「面白かった」本編感想
ここは、「学園戦記ムリョウ」本編の感想です。本放送時の感想は基本的に終わったあとより辛口になる傾向があります。それでも、正直に書かせていただきます。最終回が終わったあとで、どんな結論に達するかが、楽しみです。
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- ２００１年７月１７日放送
今回の話は、頭から最後まで目が離せなかったですね。学生さんサイドは割とコメディ振ってましたが、全体的に緊迫した雰囲気で、中盤を締める決戦的なものを感じます。特に、「ナデシコ」で感じた「コメディをやっているように見せかけて、中身はマジで非情な戦争」といった感じを強く受けたために、見ているほうとしてもこれまで以上に緊張感が漂っていますが。
さて。アバンは先週に引き続いてザイグル星人の侵攻から。人と機械が一緒になって上がってきています。
カッパを着た山本先生。一団を率いて。渋すぎます。最近、格好良すぎです。
さて。一方鍋大会の続き。双葉ちゃんが鍋奉行と化して大騒ぎしています。他人の家であれだけ仕切れる元気はなかなかのものです。瀬津名さんがいれば、確実に一緒になって暴走しただろうからちょっと残念。
ウエンヌルさん、親愛の情とケンカが結びつかない模様。ザイグル星人って、割と素直なんでしょうか（感情の起伏に乏しい気もしますが、前の工作員はやたら恐がってましたし）。「スキヤキ好きです」なかなかイカしてます（笑）。
で、海岸。ザイグル帝国軍のボスは銀河連邦について知っている模様。機密事項を漏らしてまで交渉ですか…。
真守家の前で口上を考えての独り芝居の那由多ちゃん。どうにも真面目です。先週の「みこしおろし」で相当悩んでいるのでしょうか。しかし、その健気な行動も、運命には逆らえないようで。体育祭のビデオ上映中の鍋大会に繰り入れられる羽目に。何しに来たんだか…。
ビデオについて始くんを脅していますが、反省会ですか…。何をやらせるつもりなのやら。しかし、ウエンヌルさんの「聞こえているのにか？」には参りましたが。みんなの表情を見るに、本当にまる聞こえなのね。那由多ちゃんも災難です。
一方、ザイグル帝国と地球人の交渉はいつもの甘味所「こなや」（笑）。国家機密漏洩で国家反逆罪覚悟とは…。
帝国−共和国の戦争は従来兵器では共倒れのため、禁断の「シングウ」の力を得んと…シングウってそんなに強いのだろうか？。でも、禁断のチカラとは「真実の歴史」に基づくもの…とすると、その力がどうこうというのは、本人たちは、どの程度わかっているのだろうか…というか、視聴者にも示されていない話だし。
一方、道場の晴美ちゃん。暗闇の中、座ったままで１０人を倒すとは…。並みとかそういう感覚ではありません。そして、京一くん。ストレートに告白に至りますが。「京一様の力はシングウのために必要」そうなの？。シングウの秘密はまだまだわかりませんが。結局、守口家を守る峯尾家という図式に、というよりも好きな子に守ってもらわねばならない自分が許せないのか、主人と家臣のような関係にむりやり押し込まれるのが嫌なのか。泣きながら走る京一くん…哀れな…。
星間会議は磯崎先生の登場。ザイグル星人のボスは「宇宙戦艦ジルトン号艦長ベロシュ大佐」名乗っています。ジルトン号というのはやはり、伝説の神様の名前に関係あるのか…。
銀河連邦に加盟してすぐに表向き、宇宙開発は中止とは。隠した真実が、日常とかけ離れていたって、何とかならんことはないと思うのですが（鎖国やＷＷ２の戦後統治みたいなもんで、結局、なんとかなるもんかと）。
で、鍋の方はお開きで。進歩的なウエンヌルくんはジルトーシュの２次会に連れていかれてしまいます。
双葉ちゃんは「鍋食べたし、ムリョウさんに会えたし」でごきげん。当のムリョウくんが那由多ちゃんを送って行ったのに対して「お兄ちゃんやいてるんじゃないの？」まだ、なんとも、といったところだから、素直に怒ってます、始くん。
