました。そんなに凄いとこだらけの作品と言うのも凄い話ですが（笑）
それと、タンバリン殿下の考えですが。ちょっと抜け落ちていたところとして。あまりに自嘲気味のことから、割と悟り切った態度で自分にはできないとあきらめているだけかと思っていましたが。もう一方で、やはりプライドのようなものがあったのかな、と思いました。つまり、コメットさんやメテオさんのことにしても単に寂しかっただけでなく…やはり相手にもしてもらえなくて悔しかった点もあるとか。だから、どうしてもコメットさんとの会話で「恋愛」関係の方へ行ってしまう。目の前のコメットさんに愚痴を言う＝八つ当たりしたくなったのではないかと。で、コメットさんはそんな王子の気持ちは理解できないので…すれ違いから傷つくことになったのではないかと。
輝きに関しても他の２国の王女が輝きを持っているという事実。そして、それを教わってこいと強要される現実。自分から「出来ない」と捨てておきながら、やはり悔しい気持ちが少しはあったのではないかと思ったのですが…こちらは輝きを見付けて行く過程を見ている限りでは本当にどーでもいいことに思っていたように感じますねぇ（笑）。でも、やっぱり、強要されたことでない、という点が彼にとってターニングポイントと成り得ることだったんでしょう。コメットさんもそれを知れば喜んだでしょうけど…。
どーでもいいことですが、本格的にやりたいことが見つかったら、あの性格だと、今度はメテオさんに鍛えてもらった方がいいと思うのは私だけでしょうか（笑）。
ついでに。ラストで振り向く王子。本来なら顔が見えようが関係ない筈ですが、ここまで引っ張って隠すということは、やはり秘密があるのですかね。瞳に輝きが戻ったとか（＜まだ無理だって）、佳祐と同じ顔とか、今瞬と同じ顔とか、パニッくん兄と同じ顔とか言ったらまた問題ですな（笑）。そんな単純なネタとは到底思えませんが。
（2002.01.14）
本放送時には割と良いバランスになっているかと思いましたが、全体を通してみると、やはり「放映短縮が殿下にとって良くない結果をもたらした」としか言いようがありませんな。桜の咲く季節まで放映していれば、彼の輝き探しの旅も「見つかる」所までは行かなくても「きっかけ」くらいはつかめたのかもしれないのに…。自らの持っている王子としての責任とそれを放棄したいという心の葛藤。前向きなキャラクターが多いために、どうしてもネガティブな面ばかりが強調されていますが、本当は誰にでもあることではないでしょうか。そして、誰もが「変わりたい」と思っている。でも、現実の壁の前に全力で立ち向かっている人は少ないのでは？。私なども逃げ回っている人間の一人ですから。そんな「普通の人」のような（というには、あまりにも恵まれた立場にいるような気がしますが）殿下の「もう少し頑張ってみたかったのに」という心を遮るタンバリン星国の高官は、ある意味、時間という壁に追われながら生きている我々の現実をも感じさせます。そして、何かしなければ変わらないということも同じなのですが…。
同時に、時間の制約でそれを描ききれなかったスタッフの悔しさみたいな物にも感じられますが（笑）。
殿下は責任感が強すぎる故に潰れてしまった感じがあるだけに切ないです。そして、最後までそれを気にしていたようですし。あのヘタレっぷりはストレスから身を守るための自己防衛本能でしょうから。ある意味、シリーズ前半のコメットさんなんてチャランポランだからストレス感じてないようにも見えますし（笑）。
実際、殿下がいろいろなことにチャレンジして失敗と挫折を繰り返しつつも変わっていく…という話も２、３話でいいから見たかったですね。ミラさんやカロンくんがわたわたするところも見られただろうし（笑）。
そして、尺が短いために恋愛話も強引に押し込めなければならなかったとか。殿下がコメットさんに焼き餅を焼く、というのも「成り行き」や「プライド」ではなく「実際に彼女に惹かれる」ような部分が大きく出ていればもっと切なくなったでしょうに。いや、今でも十分切ない話なんですが。そして、殿下の戯れ言に過剰に反応してしまうコメットさん。メテオさんの件と立て続けで彼女自身が切れかかっていたのが殿下にとって不幸だったというか。この話でも恋愛沙汰に対して向き合うことを避けているというか恐れているというか。ケースケの姿をしていなければ、また違った展開だったかもしれません。ケースケが音信不通になっていなければ、ヒステリックにはならなかったのかもしれません。全てはそこなんですかね。やっぱり。
「なんか悔しい。何で好きとか、嫌いとか、そういう風になっちゃうの」というコメットさん。「生徒諸君！（漫画／庄司陽子）」でも主人公のナッキーが同じようなことを言っていたのが印象に残っていますが。上でも散々書いたように「友達同士のままでいられない」という少女漫画（ばかりではありませんが）のテーマの変形ですね。まあ、お年頃ですから避けて通れないでしょうね。それを超える（年齢的なものか？）と突き抜けちゃう所があると思いますが（笑）。
もしかすると、次にケースケに会うときに自分が、そしてケースケが変わってしまっていないか不安なのかもしれません…だとすると…深いなぁ。
本当に、凝縮された１本です。
（2003.02.23）
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- ２００２年０１月２０日放送
いよいよラストエピソードに入りましたね。今回はメテオさん中心で、来週がコメットさんという配分かな？。ちょっと駆け足っぽい感じもしましたが…そういったこととも関係なく否応なしに忍び寄る最終回の足音が。今週は「前編」といった感じなだけに、来週までこの気持ちが続くのかと思うと…（いや、来週以降はもっと不安だけど）。
帰る、という一点だけで２話を使う構成はゴージャスなのではないとか思いますが、星国についてからも、もう一波乱、というのも見て見たかったような気もします。
さて、アバンタイトルはいつも通り王妃さまから。「王子さまは、もう見つかったのですね」１年引っ張って来たネタ自体は収束して、エピローグへ突入することを示しているようです。
あっさり振り返った王子。顔に関しては何の秘密もないんだから、先週見せても良かったような気もしますが。それはともかく。カメレオンビトの偉い人の名前は「ヘンゲリーノ」と判明。王子に帰るように促しますが、王子は拒否。ヘンゲリーノ、これを「身勝手」と切り捨てます。せっかく本人がやる気を出しているのにねぇ。
「俺にふさわしい輝きはまだ見つかっていない」「もう見付けられたのではありませんかな。それは殿下、王妃となられる御方」政治的に手っ取り早い方向に来ましたね。タンバリン王子、日ごろの行いが裏目に出たようです。星国としては王子を切り捨ててでもお妃が輝きを持っていればいいとでも言うのでしょう。
予測できないこともなかったと思うのですが、根が素直なのか、真面目なのか、お子様なのか、ミラちゃん＆カロンくんもびっくり。コメットさんもびっくり。
「殿下の瞳に映った輝きはどちらかの王女さまであられるはず」自力発光でなくても、反射でいいと言うのでしょうか。メテオさんもようやく追いついて来て。コメットさん「わたしたちのどちらかが」メテオさん「殿下の輝きですって？」ということで。
ＣＭ明けて。高原の氷上で。星力を靴にかけてスケートするコメットさん。おもいっきりクルクル回ってます。真似しようとした寧々ちゃんは尻餅。剛くんはうまく回ってますけど…途中で尻餅をついたのに、止まらなくてくるくる回ってます。「凄いスピンだね」コメットさん笑ってますが。「こんなに楽しいのにな」引っかかるのは昨夜？の話。
回想では。メテオさん「私、わかっているけど、それはちょっと困るのよったら困るのよ」といつもと逆の反応。あれ程王子さまに気を使っていたのに？いざとなると？
「困ることなどありません。姫さまが選ばれてそれで当然」ムークさん、メテオさんの顔を塞いでまで黙らせています。ここでの発言はかなりやばいようです。
