地元でやっていなかったので、わざわざ別の市まで出かけて行って見た作品です。
パンフがＣＤ付きで税込み1500円もしてとんでもねー、と思った作品です。
同時上映は「少女革命ウテナ〜アドゥレセンス黙示録」でした。
電脳組の上映はウテナの後でした。
私が好きな演出家と言われて３本の指に入る方。桜井弘明さんの初監督作品です。それだけでも期待が高まる所です。ともかくＴＶシリーズに関しては桜井監督の関った４の倍数話（20話にクレジットされていませんが、関っていたようです）は傑作ぞろいでしたから。
で、実際の本編は。事件から半年。中学２年の夏休みが始まり、海に行く計画を立てる電脳組の面々。しかし、アキハバラでは怪異が起き始め…。
ってこれじゃ、分かりませんね。でも、こんな感じで日常と非日常が描かれます。もっとも、一番の非日常部分は「北浦和うずら」という部分なのかもしれませんが。
冒頭から、桜井流の密度の濃い演出の連続。画面では複数のドラマが同時展開し、スピーカーのあちこちから別の会話が聞こえて来る。少なくとも、ＴＶシリーズを見て来た人にはご褒美のような気持ちのいい作品に仕上がっています。もう、ビデオか発売された今となっては何度見たことか。
なにが嬉しいってつばめちゃんが他の電脳組の面々や花小金井家に溶け込んで、普通に生活していることですね。なんか、もう、それだけでよかったって言うか、幸せな感じになります。
一体、何を思っているんでしょうかねぇ＞私。
ともかく、手放しで人に勧められる作品です。
ぱーっと、気持ちよく駆け抜けるような、勢いのある作品で、明るく楽しくなりたいという人にお薦め。
ただ、映画を観て来た人で、ＴＶはウテナは見ていたけど電脳組は見ていなかったっていう人は結構厳しい評価だったし、その逆もあったので、この作品の映画版はノリについていけるかどうか、という所に全てがかかっているのかもしれません。
1999年夏休み上映
アキハバラ電脳組〜2011年の夏休み〜
| 企画・原作 | ＫＡ・ＮＯＮ |
| 監督・絵コンテ | 桜井弘明 |
| ベースプランニング・脚本協力 | 山口宏 |
| 脚本 | 長谷川勝己 |
| ＳＦ設定 | 堺三保 |
| プランニング協力 | 小黒祐一郎 |
| ビジュアルディレクター・キャラクター原案 | ことぶきつかさ |
| キャラクターデザイン・作画監督 | 山川吉樹 |
| 制作 | PRODUCTION・IG |
| 制作協力 | ガンジス |
| 音楽 | 光宗信吉 |
| 製作 | アキハバラ電脳組製作委員会 ＴＢＳ、講談社、セガ・エンタープライゼス、ムービック、キングレコード |
| 配給 | 東映 |
ＤＶＤ等は「キングレコード」より発売。
ＣＤは「キングレコード」より発売（詳しくはＴＶ版紹介ページで）。
参考書籍