で、ムリョウ−那由多組はといえば。いつものごとく、那由多ちゃんが大人の言いなりの生徒会や、そのまた言いなりのムリョウ、始コンビについて愚痴ってます。「僕は信じなくていいよ。でも、村田くんのことは信じて」。クラブ設立が八葉くんではなく、始くんの案？。前回、生徒会での八葉くんの提案〜放送室の密談という流れだったので、逆かと思っていたのですが、その前に既に密約が交わされていたということでしょうか。侮りがたし。
で、ベロシュ大佐。帝国の上層部と話し合う、ということで帰って行きます。ウエンヌルさんも行方不明扱いで。「未来の友好のために」。銀河連邦関係者の間で交わされるこの言葉。ベロシュ大佐も帰り際にあいさつに使っていましたが、これは、銀河連邦未加入の地球に対する手向けでしょうか。あの侵攻、転送だったんですねぇ。トレッキー。
しかし、ベロシュ大佐。なんか、すっげーよく出来た上司、といった感じで、さすがに他星への先遣艦を率いているだけのことはあります。
現れるジルトーシュ。ヴェルン星の強制介入は既に動いているとのこと。これ、磯崎先生の顔を見ていても、どうにも、きな臭いです。
とりあえずは、ウエンヌルさんを迎えてよっちゃんで大使連と共に二次会ですが…。
次の日。昨日のムリョウくんの一言がきいたのか、始くんの話をとりあえず聞く気になった那由多ちゃん。スミで隠れて瞬くんと密談をする八葉くんが存在感に対して小さくて笑えます。
しかし一方。土星付近でザイグル艦が爆発…。地球の危機…ってことですが、あの艦長がお亡くなりになったとすると、とりあえず、そっちのほうがショックですね（まだわかりませんが）。
可能性としては。
１．ザイグル共和国による攻撃。そのまま地球へ。
２．国民に対する機密漏洩を恐れたザイグル帝国による粛正。そのまま地球へ。
３．ヴェルン星人による介入。地球に対する動き。
どーも、３番が裏にある気はするのですが、直接的には１か２というのが普通の考え方でしょうか。
予告〜。始−那由多コンビということで、１周回ったことがわかります。音楽もはやぶさ判官にチェンジして新展開（＜というわけではないと思いますが）。「だから、明日のために」。見る側としても、気持ちの切り替えが必要な時かもしれません。
今回…重かったですね。出てきて、友好的と思われた人がいきなり消えてしまう。シャーマンキングを読んでいて、こないだ「キツいなぁ」と思ったばかりなんですけど。このパターンは正直きついですね。心理的に。これまで、ムリョウは、ＳＦやっているといっても青春もの（ちょっとコメディ含む）的な部分が大きいと思っていましたが。冒頭にも書いたように、ナデシコのような突き放した展開になる可能性が結構出てきたような。
脚本が會川さんと佐藤監督との違いということで、割と安心して見ていたけど、これからはあらゆる意味でストーリー的にも厳しい方向へ流れるようだから、油断せずに見て行かなければならないかなぁ、と。まあ、何が油断か、というのがありますが（笑）、「『僕たちの戦争』が始まる」といった風情が感じられました。
ストーリーの構成としては今までで一番のめり込めた、というか、バランスが良かった（慣れた？）と思うんですけどね、今回。
（2001.07.17）
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- ２００１年７月２４日放送
いやぁ、毎回毎回書いていて悪いですが、今回の話、今までで、一番好き。これを書けるって、はっきり言ってすごく嬉しいですよね。回を追うに従って面白くなるっていう番組は、王道のようですが、意外に少ないものです。
さて。アバンは前回の引きにからんで真守家の会議から。磯崎先生、ジルトーシュ、ウエンヌルさんらの宇宙人側と真守家ご一門様。ザイグル星の緊急通信カプセルから得られた情報は…サナトス星の知性体兵器…。先週の予想大外れ。なんで、こう来るかなー。どうやら、地球はやたら狙われているようです。ウルトラセブンが守っていた頃以来でしょうか（＜あれも未来だって）。それにしても、相手もすごいデザインです（あれに勝てるのはブルトンかガンドロワくらいでしょう）。最初っから、呆然としてしまいました。