コメットさんは。「殿下」「プラネットだ」「プラネット王子」「だからプラネットでいい」なんか、やっぱり王子もコメットさんに気が動いているんだよな。「帰られるのでしたら挨拶して行って下さいね」帰ることについて何か言うのかと思ったら、そういうことですか。ラバボー、王子に無理を言うなと止めますが「関係ないもん」とコメットさん。姫さまだからねぇ…と思っていたら、「殿下にそのようなことを言われるとは」とヘンゲリーノ。多分侍従長クラスと思われますが、他国の姫さまにその態度のところを見ると、タンバリン星国は他の星国に比べて一段上の国であるという認識は政治的に認められているようです。ムークやラバボーの態度もそうでしたし。
でも、プラネット王子は自分のしてきたことをちゃんとわかっているようで、「わかったよ」と素直に認めて。ヘンゲリーノの力で再びケースケの姿に。
「プラネット王子がタンバリン星国に帰ったら、私たちも呼び戻されちゃうんだろうな」コメットさんの憂鬱はその点ですが、まだ、それほど具体的には考えていないようです。
手を振るスピカさん。スピカさんのとこだったのですね。ラバピョンの前で星国に帰れることを喜ぶラバボー。「やっとお勤めが終わるぼ」「まあ、お疲れさま」「ありがとだぼ」スピカ様の言葉にウキウキ答えるラバボー。楽しそうな様子に拗ねたラバピョン「じゃあ、ラバピョンともお別れ」…ラバボー派手に驚いていますけど…馬鹿？。うろたえていますし。「そういうことなのピョ」怒って行ってしまうラバピョン。ラバボー「お別れは嫌だぼ」と、いきなり帰るのは嫌だと騒ぎ出します（笑）。いつもの事ですが、後先考えてませんね。
コメットさんも、何がなんでも帰らなければいけないわけではないとか言い出すし。「だって、スピカ叔母様だって地球に居るもん」いや、スピカ様は王女じゃないし。王室典範みたいなものがないので分かりませんが、多分王族でもないと思いますし。「私たちは地球に帰らない。そうしよ」もう決めてます（笑）。「そんなこと出来るのかぼ」「だって…」駄々を捏ねているような…。
一方のメテオさんも。「嫌よ嫌。お別れするなんて」とベッドで泣きじゃくり。ムークさんが「いつかはこういう日が来ること」をわかっていたのでは、と説得しますが、「わかってたったら、わかっていたわ」わかっていても気持ちはどうしようもない。メテオさんも年相応な所を久しぶりに見せています。
ところが…ハエ？いつぞやのハエビト型ロボットのようです。お約束で爆発。降って来た錨でメテオさん、さらわれます。カスタネット星国の王妃って…相変わらず短気です（笑）。「爆発的御機嫌斜め？」と聞く風岡幸治郎さん。メテオさん、いつものことですかい、もしかして。「留子…幸治郎…」ぐったりしながら宙に釣り上げられて行くメテオさんの心配…。そして、星力で家は修復され、風岡夫妻が入った時には何事もなかったように誰も居なくて…。何か、非常に寂しいシーンです。
さて、カスタネット星国の帆船の中（名前、出て来ないようなので「星のガレオン（仮）」とでもしましょうか）。
「帰りたくないですって？」メテママ、恐いです（笑）。やっぱり、笑って済ませてくれない人です。「この子は何ほざいちゃってるのかしらったらかしら」さりげなく、ガラが悪いです（笑）。「王子さまが見つかったっていうのに。トライアングル星雲の未来がこれから先にかかっているというのに。おまけに、私がわざわざ迎えに来って言うのに」割と、こうなることがわかっていて、わざわざ迎えに来たのかもしれませんね。有無を言わさずに連れ帰るために。実際、問答無用で帰還命令です。ムークさん、さすがにまずいと思ったのか注進しますが…首でも跳ねられそうな剣幕ですが（いや、首、ないけど）、一応聞かないようなことをいいつつも聞いていてくれる所は…見た目通りの恐さではないのでしょうか？。「このままでは中途半端」ということで、すっきりさっぱり王妃になれるようにと頼み込みますが…「１日だけ猶予」これだけですか。温情と言うよりも、その方が有利と見たような気もしますが。メテオさんも「１日…」と残された時間の少なさを嘆いているようですが…口ごたえするまもなく…というか、悲しみの中あきらめたようで、「またこれなのー」と落とし穴から落とされて行きます…。
「ちゃんとしなきゃ」「ちゃんとさよならしなきゃいけないったら、いけないわ」これが最後と言うのは確定のようです。そういう人なんでしょうね、メテママは。
しかし、底の知れない人です。王妃としての姿勢しか見せていないので、人の親としての本心が見えて来ませんが…意外とメテオさんにそっくりなような気もしますが…やはり、軍艦の艦長…というより提督クラスか…というのは孤独な職業なのか（＜職業が違っています）。
一方、遊び終わって藤吉家へ戻るコメットさんたち。「ラバピョン返事してくれない」ラバボーはしょんぼりしていますが、ラバピョン自身が、彼から見えない木の上でしょんぼりしています。まあ、あれだけラブラブでしたからねぇ。彼女にとっては、地球で唯一の星人の友達（笑）だったんでしょうし。
「さっきの話、忘れないでね」スピカさんがコメットさんに念押ししていますが…。これが来週への最大の伏線？
藤吉家の居間では。景太朗パパ、沙也加ママと青木さんにケースケ’＝プラネットくんがお別れを言っています。「もう一度頑張って修行して来ます」と。記憶を奪ってしまうのではなく、お礼を言っていたのでしょう。姿勢としていいことです。
出て行く所に帰って来たコメットさんですが…「まだいたんだ」会いたくないから出かけてたのかい（笑）。嫌われたものです。向こうは好意的なのに（笑）。修行の旅に出るということで寧々ちゃん剛くんにも「心配かけて悪かったな」と。結構自然に謝っています。ケースケらしく。「今度は気球で」というのには笑いましたが、景太朗パパ、なんとなく羨ましそうなのか。「じゃあな」コメットさんにも別れを告げますが…コメットさん「あっ。いけない」走っていってしまいます。訳分からず見送るケースケ’。コメットさん、メモリーストーンを取りに行っていたのですが、待っていてもらうようにいわないものだから行ってしまいます（笑）。ラバボーで追いかけるものの、星のエアシップ（仮）も消えちゃって（次元跳躍？今までの出現パターンからすると単に光学迷彩で隠れたような気もするけど…）。星国に帰らないと返せなくなってしまいます。「やだよね」「絶対帰らない」とか言ってますけど…。
しかし、プラネット王子、嫌な部分ばかり目につきましたが、人間的にはやっぱり悪い奴ではないようです。ちゃんとケースケらしく振る舞えるところを見ると頭もよさそうですし。逆に、真面目でいい人なだけに、みんなからの期待のせいで、自分が全ての星の子を救えるようなとんでもない救世主にならなくてはいけないような気持ちになって、潰れてしまっていただけなのか。ヘンゲリーノ見ていて、政治がいやになったのか（笑）。
久しぶりのティンクルホンへのコール。ヒゲノシタさんからです。情報ちょっと遅いと思ったら、ラバボーが報告をしていなかったからのよう。とすると、ムークさんはさっさと報告していたのですね、きっと。議会の決定で「明日迎えに行く」との事。議場から直接かけているようですが。決定の時に居なかったのか、王妃さまも「そんなに急に？」と驚いています。「あなた」王さまを見ても、気まずそうにそっぽを向いています。王さまとしては、コメットさんに会いたくて仕方ないですからねぇ。王妃さまが反対するのもわかっていただろうし。しかし、コメットさん、話の途中で切っちゃいます。「ぷちっと切っちゃった」「姫さまやるぼ」それは悪徳商人と悪代官の会話です。
「コメットー」とそこへ突っ込んで来るムークさんとメテオさん。「手伝いなさいったら手伝いなさい」ラバボー、吹き飛ばされて怒っていますが「姫さまの思い出づくりです」と言うムークさんも怒っています。必死。「お願いったら、お願い。手伝って」目をキラキラさせてお願いしています、メテオさん。コメットさん、引いていますが…迫力負けしています。承諾した途端、「急ぐのよったら急ぐのよ」と引っ張って行ってしまいます。置いて行かれたラバボー、急いで付いて行きますが…。
ＣＭが入ってＢパート。今瞬の居る所に。ガードマンに止められていますが「私は関係者なのったら関係者なの」騒いでいたら今瞬が来て通してもらえました。スケジュールを聞いて…打ち合わせは来週との事でしたが、今日は何もないとの事で「私のスケジュール通りやらせてもらうのったらやらせてもらうわ」と、今度は今瞬を拉致（笑）。
