いい加減モデリング番外−カメラの章

旭ペンタックスＳ２後期型です。見た目の違いは1/1000シャッターとペンタックスメータ取り付け溝ですが、実は底部のシャッター幕軸の制御とか結構変わっています。
写真のものはオークションで手に入れたジャンク品です。一応稼働します。
軍艦部等はＳＰやＫＭなどと基本は同じですので、そちらをご覧下さい。

フィルムカウンタはＳＶ、ＳＰ系の自動復帰型になる前のカウンタは順ネジをす外すだけで簡単に外せます。あとは見えているマイナスネジを外せば巻き上げレバーにアクセスできます。

ミラーの制御部。かなりシンプルなものです。

ミラーは傷だらけだったので交換しました。右のものは、まだ保護ビニールが貼ったままです。ミラーは表面に蒸着幕がある表面鏡ですが、これは各種厚さのものが入手可能です。カメラ修理用よりも万華鏡用のものが安いです。
あと、硝子切りは慣れないと意外とコツがいるので、少し大きめなものを買う方がよいです。久しぶりに使ったら、溝が浅くて変な位置で割れてしまいました。

一通りのパーツです。ちなみに見ると分かりますが……２台分です。Ｓシリーズは前板が簡単に外れるので解体は意外と楽です。

奥にあるのは前期型。プリズム清掃のために軍艦部を外しています。ちなみにこの前期型は幕の硬化のために後幕が完全に閉まらない状態だったのですが、「アーマオール（車用のゴム製品保護材）」を塗り込んでシャッターを何回も切っていたら、半年ほどで普通にシャッターが切れるようになりました（笑）。これについては経年変化についても謎な実験的な対応なので、よほどチャレンジャーな人柱希望者以外にはお勧めしないことを明記しておきます。