本編開始。祭りクラブの文化祭参加手続きの繁雑さに不平を漏らす始くん。利夫くんが、割と飄々としているのが好感高いです。始くん、「こっちも意地」とか言っていますが、あんまり嫌そうでもないですね。「きっかけ」始くんらしさが見られそうです。
しかし、クラスでは、那由多ちゃん、始くんに気があることになっているし。本人、真面目だから、そんな噂に気付かないでしょうが（笑）。
一方、生徒会室。今日は、八葉くんと晴美ちゃん。「京一が雨の中絶叫しながら爆走」まあ、気付く人は気付いていたんですね（笑）。八葉くんは、理由も薄々気付いていたようですが。まあ、彼が熱くなることは、何パターンかに区切られちゃうでしょうから。
「空蝉の秘儀」なにか良くないことのようですが、飄々と言う八葉くん。晴美ちゃんはと言えば…予算表を出せと言われて…何か事態を把握できてない感じ。わりと天然？
さて、真守家会議は。サナトス星が銀河連邦に加盟してないため、データ不足。そこで、情報を残してくれたベロシュ艦長の話に。ウエンヌルさんが艦長の話を始めると、みんな泣き出します。前回の話し合いにしても立派な人でしたから。当然だと思っていたのに、磯崎先生は怪訝な顔。この人、宇宙人だから、感情が無いのかと思ったら…シャトルで漂流していたところを回収されましたか…。負けました、佐藤監督。そして、やはり、期待に負けない作品だと確信しました。
いや、ナデシコの時にお前みたいなのが騒いだから、ちょっと考えたのよ、とか言われたら、（笑）で返すしかありませんが。でも、私はこういう展開のほうが好きなので、どう言われようと、良いです。
そして、今回、艦長たちは助かりましたが、今後の展開でどう転ぶかはわかりませんしね。
さて。学校では。生徒会役員は集合。先生は緊急職員会議。そして、表向きはサーバーメンテのため、休校。始くん、ムリョウくんと無言でコンタクト。宇宙規模の何かが始まったことを感じます。でも、始くん、宇宙人が攻めて来ているくらいのことしか知らないんだよね、現状については。
で、生徒会室には、いつものメンバーと先生と…ジルトーシュ。頑張ってますね、大使も。遅れて来た京一。目の動きで確認するだけの晴美ちゃんがちょっと痛々しいと言うか、これからのことを考えて「武人」モードに入っているのか。
知性体兵器、ザイグル星人の船を吸収している模様。船と言っても、あのデザインだからなぁ。松本零士先生調ならアイアンクロックスみたいになるでしょうけど…。
さて。真守家の百恵ばあちゃんをはじめ、皆様方もネットで参加。生徒会の人たち、データを指先で読んでるように見えますが。これは、科学技術なのか、ちからなのか。
「打って出ます」やはり、百恵さまはただの「おばあちゃん」レベルじゃないですね。指揮官としての威厳とカリスマを感じます。
「空蝉を使います」やはり、出ましたか。精神（こころ）を空へ飛ばす…。「ただの３回。1000年前、100年前、11年前の悲劇」。京一くんが父親を心配しています。悲劇の内容…。コミックスでは早々と軽いネタバレがありましたが（笑）。
那由多ちゃんの決意が、なんか悲壮感漂います。
閑話休題。せっかくなので。このサイトのメイン取り扱い山田ミネコ先生の最終戦争シリーズでは、ネパール・カトマンズの生神は精神飛行（サイコフライト）を行うことができ、宇宙へ飛ぶこともあります。「空蝉」の説明を聞いた時には、真っ先にこれを思い出しました。多分、リスクもこの精神飛行と同様のものになると思われるので、なかなか興味深いです。悲劇というのも、なんとなく想像が出来そうです。
話を元に戻して。銀河連邦は、例によって手助けはできないようです。まあ、ＳＦではよくある話。で、ジルトーシュがなんか手伝ってくれるようですが。しょーも無いことだろうなーと思っていたら。しょーもないけど、笑わせてもらいました。「サナドン」。生体兵器にサナドン。すごいセンスです。