星のトンネルで凍った湖岸へ。多分、前半と同じ、スピカさんのとこですね。コメットさんにメモリーボールを渡して撮影してもらって（大型のカメラに変化しているし）。ラバボー怒っているけど、ムークさん「なんとかお願いします」と平身低頭。今瞬は伴奏ということで、ミュージッククリップを撮り始めます。
曲はもちろん「ＭｙＭｕｓｅ」。撮影するコメットさん。氷上から星力でコンサート会場へ。切りのいいところで「私と瞬様のデュエット曲を聞いて」と宣言するメテオさん。「デュエット曲なんて書いてないよ」とうろたえる瞬くん（笑）。しかし、メテオさんは自分の世界に入っていると言うか。「恋人同士と噂され」「週刊誌に」記者会見シーンでしょうか。今瞬のあわてようが（笑）。「マスコミから逃れるために逃げるの」ローマの休日風にヨーロッパの旧市街のような所を駆け抜けて。今瞬の胸に収まるメテオさん。赤くなる今瞬。「何とまあ勝手な」呆れるムークさん（笑）。怒るラバボー、楽しそうなメテオさんに自分も楽しそうなコメットさん。
「季節は移り変わって春」蓮の花が咲き。空には中華風の雲がたなびき。どう見ても極楽浄土にしかみえないんですけど（笑）。「いつしか二人の気持ちは一つになって、二人は幸せに包まれるの」「ええっ」あまりの展開についていけない今瞬（笑）。「でも、そんなことで満足する瞬様と私ではないわ。二人はもっと広い世界を見たくって、海外に羽ばたくことにするの」羽根生えて、飛んでますけど（笑）。「私と瞬様の世界は輝きにあふれているわ」行っちゃってるメテオさん。「こんなことってあるのか」付いて行けない今瞬（笑）。
そんな時間も終わって…。今瞬は星力で昏倒し。「こうなる予定だったってことよ」そうなのか？メテオさん（笑）。今瞬は戸惑っていただけだぞ（笑）。でも、押しに弱そうだから、時間があれば簡単に落とせたような気もするけど（笑）。
そして。「十分だわ」「あとはこれを…」うつむいて、何かをこらえています。今回、ちょっと油断すると泣き出しそうなメテオさんです。でも１日しかないのですから。「コメット、瞬様の事はお願い出来るかしら」時間が有ればあり得ないことを頼んで、速攻で次の場所へ。コメットさんも「メモリーボールを使うって言ってた」「追いかけて見る」と。
しかし、このシーン。ビデオクリップを作っている暇が無いから、今瞬に渡すのかと思ったら…そうでもないし。広い世界に飛び出すって言うんで、だまくらかして、そのまま星国に連れて行ってしまうのかと思ったら、そうでもないし（笑）。思い出づくりにはなったんでしょうけど、ちょっと頭をひねっていました。この時点では。
しかし、メテオさん、凄いストーリーセンスです。夢見る乙女にしては、単なる二人の幸せではスケールに合わないようです。ファンタジーなら「覇王の運命を持つ乙女」とか付くんでしょうなぁ。こういう人には。周辺国は、大変でしょうけど（笑）。
さて、コメットさん、雲に乗せて今瞬をスタジオ裏に置いて来ますが。今瞬、黒岩さんに聞かれて「確かメテオさんに連れられて…」「メテオさん？」「メテオさん…って誰だっけ」「また夢の中に出て来た女の子の話か？」「コメットさんは？」「その子もお前の夢の中に住んでいる天使のことだろ」…メテオさん、もう二度と会わないつもりのようです。悲し過ぎます。仕事の途中だし、仕方ないのでしょうが…それにしても悲しいお別れです。
帰るつもりのない二人は自分たちの記憶も消されて「夢になっちゃったね」「ボーたちはまだ地球に居るのにひどいぼ」などと言っていますが。メテオさんのサービス？それとも、悔しいから？やっぱり今瞬の事を想って…？。
しかし、夢の中に、自分が曲を書いてあげる、やたら抱きついて来る女の子がいたり、助けてくれる天使が出て来たりする人間って…ある意味、悲しいかもしれないぞ（笑）。
ちなみに、天使が見える…というと米村孝一郎氏の「ミッシング・ゲイト（ホビージャパン／ノアール出版）」で自分にしか見えない巫女に生かされて不死の存在なんていうのもありましたね（＜割と関係ないような）。
風岡家の前でメテオさんたちに追い付いたコメットさんたち。「メテオさんだけ思い出作って」「思いでは私たちだけのものじゃ」と今瞬の記憶を消したことを批判されますが…「思い出無理に作ったりしなくても、みんなで地球に残れば」というラバボーに、メテオさんの気持ちを知っているムークさん「無責任なことをー」マジ切れ。メテオさんも「私が帰らなかったら、トライアングル星雲はどうなるの。星の子たちはどうなるの」泣き出します。仕方ないことなのです。
まだ、お妃に決まったわけではないんだから、トライアングル星雲っていうのは…というのはメテオさんの大前提を崩すので言ってはならないのですが。そうでなければ、ハモニカ星国の王妃さまの言うように、別に急ぐ必要はないとは思うのですが。
さすがに言葉に詰まるコメットさん。いつものことですが、そこまでは考えていなかったのでしょう。もっと気楽に考えていたのでしょうし。いつまでも、星国に帰らない＝王さまや王妃さまに会えなくなるとは思っていないでしょうし。星国と地球の間なんて普通に行き来できるつもりもあったのかもしれませんし。ただ、ぬるま湯につかって、そこから出られなくなったかのように…今が楽しいから帰りたくないだけで。まだやり残したこともあるから…もあるかな。
でも、星の子たちの事を言われると。
メテオさんが騒ぐので風岡夫妻が出て来ますが。メテオさん、涙を見せないように笑顔を作って。素敵なものを見せると。
ムークさん、コメットさんたちに説明します。風岡夫妻が娘を失っていたこと。二人に、かわいい娘が幸せになって旅立つという。ちゃんとしたさよならをするために。二人のために思い出を作っていたんだと。「姫さまは２度も悲しい別れをさせられないと」星のガレオン（仮）に連れ去られる時に一番気にしていたのはこの事だったんですね。やっぱり。しかも、今瞬の方は別れのシナリオを作っている暇が無かったのか、残りの１日をこちらに集中して…。
風岡家の居間では、例のビデオクリップをメモリーボールで再生して。素敵な恋人が出来たと。「これから二人で遠い国に行かなきゃならないの」「メテオちゃんが幸せなら、それが一番嬉しいことよ」「ああ、嬉しいよ」こらえきれないメテオさん。「ありがと…お父様、お母…」泣いて…。
常に、名前で呼んでいて。場合によっては爺婆と悪態をついて。本当の娘ではないと、既にバレて、それでも一緒に生活していたのだけれど。気持ちは、お父さま、お母さまだったのですね。最後の最後でそれが言えて…。
泣けます。
「でも、ボーたちは帰らないんだぼ」そう言いつつも、ラバボー、コメットさん共に沈んでしまっています。星国の事が気になるのか、ちゃんとけじめをつけてお別れしようとしているメテオさんを見て自分たちがこれでいいのか疑問を持ったのか。
ティンクルホンが鳴りますが、「姫さま」ヒゲノシタの声を聞いた途端切ってしまいます。「爺さんの声？」「ううん。いいの」ティンクルホンを消滅させてしまいます。後には、桜の花びらが…。元に戻るティンクルホン。でも、気持ちは、その前に戻るわけではない…。桜の季節…去年の事なんですね…早いもので…って、こっちがしんみりしちゃいます。
藤吉家のコメットさんの部屋では。メモリーボールを通じてヒゲノシタさんが「明日お迎えに上がりますぞ」と怒鳴っています。コメットさんとラバボーは向こうから見えないように、入り口に隠れてこっそり聞いていますが…。
「みんなに守ってもらうもん」その言葉からは竹取物語とかハクション大魔王の最終回（＜いいのか、それで）とか思い出しますが。今回は正体を明かしていませんから、人力ではなく、星力に頼るようです。みんな、というのは星の子たちですね。
ところが、星力を集めようとしたら、逆に、ティンクルバトンに残っていた星力が出て行ってしまいます。星の子たちの反乱？。やはり、姫さまが帰って来ないというのは協力できないことなのか。
拡散して行く星力は宙空に残って。スピカさんが像を浮かばせます。松本零士氏のヒロインのようですが、大場久美子さんのコメットさんにおける星のお母さんも思い出させます。で、スピカさん。「私が地球に戻ろうと決めた時、とっても辛かったこと」「大好きな星の子たちとさよならしなければならなかったんですものね」「みんな、嫌だって泣いてた」「でも、最後にはわかってくれたの」「私が選んだ道だから。私が決めたことを応援してくれた」「貴方を守ってくれている星の子たちも同じ。貴方が決めたことなら賛成してくれると思うけど、でも星の子たちも辛いと思うなぁ」とりあえず、やんわりとですが。地球に残ることに対する負の部分を浮き上がらせて行きます。
