さて久しぶりのこのページ。「２００２年春 東映アニメフェア」です。見に行くのも４回目になりましたが、いつもお目当てはデジモンです。でもって「あたり」が出たらこのぺーじが出来ます。ということは…今年の春のデジモン映画は私の基準（＜これが問題かもしれませんが）では「あたり」です。
さて。今回は、いつも一緒に行く友人がいなかったので、独り…。にもかかわらず、劇場の中に今まで見たこともなかった大人の男性のみという人間が私が見ただけで４人。よく見ると、子供連れでも子供そっちのけでパンフレットを読み漁っている人が２人。お子様が春休み前の遅い時間の上映ということもあると思いますが、同じ条件で今までは見たことのなかった光景なので「アニメフェアも世間にだんだん認知されるようになったな」と思ったり。やはり、質の高い作品を送り続けていれば、手応えはある物だと思います。
併映の「ワンピース ×珍獣島のチョッパー王国」「ワンピース 夢のサッカー王！ＦＬＡＰＰＥＲ」を先に見ましたが、最近寝不足だったので、チョッパー王国のバトルシーンはちょっと夢うつつでした（笑）。こちらは、劇場的な仕掛けは感じられなかったので。
で、肝心のテイマーズは全てに渡って劇場的でした。デジモンアドベンチャー系のＣＧを駆使したタイプではなく、ストレートに大画面を意識した迫力ある構図とスピード感のあるまとまったストーリー（タイトル通り、列車が暴走しているので余計にスピード感がある？）で約４５分間（上映スケジュールからの計算なので違っているかもしれませんが）ノンストップで楽しめると思います。
感じとしては「ディアボロモンの逆襲」と同じく「お祭り」的な楽しさが大きいですが、今回は各キャラクターの見せ場がうまく描かれていて、正直、ＴＶ・映画を含めた現時点のテイマーズ作品の中では一番面白かったです。
というか、ＴＶのテイマーズの展開には少々好みから外れる部分もあったのですが、「ＴＶシリーズがあって、この映画がある」というアニメフェア特有のノリを楽しめたと思えばＴＶシリーズも良いもので。１年間通して描いて来たキャラクターがあってこそ、１時間未満の小作品が大作並みの輝きを持つことも確かですから。
というわけで、ＴＶを１年見てきた人。でもって、テイマーズが好きになった人。迷わず劇場に足を運ぶことをお薦めします。恥ずかしがることはないですよ。面白い作品を子供だけに独占させるなんてことのほうがもったいないですから。
ちなみに。メインキャラクターは一通り登場しますが、タカトくん（啓人と書くと、私、読めないので）と留姫ちゃんがメインなので、人によっては「がっかり」の可能性もあります。そこのところだけはご注意を。
それから。「ディアボロモンの逆襲」に続いて、東京の地理をある程度知っている人のほうが楽しめると思います。今回はタイトルからわかるように電車ネタですから、最近ようやく覚えかけた駅の位置関係がなんとなく役に立ったような。
ちなみに、今回のパンフレットはいつもの東映アニメフェアのリバーシブルタイプの他に、ワンピースの劇場作品をまとめた「ワンピース＋１」が売っています。声優さんのインタビューなど大きなお友達向けのパンフレットというのはアニメフェア初でしょうか。私としてはデジモンの方が欲しかったんですけど、こういうの。アニメフェアのまとまった書籍って、割と少ないですから。今回売れたら、次回からは他の作品でも出してくれるんでしょうか。でも、両方買うと1100円で結構痛いです（笑）。
（2002.03.16）