あまりのセンスにＢパートへ。
後半戦は置いてきぼりにされた始くんから。そんなに大事とは思っていないから、那由多ちゃんに置いて行かれたのが信じられない模様。祭りクラブにも懸けているしね。
で、「また明日」八葉くんの台詞は、「明日」があることを前提にしています。
サブタイトルが生きてきましたね。どこまでわかっているのか。多分みんなわかっているんでしょうね、ひかるちゃん。八葉くんに、明日放送室に来るようにいいます。これって、ＬＯＶＥでしょうか。それとも、単なる情報収集でしょうか？
特製ブレンドはやっぱり怪しそうですけど。こないだは、最初から「まずい」可能性を示唆していたから、今度はマシなのでは？。
玄関で一緒になる那由多ちゃんと始くん。黙って、ただ歩く。那由多ちゃんは、考え事で、始くんを見ていないのでしょうか？それとも、見ていないけど、何かを感じているのでしょうか？。
「また明日」はっとなる那由多ちゃん。やはり「明日」があることが信じられない様子。11年前の悲劇が心の中にあるのでしょうか。
始くんの家。双葉ちゃんが七夕飾りでお約束の短冊を作っています。まだ、七夕はだいぶ先らしいですけど。
かかってくる電話。ムリョウくんから「今夜、雨が止んだら散歩するといいよ」謎の指令。ムリョウＬＯＶＥの短冊？が、ムリョウくんの明日も不安にさせるんですけど。
ＲＰＧに例える始くん。アクションゲーム派？見かけによらないものです。
さて、「かくして勇者は旅立った」。「はあい」いきなり瀬津名さんですけど（笑）。「ずるいなぁ、鍋大会」やっぱり、来たかったようで。「野を越え、町を越え、山を越え、大変な仕事」やっぱり、お土産は何らかの諜報活動の結果だったようで。伊達に、留美之流忍者と同じように木の上に立っていたりしません（＜そういう問題ではない）。
で。天網神社でお土産セットを残して退散。続きは、光の案内から晴美ちゃん。「お待ちしておりました」武人モードで淡々と案内してくれますが、やっぱりはかなげで、かわいいですね。でも、今の彼女の儚さは誰もかなわない武術の達人としての落ち着きの上に漂っているだけで。
「空蝉の儀式」心を遠くへ飛ばす、と。始くん、わかったのかな。「私は違うの。私はあの人たちを守る役」名字に「もり（まもる）」が付かないのからして、傍流っていうのは皆さん承知の事実だと思うけど、これって…。
一方、山の中では、八葉、京一、瞬の３人が準備中。空蝉の大本は京一くんのようで。それにしても。始くん、ムリョウくんの電話だと傍観者としての立場かと思ったら、百恵様推薦で、かなり重要な役回りらしいし。
そして、正装の那由多ちゃん。「心に力を乗せて飛ぶ」シングウのチカラは螺旋によって空に打ち上げられます。「仙術超攻殻ＯＲＩＯＮ」でも螺旋はキーとして表現されていたような気がするから、根拠はどっかにあると思うけど、ちょっと今、思い当たらない。
まだ、遠くの位置から見上げる始くんと晴美ちゃん。
そして…。
以下次回。来週は、やっぱり前半クライマックス？
予告〜。新展開かと思ったら、晴美ちゃん。内容は、完全な次回予告です。真面目でいいね。それはともかく。「ぬけがらになったみんなの体を守るのが私」なんか、これまでの晴美ちゃんのこと全てが繋がったような。晴美ちゃんファンは次回必見でしょうか。
それにしても、予告、情報密度が高いです。初めの手も謎ですし。晴美ちゃん、ムチャ格好いいですし。百恵様？らしき人物は11年前の話でしょうか。そして、緊迫する人々。ムリョウくん、那由多ちゃんを叱りつけて以来の真剣な顔。そして…宇宙、飛んでますけど（笑）。始くんの影にかくれて来た主役としての意地が見られるのか。
ムチャクチャ気になりますけど、我慢して次回。
今回は、本当に、一気に流れました。大人の話と子供の話が一本化されて、盛り上がって来ましたし。（それでも直接の顔合わせでないし、一緒に動いていないのでまだ遊離感はあるけど、これって通信会話の少ない時代の感覚かな？）