スピカさんがコメットさんの星力を利用したのかもしれませんが…もしかして、コメットさんを守っている星の子たちに直訴されたんでしょうか？。いや、見ていたんでしょうね。コメットさんが心配で。そして、星の子たちも困っているのを見て、アドバイスしに現れたのか。
「星の子たち…」「星の子たち、泣いてるぼ…」「うん」
予告〜。
「また、桜が見られると思っていた」私もそう思っていましたー。５２話あったら、桜が見られましたー。でも、そういうことじゃなくて（笑）。
変わらない日常。楽しい毎日。帰って来るケースケ。そういった全ての事を振り切って。出会った人たちに別れを告げて。遂に、王さまと王妃さまも正式に地球を来訪。
「でも、星の子たちも私を帰りを待っているんだもんね」江ノ電のホームから宇宙（と書いてソラと読む）に向けて旅立つ星のトレイン。
今、万感の思いを乗せて…汽笛が鳴る（＜番組が違います）。
今回はメテオさんの最後の１日の別れをメインに書いて、逆にコメットさんの気持ちに揺さぶりをかけるという、面白い構成でしたね。最初にコメットさんに「帰りたくない」という気持ちを作っておいて、ラバボーを味方に付けて強固にしておいてから。メテオさんの決意と決断を見せつけて。星の子の事を持ち出しておいて。最後にそれをクローズアップして行くという。
面白い構成ですけど、やっぱり寂しいのは仕方ないことでしょうか。でも、ラスト、このままとは思えないんですよね。大人たちの思い。政治と駆け引き。トライアングル星雲の未来。それと同時に、子供たちの思い。地球での修行。やり残したこと。最後には、やっぱりお別れはあると思うけど、子供たちが大人たちに引きずられて終わるのか？ということが気になっているし。とはいえ、メインは冒頭タンバリン星国関連の大人の駆け引きから星の子たちに対する王女としての務めに重点が移っていますし。そこいら辺がどうなるのか。残りあと２本なら分からない所ですが、残り１本というのは微妙です。
でも、今までにも５分あれば「やられた」と叫ぶ事態になりましたし。
何より、プラネット王子がああいう引きで終わるのかとか。ケースケがどうなるのかとか。予断を許さないことばかりですし。いや、もっと全然別の観点で最終話は進むのかもしれませんけど。
しかし、メテオさんのお別れ。王女がつかの間の庶民生活を楽しんだ後で帰って行く、というのを予想していただけに、物語開始当初からローマの休日を想定してはいたものの…実際やられると（しかも、記憶消去という、それ以上のことやっているし）、泣けます…。
（2002.01.20）
冒頭のヘンゲリーノのシーン。王子の瞳が輝きを宿しているのではないが、王子の見つけた輝きはお妃候補に宿っているという解釈。改めて聞くと、非常に面白いですね。王子が輝きを宿すための修行をするなんて事ははなから期待していないというか。それでも彼が輝きという物に惹かれるとすれば、それはお妃候補が宿している輝きだと。この辺は、ミラさん＆カロンくんのお妃候補べた褒め報告からの推測（作戦）なのでしょうが。多分、プラネット王子と共にミラ＆カロン姉弟やツキビトちゃんと共にカゲビトさんなども潜入していたでしょうから結果報告も逐一受けていたのかもしれません。しかし、コメットさんが気に入っていたような感じなのに、ケースケに対する彼女の気持ち（の奥に有るもの）を知ってしまって何も言えないプラネット王子が、やっぱり悲しく見えますなぁ。
さて、ここから２話分がラストエピソードになるわけですが。別世界からやって来た魔法使いが帰っていく話の場合、割と「強引」に話を閉じてしまう物が多いのですが。実際、旧２作のコメットさんや、漫画が同じく横山光輝氏による魔法使いサリー（こちらは横山氏の原作、コメットさんはコミカライズ）のアニメ（第１作）も最後は突然で強引に去ることになります。ところが、３作目のコメットさん☆は期間短縮にあっているにもかかわらず、後始末について非常に丁寧に描いているんですよね。２話のうちの3/4くらいは後始末の話ですから。そして、この話は揺れるコメットさんの心と、大急ぎでケリを付けようとするメテオさんを１話まるまる使って描いているんですよね。マジカルエミ等の最終エピソードの評価が高い作品ですら、鏡の妖精・トポに関する部分は…ですから、いかに珍しいかが分かります。
そして、これは１年弱過ごした場所や人に対するお別れであると同時に、視聴者に対する別れのメッセージであるのかもしれません。ある程度年齢がいっている人間にとっては沢山あった別れの中の一つになるのですが、本来の視聴者層である子供たちには「楽しみにしていたＴＶ番組とキャラクター」というのは友達にも似たもので、別れがたい物なのですから。…子供にとって番組の終了とは極初期の人生勉強？。まあ、そんな視点で見てみるのも時にはよいかと。
話としては個々に突っ込みたい所が多い良作なのですが、それは上でやっているので略。別れについても次の最終話とセットで秀逸なので全体としては略。ただ、メテオさんについて一つ。今瞬の記憶を消して踏ん切りを付けると同時に、風岡夫妻の方は幸せな記憶を作ってあげるという対照的なやり方。これは、風岡夫妻＞今瞬というメテオさんの思い入れの問題なのかとも思いましたが。どちらかというと、彼らの過去と未来に対する最善を選択した、という方がよい解釈なのではないかと。それが、メテオさんの優しさであり、思慮深さであると。いざというとき頼りになる人だからこそ、普段はワガママ三昧でもメテオさんのカリスマが曇ることはないのだと思い知らされます。あとは、年取ってもう少し落ち着けば、あの王妃様をも超える人になれるのではないかと…思うのですが（笑）。
でも、やっぱりビデオクリップのラスト「世界に羽ばたく２人」は仏教画の世界のようで、「悟りを開いて極楽浄土に招かれた２人」にしか見えないんですけど…メテオさん、通信販売でありがたい絵とかマンダラとか買ったりしたんでしょうか？（笑）。
そして最も秀一かつ、未だにファンの間で語られる名セリフにして、ある意味恨み節「また桜が見られると思っていた」は、何度聞いても凄いインパクトがありますね。多分、番組の状況と最終回の寂しさと別れの切なさ全てを一言で言い表したこの予告は、この後も忘れられることのない名作として語り継がれるのではないのでしょうか…。
（2003.03.01）
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- ２００２年０１月２７日放送
まずは。コメットさん☆に関られた全てのスタッフの方々に。お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。全４３話、見させて頂きましたが、１０カ月の間、非常に楽しませてもらいました。これだけの完成度を持った作品に出会え、なおかつ周辺展開も含めてリアルタイムでそれに接することができたというのは無常の喜びであります。もう一度。本当にありがとうございました。
最終回。いや、いままで色々な最終回と付き合って来ましたが。これほど自然なラストになるとは思っていなかったので、ちょっとビックリというか嬉しいというか。今も、満ち足りた気分でこれを書いています。いや、ちょっと楽しくなっちゃって逆に落ち着かないかも（笑）。
さて、前振りはこのくらいにして、いつもの感想などを（というか、ここは本当に感想のページなのだろうか？）。
アバンタイトルは王妃さまから。「王子さまが宿した瞳の輝きは、おそらくトライアングル星雲の希望の光となる王女の輝き」って、一見先週のヘンゲリーノと同じことを言っているような気もしますが…そうではなくて、王子が二人の王女に輝きを見た、という事ですね。「その内の一人が」コメットさんということで。まあ、王妃さまがそういっても、本人には自覚は無いようですが＜完全に王子の事、誤解していると思うし。
