とりあえず、ウェブページや雑誌の記事を除く、「学園戦記ムリョウ」の最初のお披露目は、この漫画版で始まるわけで。
この本の発売日は2001年３月２９日。放送が５月８日からだから、１か月以上先行しての登場です。しかも、２話の時点で２巻が発売予定だから、しばらくは単行本先行で行く様で。
正直言って、読んでしまうとアニメの方のネタがわかってしまうので、楽しめなくなってしまうんじゃないか…という不安があって、読もうかどうしようか迷っていましたが、この時期に出版されるってことは「コミックスとアニメは別物じゃ、読んでおけ」と言われているような気もして、読んでしまいました。カバー折り返しで佐藤監督も「何はともあれ読んで、見るべし！」とか言っているし。
というわけで、読んで見ましたが。漫画を描いていらっしゃる滝沢ひろゆきさんは、カバー折り返しを見るといろいろな仕事をなさっているんですね。私としてはアニメージュでの連載とかのイメージが強い人でして。それゆえに、どんな感じになるのか、さっぱりわからなかったのですが。なかなかよいです。絵も発表されているキャラクター設定画と比べて違和感有りませんし、コミカライズ、と言う点も意識しなければ気がつかないほどにうまくまとめられている…と思う訳ですが、ただ、これは放送が始まるまでは何とも言えませんね。逆に、滝沢さんのコメントにある「アニメ以上にはじける」っていうところが期待されるっていうか。
で、内容ですが。
「放送前から、こんなにわかっちゃっていいの〜？」って言うほど、詰め込まれてます。
というか、雑誌媒体などではほとんど紹介されていない状態なので、初めて触れるネタばかりなわけで。とりあえず、宇宙人が出て来るＳＦ物で生徒会のからむ学園物で地方都市の伝説的な物の入った伝奇物で、ロボットものというか巨大ヒーロー物で。ネタ的にはもうお腹いっぱいなので、あとはネタのバランス感覚次第というか。
とりあえず、感想を書こうにも内容というか人物関係なんかが複雑で書きにくいので、箇条書きで。
御統中学：いや、ミスマルって聞くと某宇宙戦艦の艦長を思い出してねぇ。
統原無量：主役その１。無量とは「はかりしれなく大きいこと（小学館・国語大辞典）」だそうで。今の所、飄々として器量の大きさばかりが目立つと言うか。しかし、ホントに学生服って気を使わなくていい便利な服だと思うんですけど、どうして嫌がるんですかねぇ、みんな。
村田始：主役その２？。どちらかというと、今の所視聴者側に居る傍観者ですが、これから立場が変わって来るんでしょうねぇ。
守山那由多：那由多とは１千億。本作のヒロインでしょうか。シングウとしての活躍よりラブコメ要員としての活躍に期待します（笑）。
統原瀬津名：刹那と書くと１０の−１８乗。屋敷の木の上から下を傍観する構図はイサミパパを思い出させます。立場的には遥先生なんでしょうけど。
シングウ：始めは式神の類いかと思いましたが、ウルトラマンの方が近かったか。間接とかの書き方からするとロボット的ですね。ダイアポロン？
生徒会の面々：とりあえず、人間関係的に面白そうです。
宇宙人：こちらも、バックにかなり複雑な設定があるようで。
天網市：昔から住んでいる人自体に秘密があるようで。
モモエばあちゃん：豪傑寺一族ってゲーム、知ってます？いえ、あれは人の精気を吸って若返る恐怖の人たちでしたけど。
ああ、どうでもいいことの列挙。
正直、まだ１巻ということで「？」ばかりで書けないんですが、ヒロインの那由多ちゃんが結構大変な立場に居る様で、戦闘路線とラブコメ路線の両面作戦で大変そうです。さて、これからどうなることやら。
そういえば、今までのＮＨＫ出版のコミックスにあった「ＦＡＮページ」の様な物は、今回は無いようですねぇ。