何にせよ、前半の評価は次週以降（漫画単行本が区切りになっているとすると、次週と次次週で区切りかな？）の結末でバーンといきそうですけど。予断を許さずって感じかな。ともかく、今は、楽しみ…と！
（2001.07.24）
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- ２００１年７月３１日放送
いやあ。今回の緊迫感はいいですねぇ。基本的に４元中継なんだけど、場面の繋がりが濃くて、初期のばらばら感がありません。
さて。今回のアバンはかるーく前回のおさらいで、空蝉の秘儀を描いて。
本編は、先週と地続きに晴美ちゃんと始くんから。石段を登ってますが、晴美ちゃんと始くんの体力描写が笑えます。多分、山一つ越えて来ている感じだし。
そして山頂。那由多ちゃん浮かんでます。で、お供の３人（ある意味、体育祭の桃太郎って…）の螺旋が消えてしまいます。キャッチする始くん。「お見事」晴美ちゃん、普段から、こういう物言いなんでしょうか。
一方、瞬くんの家。守機家は余裕。守口家はピリピリしています。「彼らを信じましょう」「１１年前とは状況が違う」何が違うのかは不明ですが。１１年前は、その前がすごく昔の話ですから、なにかと緊急のことだったんでしょうねぇ。
「手を握ってあげて」晴美ちゃん、空蝉の秘儀の説明をします。しかし、この行為、伝統的なものなのか、晴美ちゃんが女の子故に思いついたものなのか。始くんの役割と言うのが取りただされていましたから、やはり何かあるのでしょう。
ところで、髪を解いた那由多ちゃん、百恵様にそっくりですね。
で、光のイメージ。この作品で述べられる宇宙ですね。やはり、人が宇宙に出るというのは感覚的に辛いようで、那由多ちゃん、混乱しています。それは、肉体のほうにも影響が出るようで。手を握る始くん。
さて、所変わって磯崎先生と大使連中。やはり、シングウを追っています。「飛び方がめちゃくちゃ」やはり、人は宇宙を飛ぶようには知覚・肉体感覚共に出来ていないようです。
それでも安定したのは。始くんのおかげでしょうか。
一方、真守家。百恵様とジルトートュ、ウエンヌル、艦長。ジルトーシュがカマを掛けていますが。「その時は…秘密です」外交してます（笑）。
一方、説明を続ける晴美ちゃん。瞬くんは速く動く。京一くんは束ねる。京一くんの話をして笑っていますが…その寂しそうな笑いは、まさに少女漫画の別れたあとの描写…。
「来る」上から、シーカーによるレーザー攻撃。
「あの山に飛び道具は効かないよ」大人たちの余裕の一つはこれのようで。
山本先生も、大使連との飲み会から腰を上げて加勢に。銀河連邦が加勢できないことを告げる磯崎先生は、表情こそ変わらないものの、心の内は人と変わらないことが見えて、好感が持たれます。
結界を通過して来るシーカー。
「行けばいいのに」磯崎先生を挑発する大使。「不良宇宙人が出るかもしれません」そうそう。保護の名の下に監禁して、援護体制ですね。「今日はとことん付き合ってもらいます」名目上とはいえ、酒ですか…（笑）。
始くんに力を問われる晴美ちゃん。「そんなものはないわ」やはり、本家に近い筋にしか力は発現しないのでしょうか。
そういいつつも、半眼で全く自然にシーカーを捌く晴美ちゃん。今までの力を使った戦闘とは一線を画した優雅な戦いです。「那由多ちゃんをよろしく」
で、ようやく登場の主役、ムリョウくんと瀬津名さん。「もう後戻りはできない」瀬津名さん、ムリョウくんに覚悟を言い渡しているようです。「頼むよ、村田くん」やはり、那由多ちゃんに関しては始くんがキーの一つのようです。
お茶を入れるウエンヌルさん。なんか微笑ましい図です。「ジルトーシュさんならおわかりでは？」今度は百恵様がカマかけていますが。艦長がジルトン号のシーカーが転送されたことから火星軌道内と推測してますが。ウエンヌルさんによると、伝説ではジルトーシュさんの一族は天の耳で銀河を見渡す（聞く）ことができるそうで。