藤吉家の食卓で帰ることを告げるコメットさん。多分、「42話」→「東宝の日記にある夜」→「朝」という流れなんでしょうね。驚く藤吉家の人々。「ずいぶん急だなぁ」という景太朗パパにも「はい。すすっと帰ります」と笑顔で答えるコメットさんは、なんとかふっ切れたようです。気持ちが切り替わっちゃえば、いつものコメットさんですね。
ＣＭ明けＡパート。メテオさんが風岡家の居間で。洋間ですが、日本の正式な挨拶ということか、正座して頭を下げて。「お父さま、お母さま、長い間お世話になりました。私みたいな我が侭な娘を今まで育ててくれてありがとう」育てるってほどではないような気もしますが、一応、星力が効いているつもりでしょうか？。いえ、やっぱり、お嫁に行く娘の挨拶って奴でしょうか。我が侭の自覚はあるのね（笑）。「本っ当に我が侭でしたから」いいところでチャチャ入れムークさんにはパンチ。「メテオちゃんがこんなことを言ってくれるなんてねぇ」幸治郎さん、そりゃあ、来たばっかの頃の態度を思えばねぇ。でも、自分たちもありがとうと。「今まで私たちの娘で居てくれてありがとう」幸治郎さんの言葉に、メテオさん、押さえ切れずに留子さんに泣きつきます。
「今まで私たちの娘で居てくれてありがとう」いい言葉ですね。「生まれて来てくれて、ありがとう」（＜別番組ですな）と同様の、暖かい言葉です。こんな言葉がすすっと出る親になりたい物です。
一方、感動的でないのは藤吉家で帰りたくないと駄々を捏ねるラバボー。「ダダボーだね」などと言われる始末。しかし双子は「大丈夫だよ」「ちょっと帰るだけだもんね」と。この言葉にはコメットさんもビックリ。「コメットさん、すぐ帰って来るよ」「居なくならないもんね」「えっと、う、うん」コメットさんが自分たちを置いて行ってしまうはずないと信じ切っている双子には「もう帰って来ない」とはいえなくて。二人は、呼ばれて行ってしまいますが。
ウッドデッキにて。「困ったなぁ、みんなにさよなら言いたいんだけど、辛いなぁ」誰でも別れのシーンと言うのは辛い物です。こちらが覚悟完了していても、相手が惜しんでくれたら辛くなりますから。しかも、時間はないし、星力もないし。「星力、先に帰っちゃったもんねぇ」星力って…まあ、意思を持って居たりしますから、わからないでもないですが…どっちかっていうと、エネルギーと言うよりも星の子の分身みたいな物なんでしょうか。
「星力ないけど、恋力ある」というわけで、とりあえずラブリン変身。ラバボーがラブリンモードではないですから、自力でコントロールできるようです。自分の中にある恋する心に自覚があるのか、それとも全体愛みたいな人への想いでも発動できるのか。
桜の花びらに乗せて、心を送ります。「みんな、今までありがとう。お別れするのはとても寂しいけど、悲しくて辛いけど、でも、みんながくれた輝きがあるから、胸、とっても暖かいよ。みんな元気で」。鹿島さんと優衣さんに（鹿島さんのアトリエだけど、オブジェに服を着せるのは斬新なのか？）。明日香ちゃんとみちるちゃんに（相変わらず、二人ですね）。有希先生。源ちゃん、太一くん、パニッくんに。パニッくんは役目がら、大変なことと駆けて行ってしまいますが（笑）。
「ラバボーが教えてくれた恋力、とっても素敵だった。ありがと」最近の変身もそうだったけど、やはりコントロール可能なのか！。で。「ラバピョンの所へ行ってあげて」寂しくても、ラバボーにはそれがいいと思ったのでしょう。星国に帰れば、任務とかいうのはありませんから。
風岡家では。門のところで見送りを断っているメテオさん。またもや泣きそうになりますが。最後には涙をためつつ笑って。「いい笑顔だよ」お別れです。正に、メテオさんのシナリオ通りの門出が…いいお別れが出来たようです。
一方、藤吉家の居間では、コメットさんにあげるお土産相談。剛くんは「ロボの玩具」寧々ちゃんは「ピープーくんの絵本」沙也加ママは「お店のもの（＜何か在庫処分っぽいですけど（笑）…作った人と、沙也加ママの心のこもった売り物ですからね）」。景太朗パパは…「パパは…そうだ、待てよ…」上でドサッと音がして。
ちなみにこの時、パパが「ケースケ持ってってもらうか」とか言って、ケースケを持って来るのかと（＜そんなことは絶対ないとわかっていても（笑））。
沙也加ママが上に行くと…布団に潰されているコメットさん。「お借りしていた部屋、元に戻そうと思って」星力なしでは無理では？。「このままでいいわよ。いつでも戻って来てくれていいから」まあ、地球上なら、今生の別れってことはないですし、もう家族の一員みたいなもので…。
浜の堤防。「ここでもいろいろあったわね」「ですな〜」ムークさんがラバボーと野宿したり…メテオさんがラバボーを亀にしたり…船に花火を投げ込まれたり…カロンと神也くんを鍛えたり…お二人、いい思い出ですか？
「メテオさ〜ん」走って来る神也くん。お別れを聞いたのでしょうか？そのまま、階段まっ逆さまですけど。「大丈夫？」メテオさま、何か今日は声が優しいんですけど。メチャかわいい。「頑張って鍛えたんです」腕まくりして、小さな力こぶを見せて。メテオさんに近づくために努力しています。今は今瞬の輝きには届かなくても、いつかは並ぶ日が来るかもしれません…。「ダメですか…」「あなたのぴょっこり力こぶ、私、忘れないわ」寂しそうに、優しく微笑むメテオさま。「初めてメテオさんに認めてもらえた〜」あれ？神也くん行っちゃったよ。いいの？
次いで、パニッくんが。兄の事を「ヘの５号」と言っています。自分よりも上の番号を与えているあたり、兄思いなのか、メテオさんの気まぐれなのか。どうやら、神也くんは、今回の事とは全然関係なくここへ来たようでした。
で。「コメットさんが帰るといっています」と報告すると「私より先に王子さまの気をひくつもりね」いつもの姫さまです（笑）。で、思い出して。「への６号、今日で貴方の役目も終わり。私は、これより星国に帰るの。貴方もただの園児に戻りなさい」そう言って、星力を使おうとします。今瞬のように記憶消去でしょうか…でも。「への６号、楽しかった？」顔をくしゃくしゃにしてパニッくん「はい、とっても」。やはり、カリスマありますね、メテオさん。星力かけて強制招集して。アレだけこき使ってもこれだけ慕われている（笑）。その言葉に思いとどまって「じゃ、いい思い出にしなさい」どうせパニッくんは秘密を知っていますし。後ろ姿が格好いいです、メテオさま。正に次期女王？になられる御方。星力は前方に使って…砂浜に星のガレオン（仮）出現。星国の乗り物は、みんなこんな感じですが…ステルスモードが有るのか、別の空間に隠れているのか。「わー凄いです、メテオさま」パニッくん、年齢相応に驚き、喜んでいます。
「それじゃあ」振り向きざまウィンク！。今日のメテオさま、ベストショット。
しかし。今瞬に対しては、記憶が残っていたら、未練が残ると思っていたのでしょうか。でも、やはり、なるべく多くの人に覚えていてもらいたいんですよね、メテオさんも（泣）。
藤吉家門前で。「コメットさん」「これ」ロボのお面「お土産」絵本「私からも」ネックレス…思いがけないプレゼントに「えっ」という感じの表情の姫さま。そして。鹿島さん、優衣さん、明日香ちゃん、みちるちゃん、有希先生が…。「みんな来てくれちゃった…」一方的なお別れというのはなかなか成立しない物です。相手も伝えたいことがありますから…。
星のトンネル前。雪の中で泣くラバボー。残れと言われたと。ラバピョンに。姫さまについて言われても、ラバピョンも大事だからと。「だったら、どうしてラバピョンに一緒に星国に帰ろうって言わないのピョ」うわっ。プロポーズを迫られてるぞ、おい、ラバボー。美穂さんも、森の仲間も許可してくれたと。ラバピョン、ラバボーよりもよっぽど真剣にこの事を考えて、結論を出したようですね。情けないぞ、ラバボー。現れた美穂さん。さびしくなるけど「私にはこの子が居るから。ラバピョンにはラバボーがいてあげて」ラバピョンにとっては地球に居たら自分の仲間は居ないですしねぇ。「うれしいぼ〜」泣いてるラバボー。しかし、ラバボー、今回何一つ能動的にやってない…（笑）。
泣いているコメットさん。みんなに囲まれて「帰りたく…なくなっちゃう」双子も止めますが…そうもいかなくて…お迎えが来る頃だし…。
