メモリアルの感想です。何と言っても、半分は漫画ですから（笑）。
カバー
夕日の三人組。今まではイサミちゃんのソロでしたから、男性陣は大出世です（笑）。裏表紙側はケイちゃんを入れて４人組。単行本の表紙は名場面。裏表紙はアイキャッチです。カバー裏は、紹介の方に書いたように楽譜です。
名場面集
割とマニアックなシーンが集められていて笑えます。惜しむらくは、ページ数の関係で１コマのみのキャラクターが多いことですか。＊＊を減らしてニイハオ三姉妹をもっと大きく、と言いたいところですが…削るところが見つからない…（笑）。
コミック外伝「新選組ＶＳガンバマン」
噂の裏四天王の登場です。ＴＶで出来なかったことを漫画でやる、という完璧企画。ＴＶ局で繰り広げられる戦いの数々。
最初の敵は料理天狗…「だが私は暴力は好まぬ」「料理で勝負しろ」って、どうやって世界征服するのやら（笑）。おまけに、「ゲロまず（by タピオカ嬢）」の玲子さん料理を喰らってノックアウトという情けなさ（笑）。
次は…「ミス ウルウルラブリンコンテスト」。アフタヌーン誌掲載「大合作」のベルダンディとかスクルドを思わせるラブリン軍団（笑）。マユコちゃんやはるか先生のラブリンも良いですが、ウイッグでもはや別人状態のイサミちゃんラブリンが凶悪で、トシくんも完全にノックアウト。じゃなくて、ここはかぶりもの天狗でしたな。かぶり物のせいで簡単に見破られるというか…弱いです（笑）。
お次は密林天狗とチータ天狗。息をもつかせぬ展開です。相変わらずのスピード感。はるか先生とマユコちゃんを誘拐してお嫁さんにしようだなんて（しかもマユコちゃんの相手がチータ天狗というのは許せませんな）…戦いはどうした（笑）。でもって、自滅してるし（笑）。裏四天王、笑いを取るだけです、ここまで。
最後はガンバマンのセットで大暴れの宇宙天狗。特撮で戦っているというあたりが泣かせます。表の四天王はオープンセットでも同程度のことをやれるのに（笑）。裏番というと表の番長より強いものですが、裏四天王は何のための人員なのやら（笑）。
もう一つの笑いどころはサンタ天狗の回で衝撃のデビューを飾った「ハイパーグレイティストキングガンバーロボＤＸ」。戦隊物に精通した人だけに描けるサギのような商品（プレイバリューもメチャメチャ低そう）をかぶりもの天狗に使わせることによって更にパロってます。っていうか…これ、番組中でどんな活躍をしていたんでしょ？。アクション用の着ぐるみは別にあるというのが正解かな？。
そして、この話のいいところは佐藤監督がもって行っちゃっているんですけどね（笑）。
メッセージ＆対談
コメントを貰っている人の数が半端でないです。ここは本当に必見です。佐藤監督と長谷川先生の対談は番組と漫画に対する身も蓋もない話が聞けて、最高です（笑）。
資料
設定画などはページ数の関係で少ないのですが…カバー裏の怪しげなチョイスと違って（笑）、基本に忠実に、欲しいところを持ってきています。アイテムがカバー裏と被らないようになっているのも嬉しいですね。
全体として
一言で言って「ページ数が少ないのが残念」の一言に尽きるでしょう。編集の高原さんは、当時、イサミの普及のために尋常でない努力をしていたので、その結果勝ち取ったのがこの本の全てなのでしょうが。当時のパワーでＡ４豪華ムックなんかが企画出来ていたらとんでもない物になったのではないかと夢見てしまうわけですよ。
しかしながら、限られたスペースを最大限に使い、「ストーリーダイジェストなんてビデオを見て貰えばいいですよ」みたいな割切り方で貴重な資料を提供してくれたこの本の価値は大きいです。最後に一つ。「高原敦さん、ありがとう」。
でもまだ続くのですよ（笑）
(2004.05.16)