サナドンＶＳシングウ。「とりあえずどっちだい」「あっち」瀬津名さんもムリョウくんも人間離れしてすべての戦闘を把握しているようで。ムリョウくん、ロケットスタートで走り出すし。
シーカーＶＳ山本先生＆真守ゆかりの人。乱戦状態に突っ込んで叩き伏せたあと空へ飛ぶムリョウくん。人間は飛べないんじゃあ…（笑）。［注：実際には「叩き伏せた」ではなく、通り過ぎた時に突風が吹き荒れた、という感じですね（2001.12.01）］
ジルさん、見えてるみたいだし。
で、始くんと晴美ちゃん。１１年前の話をしています。京一くんの実の両親（今の両親の弟夫婦）が今のような戦闘で亡くなり、親友だった晴美ちゃんの父が守れなかったとのこと。巨大なクレータの中で泣く峯尾さんが…。「守りたい気持ちがあせりを呼んだ」これが、今の晴美ちゃんに架せられた枷であり、精神を抑えこむ理由な訳ですね。
突然現れる瀬津名さん。差し入れを持って来ています。
「戦いに感情はいらない？」「人を守りたい気持ち」「好きだから」晴美ちゃんに、別の観点からの問題提起です。「素直な心は日の光。風の流れ。これぞ風光の心なり」晴美ちゃんが驚いたところをみると、天網流の言葉でしょうか。これで、晴美ちゃんの心が変わるでしょうか。瀬津名さんは消えて語らず…。
で、宇宙空間では。シングウ、サナドンに一方的にあしらわれています。ピンチ。
真守家会議室（笑）では、艦長が機動戦艦の説明。分離合体ですか。某ナデシコよりも機動的です（笑）。それはともかく。「他より強いのですか」百恵様の専門外ながらの的確な質問が理系人間としては「ナイス」と言いたくなります。
始くん。晴美ちゃんにも手を繋ぐことを勧めます。晴美ちゃんも、宇宙に大切な人がいるから。下では待ちきれない思い。始くん、やっぱり、優しいです。
「ガンバレ、那由多」お供の３人がシングウになった那由多ちゃんを励ましていますが、シングウは、まだ、実力を発揮できていません。
その脳裏？に。子供のころの真守一党のビジョンが走馬灯のように。子供のころ、無邪気に京一に駆け寄る晴美ちゃん。晴美ちゃん、何かに気付いたか。那由多ちゃんに必死に呼びかける始くんを見て、自分も手を握り励ます晴美ちゃん。四人を。そして京一くんを…でしょう。何かふっきれたかな。
そして。火星あたりにいるはずのシングウの脇に現れるムリョウ。って、生身とかそういう以前に、とんでもない速さですけど。精神飛行しているシングウは距離は関係ないでしょうけど…でも、こちらも月軌道から実体化してたような気もしますが（笑）。まあ、ここいらがムリョウくんの「番長」たるゆえんでしょうか（番長と呼ばれるムリョウくんが見たいなぁ。学園物にはならないのかなぁ）。
「俺も見てる。村田くんも見てる。君は何のためにここにいる」
ムリョウくんに喝を入れられるのは２度目の那由多ちゃん。さて。誰が見ているのが気になったんでしょうか（笑）。
それはともかく。いきなり覚醒したシングウに、オールレンジ攻撃（笑）では不利と、合体して迎撃しようとするサナドン。
「奴のチャンスは同時にピンチだ」ムリョウくんの言葉。サナドンの一撃に耐えて重力波？で一気に押しつぶすシングウ。たった三撃でペチャンコ。やはり、佐藤監督の戦闘描写は居合です。抜くまでが勝負。抜いたら無敵。
宇宙で、桜を散らすシングウが美しいです。
で、よっちゃんで迎撃成功に乾杯する大使連。磯崎先生、気合いもどこかに寝てますけど（笑）。寝顔がかわいいです。
百恵様のところに、銀河連邦から連絡。銀河連邦、手出しは出来ないけど、バツクアップはしているようで。
更にジルトーシュにカマをかけて成功する百恵様。ジルトーシュ、明らかに全ての戦闘を把握してましたからねぇ。ものすごい能力です。「見てましたね」「いやぁ、まいったなぁ」若大将ですかい。って、銀天狗と突っ込むところなんだよなぁ。
「村田くん、ありがとう」沢山の声の中でも、始くんの声に力を感じたのか、起きた時にそこにいてくれたからなのか、手に何か感じていたからなのか。