「コメット」「迎えに来たよ」王さま、王妃さまにヒゲチワワです（笑）。「お母さま、お父さま」コメットさんもビックリ。「まあ、皆さん、うちのコメットがお世話になりまして」品よく、マイペースです（笑）。「あ、いえ。パパ、パパ？」こちらは若過ぎるのか、慌てる沙也加ママ。商売人なのにねぇ（笑）。「パパ〜」双子が呼びに行きます。
「儂たちが来た方が帰りやすいだろ」「お父さま〜」思わず王さまに泣きついてしまうコメットさん。クリスマスに会ったとはいえ、本格的な再会は１０ヶ月ぶりですからねぇ。やはり、年相応の女の子です。別れも辛いけど、両親といっしょなのも嬉しい…。別れが辛くて泣きついている所もあるのでしょうけどね。
電話している景太朗パパ。呼びに来る双子。「だって今ー」しかし、待ったなしで行くことに。
表では「それではそろそろ失礼しますね」「いいかしら？」お別れも済んだようで。沙也加ママは「今うちのパパが…」と挨拶もしていないので慌てていますが。走り込む景太朗パパ。「ご主人。うちのコメットがお世話になりました」なんか、もう、王妃さまにしゃべられると、誰も逆らえない感じ。別格ですな、この人は。コメットさんも、こんな笑顔を身につけるのでしょう（笑）。ある意味、政治家としては最強です。
「皆さん、お元気で」王妃さまの星力。コメットさんが一瞬、はっとしたのは、メテオさんの記憶消去事件があったからでしょう。
でも、時を止める魔法だったようで。世界は早朝のような青のモノトーンに。スピカさん、ラバボー、ラバピョン到着。ギリギリ。スピカさん、手を振っています。「スピカ叔母様も元気で。赤ちゃんもいるんだから体に気をつけて」「ポーもラバピョンと帰るぼ」嬉しそうな二人のお供。ウヒャヒャヒャヒャと笑うヒゲチワワにラバピョン、ラバボーの後ろに隠れますが（笑）。どっちかっていうと、ラバボーの方が恐がりそうですが、今は幸せ過ぎてそんな事気にもならないのか（笑）。
「さ、行こうか」王さまの言葉に、みんなその場から姿を消します…。
後半、Ｂパートです。
江の電鎌倉駅です。雨…泣きながらメロンパンを食べたこと。双子に拾ってもらったこと…。
ホームには星のトレイン。ねこ車掌さんもいぬ機関士さんも頭を下げて、帽子に手を。礼。でも、見ていると…姫さまの様子に顔を上げられないようで…。そして手をあげて出発の合図…。
流れて行く鎌倉の風景。主の居なくなって藤吉家の部屋…。
うつむくコメットさん。
鎌倉で出会った人たち。「剛くん助ける」「寧々ちゃんも助ける」双子たち…。「コメット？」脅える有希先生…。「いい子かな？」「お、お客さんかい？」沙也加ママと景太朗パパ…。「不死鳥って知ってるかい」「考えが安易だって」鹿島さんと優衣さん…。「やっぱり君だ！」アップの今瞬…。「もっと練習したかった？」「煙が目にしみるの」明日香ちゃんにみちるちゃん…。そして…。「何言ってんだバカ」「掃除の事だ、ば〜か」「離れろよ、バカ」「バカ？」ケースケと思わず口答えしてしまうコメットさん…。
窓に張りついて地球を見るコメットさん。下を向いている王さま。コメットさんを見守る王妃さま。そして。水たまりに吸い込まれるような波紋を残して示現跳躍？する星のトレイン…。地球圏からコメットさんは帰って行きました…。
「コメット」王妃さまが語りかけます。「ほら、あなたの帰りをみんな喜んでいるわ」「みんな？」「そうだよ。星の子たちみんな、首を長くして待っていたんだ」と王さま。星の子たちが窓の外に集まって来ています。星国に近づいた、という事でしょうか…いや、それだけではなく、お出迎えかもしれませんね。「だから、もう、笑って」王妃さまの言葉にコメットさんも…。
さて、地球では星力が解けてときが動き出して…コメットさんが帰ってしまったのに気付いて。「せっかくケースケと連絡取れそうだったのになぁ」いや、あの電話の内容からして、全然駄目っぽかったですけど…いや、既に居場所は突き止めていて、たまたまその時近くにつかまらなかったってことですね、これは。きっと、ケースケへの連絡が取れなかったのはプラネット王子潜入のための妨害だったのでしょう。
「ケースケくんと？」で沙也加ママ、コメットさんの連絡先、聞き忘れたと。ちなみに、メモリーボールとか中継器になりそうな物、全然ないですけど、それでも電話は繋がるのかなぁ？
ウッドデッキで。「コメットさ〜ん」呼ぶ双子。寧々ちゃん「は〜い、って言わない」剛くん「やっぱり帰っちゃったんだ」結局、大泣き。やっぱり、本当に別れてみないと実感できなかったんですかね。「そんなに泣いたらコメットさん困っちゃうわよ」沙也加ママの言葉に泣きやみますが。コメットさんが空から見てくれると。「え〜。コメットさんはお空に帰ったのか？」景太朗パパ驚き。まあ、日本で普通に言うと、死んだ時にそういう表現を使いますからねぇ。まあ、景太朗パパの場合、半分信じて驚いているような気もしますが（笑）。剛くん「そうだよ」寧々ちゃん「コメットさんは星の妖精だもん」「星の？」沙也加ママの疑問ももっとも。聞き慣れない言葉ですからね。お星さまにも妖精がいると言う概念は。
星のトレインでは。タンバリン星国より重大発表ということで。このまま向かうと。コメットさん、心の準備も無ければ、またもや大人の陰謀かとびっくりしますが。「大丈夫、心配はいりませんよ」「無理なことは断ればいい」甘甘の王妃さま、王さまに、ヒゲノシタさん、怒って（笑）。
まあ、帰ること決定の時の感じだと、議会の発言権っていうのは結構強いみたいですしねぇ…きっと議会の方は政治的考えばりばりでしょうから（笑）。
タンバリン星国王宮？。ファンファーレが鳴り響く中、主賓席へ。まわりの諸侯の噂はと言えば。「あの方がお妃候補に選ばれるのかしら」その話ですね。でも、二人しかいないんだけど…選ばれても候補にしかならないんですか（笑）。
「遅いわよ、コメット。印象悪くしたわね」とメテオさん。王子を挟んでそんな話しますか（笑）。「また姫さまが一歩リードということですな」何故かそばに居るムークさんですが…「別に嬉しくないわよ」というメテオさんに「はぁ？」と。最近のメテオさんのコメットさんに対する張り合いは、もはや「ライバル意識」と言うよりも「趣味」になってしまったのでしょうか（笑）。
ところで、この席。ハモニカ星国は王さま王妃さまが居るのに、カスタネット星国はメテママのみ。タンバリン星国はプラネット王子以外誰も居ません。もしかして、メテオさんとこは母子家庭でメテママは女王、タンバリン星国は王さま不在とか…いや、メテママは前に王妃さまと呼ばれていたと思うし…？たまたま来た人が並んでいるだけ？ちょっと謎。
ヘンゲリーノ「タンバリン星国議会で決議された案件について」ということで「次期お妃候補についてであります」と。カットはヒゲノシタとメテママに。この二人がこの事に一番注目しているのね（笑）。
「トライアングル星雲の未来を担う御方として、我がプラネット殿下のお妃候補を」さがしていたと。で。「殿下の御意志を尊重し」自分で選ばせると。何もかも芝居がかった奴です。
「やっぱり包み込んでくれるコメットさま？」星国衣装のミラさん。かわいいです（笑）。「僕は力強いメテオさまがいいと進言したよ」そりゃあ、カロンくん、君の好みだ（笑）。「でも、決めるのは殿下」きょうのミラさん、かわいいだけじゃなくて、何か別人のようにしっかりしている気もしますが…ホームグラウンドに戻ったせいなのか、変な任務じゃないからなのか。
さて、殿下は。「お妃候補は」威厳のある感じで始めましたが。「俺は選べなかった」ってケースケやってた時と同じ砕け方ですがな（笑）。格好つけるのは辞めたようで。「俺に選ぶ資格なんてない。まだ未熟な王子だからな。トライアングル星雲の未来を考え、星の子たちをまとめる。そんなのやる気が無けりゃ、話にならないだろ。だから、俺と一緒に星の子たちを守って行く気があるのかないのか、２人に選んでもらいたいと思う」ヘンゲリーノ、カンカン（笑）。
「ふざけてるわ。ふざけてるったら、ふざけてるわよ」メテオさんもカンカン（笑）。「いいえ。何もしようとしないで、私たちにおんぶに抱っこ」タンカを切るメテオさんにムークさん大あわてですが、メテママ、それを止めます。やりたいようにやらせたいようです。「それじゃ、星の子たちがかわいそう。殿下殿下とお慕いしていた私も馬鹿みたいじゃないの」とすると、殿下が王子として立派な人なら、一緒に星国を守って行くつもりがあったということですね。さすがに、メテオさん、覚悟ができている…。