一方、晴美ちゃんと京一くんは、今日も告白タイム。「お前にも、声は聞こえた」やっぱり、みんな繋がっていたようで（記憶麻雀じゃ無くてよかったよ）。「晴美！俺は！」
でも、お約束のようにそこまで。轟音と共にムリョウくんが落下して来て。
しかも、証拠持って来ているし。火星から落ちてきてるし（笑）。
石段の上でお茶にしているみんなの笑顔が、何かとっても嬉しいです。
さて、予告。今回は百恵様です。来週は、期末試験に七夕。那由多ちゃんは髪を解いたままでセーラー服。ムリョウくんは怪しく微笑んでいるし。ナユタちゃんが変なのはいつものことのような…（笑）。
正直、ばらばらの場面が一つに繋がって、かつ、流れるようにストーリーを紡ぎ出す。最もおいしいパターンだと思いますが、キッチリと見させてもらいました。今回、言うことございません。シングウが途中、何の動きもなくやられっぱなしだったのが、ちょっと不満ですが、それが物語の殺陣だと言うのなら受け入れましょう。そんな些細なことにけちをつけるのが嫌なくらいに画面から目が離せない話でした。いや、幸せ。
ムリョウくんも、ようやく、主役らしい「別格の強さ」を見せつけてくれましたしね。まあ、来週のネタは「それ」なのかもしれませんが。
（2001.07.31）
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- ２００１年８月７日放送
今日は、地方によっては七夕ですね。先週と、打って変わって、一息。揺れる乙女心を描く一品、といった感じでしょうか（笑）。
アバンは戦闘から４日後。期末試験。みんな、時間一杯まで真剣に書いてます（笑）。
で、笹を飾りつけしている八葉さん。どう見ても中３にはみえません。始くんとムリョウくんも合流して…那由多ちゃんはシカト。何を怒っているんでしょ？
で、本編。今日子さんがラズベリーを摘みながら、またもや変な歌を歌ってます。始くんにはやされても、さらっと受け流すあたりはなかなか。
家の中では、双葉ちゃんが七夕の飾り付け中。笹は碧ちゃん（お友達ですね）のおじいちゃんにもらったとのこと。兄妹仲良く庭に据えつけています。
「テストでいい点とれてます」正しい日本の夏でも日本語は…。
食事を終って始くん「腹でも減ってたのかなぁ」那由多ちゃんのことを思い出してます。でも、違うと思うぞ（笑）。
一方、守機漠さんとソパル星外交官さん。子供のサッカーを見ながら、歓談中。政治とは、こういうところで作られるものなんですねぇ。
真守は強硬派と現状維持派で揉めている模様。しかし、世界の足並みを揃えるのに100年ですか。この100年と言うのは、前々回（２回目）の空蝉の秘儀の時ですね。
シングウのチカラで地球征服。「後ろ指差されるに決まってます」まあ、小数の力ある人間がトップに立ったら、迫害されるに決まってますから。「虫のいい話はないかいなって」割とバランス感覚があるようで。結局、漠さんみたいな人が、最後には頼りになるんでしょうねぇ。
屋根修理のムリョウくん。ペンキ塗りのジルトーシュ。どうやら、ジルさんの新居のようで。「君んちどこだっけ」「ひみつ」秘密ですか、ムリョウくん。
お茶を入れてるウエンヌルさん。ムリョウくんの誉めるシーンは、ヒカルちゃんのコーヒーと対になっているのでしょうか。「お茶屋の店主に指南してもらいました」ウエンヌルさん、お茶通目指してます。
笹持って始くんと双葉ちゃんが手伝いに来てくれましたが…。運送屋の荷物。ダンボール４、５百個はあるよ。いっくらなんでも…。
一方の天網神社。那由多ちゃんが巫女装束で掃除してます。「がんばれ、守山くん」ムリョウの言葉に、そんなに思うところがあるのかなぁ、と思っていると。瀬津名さん登場。
「あなたが嫌いだからです」「その分ムリョウが好きなんだ」黙っているって…。「くやしいとか。かなわないとか」そういう意味で意識しているんですか…。
「そういうことは先人に聞こう！」瀬津名さん、わりと優しいですが、ノリに那由多ちゃんついてきてません。