「少なくともカスタネット星国の未来だけは燦然と輝くのよ」ほほほほほ〜と笑いながら出て行っちゃいました（笑）。
「やはり彼女は凄い」殿下、確信犯ですね（笑）。ある意味、それで決まるなら決まってもいいかと思っていたようではありますが。そうならないこともわかっていたのでしょう。そして、メテオさんの自信に満ちあふれる態度もカロンの報告で予想していたのでしょう。やっぱ、この人、ただのぼんくらじゃないね。
「あ〜姫さま…やっちゃいました…」困るムークですがメテママは「よく言ったわ」と。要するに、今回の地球派遣は「タンバリン星国の嵐」でもみられたように王子さまなんていうのは口実で、我が侭いっぱいに育ったメテオさんの王女としての精神的向上を目指した作戦だったのですね、やっぱり。でも、それを誰にも言わず、それでいて目的を達成してしまうあたりがメテママの凄い所でしょうか。
そしてコメットさんも。「あの。私も星の子たちの事を大切にして行きたいと思っています。でも、いっしょになんて今は考えられません」さりげなく、メテオさんよりもきついことを言っていると思うのは私だけでしょうか（笑）。「やっと返せます」メモリーストーンを返して帰る姫さま。見送る殿下。こちらも、完全に予測の範囲内ですね。地球にいた時はダメ殿下でしたが、ここで見送る殿下の微笑は、割と大人の余裕のようなものを感じさせて、いい感じです。
この後、ヘンゲリーノは立場潰されてカンカンでしょうが、ハモニカ王妃さまとメテママ相手では格が違い過ぎてどうしようもないことでしょう（笑）。でも、ちょっと見てみたかったな＜やり込められるヘンゲリーノ。
そして…。カスタネット星国。星の子たちを前にメテオさん。「私に守られたいと言うことは〜〜〜。私に近づく努力をしなければならないということであ〜〜る」また、やってます（笑）。これがメテオさん流の教育なのですね（笑）。しかし、王女の役目って幼稚園の先生みたいな物？。「よって、かけあ〜し」回ってますよ、星の子たち（笑）。
と、ムークに乗ったカロンくんが駆け込んで来ますが…。
一方、ハモニカ星国でも。星の子たちを前に授業？中のコメットさん。「だから三つの星国は、しばらくはそのまま」将来は分からないのですね（笑）。星の子たちも合併には少し不安げな様子で。「嫌な奴も居るもんね」とか言っていますが（＜それは他と合併しなくても同じような気がしますが…国民性の違いは大変でしょうねぇ。なんせ、トップが三者三様ですから）。さて、そんな星の子たちに「星国憲法」を持ち出すコメットさん。藤吉家憲法の星国版ですね。うけはいいようですが…「まだ全部覚えてなかった」というわけで「それじゃダメだよ」「もっと教えて欲しいよー」とブーイング（笑）。
そこへミラさんを乗せたラバボーとラバピョンが。ミラさん、今度はメイドさんルックの方ですね（笑）。またもや王子が行方不明と（笑）。そして伝言。
「君が返してくれたメモリーストーン。君の地球での思い出がいっぱい詰まっていたよ」あれ、メモリーボールに入れっぱなしだったので、いっしょに情報をコピーしちゃったみたいですね（笑）。地球のコメットさんの活躍（笑）を映しながら。「君はどんなことにも素直に感動し、素直に感情を表すことができていたんだな。やっと俺にもわかったよ。まっすぐ物事を見つめることができなければ、瞳に輝きを映すこともできなやしない。今度は見付けるよ。俺自身の輝きを。俺自身の手で」
殿下の決意。ツキビトちゃんを連れて星のバルーンで旅立つ姿は、今後に期待させるものがあります…でも、お付きがツキビトちゃんっていうのは、ちょっと不安な気もしますが（笑）。案外いいコンビなのかもしれません（笑）。
「地球だぼ、地球に行ったんだぼ」ラバボーの言葉に反応する星の子たち。「姫さまが行くと言うなら」「応援するよ」「星の子たちにもあるよ」「助ける力！」星の子たちも、地球での姫さまの成長、そして姫さまにやり残したことがあるのではないかということに気付いたのでしょうか。先週との違いは…やっぱり姫さまに再会して、実際に接したことが大きいんでしょうね。そしてミラさん「あの。一緒に行って頂けますか」の言葉に。
いつものように星の子たちにお願いするコメットさん。そして、星の子たちと共に「エトワール！」星のトレインを召喚。今度は、ねこ車掌さんも楽しそうです。
「お父さま、お母さま、また行って来ます」その様子を見て…「またさびしくなるのー」「ええ。でも…」「姫の決めたことじゃからな」「はい」。
バッタビトさんたちと執務室？で見送るヒゲノシタも。「姫さま、お気をつけて」
「いつか星の輝きを、その瞳に宿す、タンバリン星国の王子を探しに。ううん。まだまだいっぱいある素敵な輝きを探しに。私、コメットは、また、遥か彼方の星、地球に」いつもの王妃さまのモノローグに似てますが。王子が輝きを宿すことを、今度こそ信じていますし。自分の目的もはっきりしているし。最初の旅とは全然違いますね。
そして星のガレオン（仮）の指揮所では…「なーーんですって。コメットが、また抜け駆けしたっていうのー」あの、王子、振っちゃったからもうどうでもいいのでは…。「遅れちゃったじゃないのったら、遅れちゃったじゃないの」そうなんですか？結局何か期待してるんですか？それとも、やっぱりポーズだけで、地球に行きたいだけ？やっぱり、趣味？
「こんなことなら、瞬さまの記憶を消すんじゃなかったわーーったら、なかったわー」泣いてます、メテオさま…。
でも、持続性の無いことでは実績あり過ぎのメテオさんの星力ですからねぇ…少なくとも、夢の中の女の子としてはコメットさんもメテオさんも覚えていたわけですから、思い出すのも時間の問題かと思いますけど（笑）。
そうこうするうちに、地球に近づく２つの御座船。でも、星のトレインはどっかへ（笑）。「あらぬ方向へ」というムークさんに「前に住んでいた所に行くんじゃないんですか」というカロン。「コメットは、いつも間違った方向に行くのよ」というメテオさん。まあ、あながち間違いではないかと思いますが（笑）。
しかし、タンバリン姉弟。結局今回もお目付役みたいですけど、星のトレインと星のガレオン（仮）に分譲して、すっかり両星国の客員扱いですね（笑）。地球に着いたらどうするのか…お金はタンバリン星国から支給されるだろうけど…星力はやっぱりラバピョン頼りかな（笑）。で、また、プルプルご飯に文句を言うとか（笑）。
「あれ？どうしてこんな所に来ちゃったんだろ？」ねこ車掌さんの計らいなのか、行き先はコメットさんの星力によるために、無意識的に来たのか…星力の源・星の子たちの計らいなのか（笑）。星の子たちに認められたとしたら…ケースケ、いつか星国に拉致されるぞ（笑）。姫さまのために（笑）。
まあ、イマシュンも拉致決定だろうし（笑）、への５・６号も…（笑）。
まあ、それはともかく。
「あなたはもしかしてタンバリン星国の王子さま？」任務のつもりなのか…あの頃が懐かしかったんでしょうね。ケースケと出会った頃が。
甲板磨きをするケースケ、上を見上げて「あ〜？」キャビンの上にコメットさん（笑）。「あ、お前」「あっ違った（笑）」「そんなとこで何やってんだ？ば〜か」「あー、またバカって言った」ふくれてみせるものの。
驚かしたってことで、ちょっと優越感ぶって。そして。「あは」って感じの姫さまの笑顔でＥＮＤ。
エンディングは予想に反して「ねこ車掌オン・ザ・トレイン」で。右半分が名場面。左のスタッフロールは最近流行のシリーズスタッフロール。メインスタッフからシリーズキャスト、シリーズスタッフ、星の子たち（エンディングに出演した子供たち）と制作。
そして、番組最後のアイキャッチは姫さまを迎えに来た時のねこ車掌さんといぬ機関士さんの礼にて。全編の終了。
エンディングでは、ちょっこっと「その後」を描いて欲しかったかな、とか。今回先送りした懸案事項（つまるところ、姫さま２人と王子さまのお相手予想とか）はどうなるのだろう、とか。いろいろ思う所が無いわけではありませんが（笑）。
それでも。最初に書いたように、こんなに素敵なラストが迎えられるとは。見始めた時には、最後は悲しい話かもしれないな、と思っていたのですが。最近は、みんな戻って来るラストっていうのを予想はしていましたが。そのとおりになると嬉しいですね。強制帰還は何か悲しいですから。自然にお別れできる時まで、みんなの成長を見守ろう、という事でしょうか。素敵だと思います。