そういえば、瀬津名さんは実に頼もしいお姉さんですが。生徒会メンバーってみんな一人っ子なんですかねぇ。那由多ちゃんが瀬津名さんに対してなじめないのも、そういうところもあるのかなぁ…？
で、真守家、百恵様の前。「昔話をしてあげてください」「１００年前、出会いと約束」って、百恵様、百を越えてましたか。チカラの持ち主は長生きなんでしょうか（血かな？）。
さて、瀬津名さんがお茶請けの買い出しに出かけて。百恵様、本題に切り出します。「聞きましたよ、ムリョウくんのこと」「わかっていても、くやしい？」悔しさを感謝すべき人にぶつけてしまって自己嫌悪。そういうことでしたか。まあ、中学生くらいの時って、振り返って見ると割と無敵の気分で居ますしねぇ（私だけ？）。
百恵様の昔話。1970年とすると、オイルショックの前、大阪万博の年ですね。
真守で唯一のシングウのチカラの使い手。それゆえのプライドと孤独。友達の居ないところへの転校生。ムリョウとそっくりですが。やはり阿僧祇さんでしょうか。
「それが初恋ですか」那由多ちゃんの言葉はさらりと流して。瀬津名さんも、おやつを持って行くのを延期して。
百恵様が足下にも及ばないくらいのチカラの持ち主ですか。座り込む百恵様。手を差し延べる少年。思わず、払いのけてしまう、百恵様。今となっては信じられないくらいの勝ち気です。
そして、空蝉の秘儀。「何をやっている、真守百恵！」いつの時代も…（笑）。
夕日の中、少年と百恵様。ここで、影絵になったらウルトラセブンですが（笑）。
「君が危なくなっても助けてあげる」「僕が守るのは君の心。シングウの意思だ」思いっきり、告白しているようにも聞こえますが、プライドの高い百恵様。この後、どうなったのか。興味は尽きないところですが、今日はここまで。
「強がってみるのもいいかもしれませんねぇ」百恵様、けしかけてます（笑）。
瀬津名さんのお茶菓子。九州の軽羹。「現地までぴゅーって」って、九州まで、ひとっ走りですかい。弟と何ら変わりありませんねぇ。那由多ちゃんがホントの事って知ったら、ショックで倒れかねませんなぁ。
次の日の村田兄妹。二人して寝不足そう。辛いことって何？とおもったら、ジルさんとこの引っ越し疲れでしたか。一日開けてあれでは、相当なことだったようで。しかし、相当大きな家だったんでしょうなぁ。
そして、御統中学校。セーラー服の那由多ちゃんが、タカピーに叫んでます。放送も入っているのか？そんな音も聞こえてます。もはや、祭りクラブも、ムリョウも始も恐れるものは無い、といった風情です。「セーラー服は決意の証、絶対負けない！」だそうで。「あなた方が何を企もうとも」生徒会運営って、その生徒会の会長が企んでいたような…。なんか、聴衆に向かってシュプレヒコール上げてるし。もう、きっと、止まらないのでしょう、あれは。止まらないったら、止まらないのよ（笑）。
上のほうで見ている瀬津名さんと百恵様。瀬津名さんは、ラブラブ話にならなくて残念そうですが、百恵様は昔の自分を思い出すのか、楽しそうです。制服がおそろいとか言っているし。しかし、そうなると、双葉ちゃんの七夕のお願いは、かなわないかな。
さて、予告。瀬津名さんです。来週はムリョウくんとこの隠れ里の話ですか。しかし、視聴者の意識はビーチの晴美ちゃんに行ってしまっているに違いない（でも、また肩透かしを食わされそうな気も（笑））。
今週は、戦闘ナシの話でしたが、宇宙人と学校の話の垣根が外れたためか、物語がすんなり流れていて見やすかったです。でもって、こういう話は好みなので、バランス的に大歓迎です。来週も、穏やかに見られそうで楽しみです。
それにしても、１００年前の話。それだけを独立してＯＶＡか何かにしても面白そうですよね。2070年ほどチカラを持っている人間がいないようなので、壮絶な話になっているような気もしますが…。
（2001.08.07）
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