そして、その素敵な話を見た私も。何かが変ったかな？そこいら辺は自分の事ですが、まだよくわかりませんが（笑）。それでも。自分の生き方に少しでも輝きを見いだせるように。なれたらいいな、ではありませんね。なろうかと。
今はそんな気持ちでいっぱいです。
今回、神戸監督直々の演出でしたが、間の取り方やカットの繋ぎ方がいいですね。テンポの良さが光りますし。相変わらずしっかりと間をとって演出されているのに、今回情報密度が凄かったような気がします（これは、おけやさんの脚本もあるのかな？）。あと、面白いと思ったのが。星のトレインの発車時、空に飛び上がってすぐに左にカーブする所。星のトレインの小型軽量な感じが良かったです。これが９９９とかの重機関車だと重いんですよね、動きが。そんなことを考えたりも（笑）。
メテオさんの表情が今回凄く良かったですね。メテオさんファンとしてはフラフラです。ラストのケースケに対するコメットさんの表情変化とか。作画監督のまきださんの気合い、見せて頂きました。
そして。長々と書いて来ましたが。この長い感想も。もともとはシチュエーションに対して感想を書いて行こうと思ったのですが、結果的に大事な言葉がいっぱい詰まっているような気がしてきて、次第に引用が多くなってしまいましたが。読んでくれた皆さんに。ありがとうということで。とりあえず、区切りとします（追加もありそうな気がしていますが…それにシリーズ全体の感想もやりたいし（笑））。
（2001.01.27）
おまけ。
最近、デッキ掃除ばかりしているケースケを見て思うのは「もはやライフガードというより船乗り志願だな」とか（笑）。
輝きを磨きたいなら…やっぱ、船乗りだよ、お兄さん。全装帆船。海軍だよ。ホーンブロワーって読んだことない？。じゃ、ヨットってことはランサムなんかは？。お兄さん、いい船紹介するよ。とりあえず、オーナーに会ってみなよ。実はあんたのこと気に入っていたんだよ。あ、ほら、オーナーの娘さんだ。
「ほーっほっほっほ。何？うちの船に乗りたいの？いいわよ。ただーし。ワタクシの船に乗るということは〜〜〜。ワタクシに近づく努力をしなければならないということであ〜〜る。って、あら、あなたは…」
あ、ちょっと待って、お兄さん、逃げないでよ…。
もちろんスカウトは「カスタネット星国海軍強制募集隊（帆船時代の海軍にはこういう部隊が居たのです）」なので、強制的に拉致（笑）。コクゾウ虫のわいたハードビスケットに塩漬け肉。新鮮じゃない水の食事。一緒に働いてるへの５号とか。なんか偉そうな士官のカロンとか。一人だけ贅沢三昧の提督扱いのメテオさんとか。ああ、拉致されたケースケを助けに行くコメットさんが見たい（笑）。いえ、なんとなく、ケースケくん、甲板掃除が似合うなーって（笑）。
って、やっぱりあの帆船はネタに使えるなぁ（シミジミ）。
（2001.01.28）
さて、ＤＶＤも見終わって、追加で書いてきた感想もコレにて終了。最終回は完成度が高いので、何を言えばいいのやら。
ともかく「別れ」をファンタジーと現実の狭間、ちょうどいいあたりで落とし前を付けているあたりがこの話のキモでしょう。ともかく、変にドラマチックなエピソードではなく、普通の引っ越しなどによる別れと同様の手順を描くことによって「別れのリアリティ」を視聴者の前に突きつける、というのは珍しい手法かと思いました。大騒ぎしている「普通のアニメらしいエピソード」をラバボーに背負わせて、本来の中心人物であるコメットさんとメテオさんは「王女としての行動原理」を基に「本来ファンタジー的な設定である星国に帰るという事象」を「素直な別れ」に仕立ててしまっている。それ故に、視聴者もすすっとこれを受け入れることが出来たのではないかと…。
別れの経験の少ない年少視聴者がどう感じたかは、ちょっとわかりませんが。
そして、別れに際してやってくるハモニカ王様と王妃様。行動原理は前回のカスタネット王妃と同じなんですよね。ただ、優しさが前面に出ているのか、恐怖が出ているのかの違いだけで（笑）。戦わせたら面白いのではないかと思われたハモニカ王妃とカスタネット王妃ですが、案外中身は同じなのかもしれません（笑）。そういう意味では、天然気味なハモニカ王妃よりも、内面と外面の差が激しそうな（表裏があるという意味ではないよ）メテママをフューチャーした作品が見たいなぁ、やっぱり。
今瞬以外の人の記憶が全てそのままだったのもポイント高し。「無かったことに」してしまったら、自分たちが見てきた１年をスタッフ自身から「無かったことにしてもいいようなもの」と言われているのと同然です。でも、話の構成として楽だから多いんですよね。記憶を消す。時間を戻す。夢落ち。死亡。否定するための作品作りには飽き飽きですから。大人の現実に対する無力感を子供向けの作品のラストに入れてしまうのはどうかと思いますしね。
そういう意味でも、パニッくんとメテオさんの別れのシーンは非常に好きな演出です。振り返ってのウインクまでの一連の流れ。別れの演出でここまで気持ちのいい物もなかったのではないかと思います。
後半エピソードであるプラネット王子のシーンは、彼なりの決着の付け方だったのでしょうから何も言うことはありませんね。ヘンゲリーノへの仕返しといった風もなかったですし。姫様たちへの当て付けでもない。逃げ回っていた自分自身への決別なのでしょう。
この時点でも、結構成長しているのではないかと思うので。彼の自発的な修行へ決心を後押ししたのが「コメットさんの思い出の入ったメモリーストーン」というあたりは結構くどい感じもします（彼は短期間のうちに何回成長しなければならなかったのか…これが放送短縮のツケ？）。ところで、地球行きにツキビトちゃんを連れて行っているあたりにちょっとした救いを感じます。どうにもポジションのはっきりしなかったツキビトちゃんですが、この時点では殿下にそれなりに信頼されているのかな、とか。
そして、ハモニカ星国とカスタネット星国の王族に「自国の恥を忍んで」助けを求めるミラさん＆カロンくん（一年前は各国が勝手に姫様を送り込んだのですから…）。この二人の行動はヘンゲリーノの指示なのか、それとも素なのか。タンバリン星国諜報部は裏の見えない組織だっただけに、政治的意図を考え出すといくらでも話を広げられそうです。本当に食えない姉弟です（＜食う方も凄いですが）。
そして、地球へ。物語の中で（一通りの謎は解いたけど）物語を終わらせなかったのは、視聴者に対して想像する余地を残してくれている、ということで歓迎です。
上にも書いていますが、次には成長した王子、王女は自主的に帰ることになるのではないかと思われます。帰らないわけにはいかないでしょうが。三人がどんな結論を出すのか。どのような成長をするのか。ケースケとコメットさんの仲は。今瞬とメテオさんは。プラネット王子にも誰か現れるのか。一緒に来ているミラさん、カロンくんもしがらみが増えるでしょうし。でも、「次」を描いてしまったら、今度こそ物語の終わりを感じなければならなくなってしまうかもしれません。彼女たちの成長を見たい気もします。私は王族が星国を見捨てることはあり得ないと思っていますが。それぞれの将来は見た人たちの想像の赴くまま、それぞれの人の心の中にあるハッピーエンドへ向かっていくことでも良いのではないのでしょうか。そういった、様々な可能性を許してくれる、優しいラストだったと思います。
最後に。約２年に渡って綴ってきたこの馬鹿長い文章を通して読んでくださった方がいらっしゃいましたら。その根性たっぷりな人にも星の導きがありますように！。
ＰＳ．ＤＶＤのラストを記念してビデオクリップ２も再視聴しましたが（買ってきてすぐが１回目）、メテオ様の変身シーンでは鳥肌が立ちました。魅力たっぷりです（笑）。
ＰＳ２．良い終わり方をしたので続編はない方がいいと思いますが、単発でちょっとしたエピソードを描いた番外編や映画版なら見たいですね。出来ればハモニカ王妃さまとメテママの若い頃のエピソードを（笑）。
(2003.03.02)
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