「面白かった」本編感想
ここは、「宇宙のステルヴィア」本編の感想です。
初見の時には基本的に終わったあとより辛口になる傾向があります。それでも、正直に書かせていただきます。最終回が終わったあとで、どんな結論に達するかが、楽しみです。
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- ２００３年７月23日（24日）放送
今回は流れるように盛り上がっていきます。ごく普通のＳＦアニメのように思われるかもしれませんが、普通に面白い話ってなかなかないですよ。そんな話（笑）。ここまでの16話あっての17話の盛り上がりと。
さて、アバンタイトルは前回の予告に合わせるようにレイラ先生と初佳さん。ケントくん達を案じているようだけど、今ひとつ感情の起伏が見えない初佳さん。対するレイラ先生は怒っているというよりも悔しいというか。「状況認識が甘すぎた」全てはここですな。ろくに情報収集もせずに、相手が仕掛けてこないこと前提に作戦開始。国も戦争もなくなって、そこまで平和な世界が現出していたのでしょうか…。まあ、「どう考えても地球外のやつら」が相手とは思っていなかったんでしょうが。
提供カットはびっくり白銀せんせ。この１枚は毎度予想もつかないのが来ますね。
「明日へのbrilliant road」のＣＭはステルヴィアを前面に出した物から、angelaを前面に出した物へ。本格的にＣＤを売る気になったようです＞キングさん。
さらに、ＰＳ２のゲームＣＭ、早くも新バージョンへ。まあ、物も出ていないのに繰り返し同じものが流れたら飽きられてしまう、というのもあるのかもしれませんが。最終回までに、どう変わっていくかは、ちょっと見物かも（笑）。
さて、本編。ストレルカのレイラ先生から。インフィ用のジェネレーターの運搬業務のようで。攻撃用の新兵器ではないのですね。てっきり、ヤバげな広域破壊兵器とか、逆にビームソードとか持ってくるかと思ったのですが。いや、イデオンソードなら余裕で広域破壊兵器ですが（笑）。
それはともかく。「こんなに遅い船で」と、どうも貨物船の足が遅くてイライラしている様子。機動性能３倍、ケイティ並の機動性を得ることが出来るようですが。「間に合わなければ無意味だ」というのは至言です。こうしている間に、どんな事態の急変が起こるかと、気を揉んでいるのですね。
「私に何が出来るというのでしょうか」初佳さんは完全な自信消失。光太くんに圧倒的な差で負けたとはいえ、トップクラスの実力を持っていたのは本当の筈なのに…何でこんなに自信を失ってしまったのか…というより、もともとこういう人なんでしょうね。それを克服するために頑張って頑張って、頑張りすぎただけで。
わざわざ戦場に連れ出して「設定くらいは出来るだろう」などと言っているレイラ先生の真意は先週の予告の通りでしょうが。
一方のガガーリン内部では。負傷者が沢山。スピアースさんが完全な圧壊死をしていたのでかなり酷いことになっていたかと思ったのですが、助かった人も多いようで。それでも、ちゃんとした医療設備が不足しているようで、野戦病院のようです。蓮先生を中心に看護士の皆さんが頑張っていますが（というか、医療スペースの割に看護士の数が多いような気が…つまり、本来の医療スペースはウルティマの難民の負傷者が多いせいで溢れている、ということでしょうか）。
そんな中、比較的元気だった風祭夫人も看護の方をお手伝い。その痛々しい負傷者の人たちを見て、りんなちゃんも思う所があるのか…。
コガネムシ（クリオネという説が正解っぽく感じますが、正式なものがわかるまでコガネムシでいきます。前回と合わせる意味で）も、相変わらず飛んでいて。
白銀司令、クラーク司令と通信中。ずっと、籠もっていたようで（作戦指揮所？）、前回の通信室だか艦橋だかとは違うようです。「結局誰も本気で…」というのは先ほどのレイラ先生と同じで、終わった後だから言える取り返しのつかないこと。取りあえず、今度は「総力戦」で行くようで。生徒達も出撃。「言うは易だ」という白銀先生の台詞は、仕事を誰かに頼む時にみんなが思うことです（笑）。ただ、それが生死に関わってくるとなると重さが違ってきますが。
一方、セッティング中のインフィ。光太「そんなにいじって大丈夫？」どうも、しーぽんはシステムを削って、インフィの反応速度を光太くんの反応速度に近づける努力をしているようです。まあ、重くて使えない初期状態のWindowsを削りまくるようなものかと…MSDOSなら簡単だったんだけど（笑）…素人から見ると結構怖いんだよな、コレが（笑）。光太くん、論理的なことは苦手みたいだし（笑）。
レイラ先生、整備に無理言って指示出してます。初佳さんも感心。パイロットだったはずなのに？、というと。補給も整備も満足に受けられない宇宙ステーションの建設現場にいたとか。その前は、とびっきり優秀な宇宙パイロットだったと。優秀だと思うこと自体が…。「一人で何でも出来ると思っていた」出来るからこそ陥りやすい罠。そのフレーズに、思わず対光太戦がフラッシュバックする初佳嬢。単に負けたとか、無力さを思い知ったとか、そんなレベルではないようで。完全に自分自身を失ってしまったというか。「最低だよ」という言葉にトリガーがあるのか、いじめを受けている子供というか、いじめられている子犬というか。そのような感じです。人からそう思われることに脅えているのか…？。
で、レイラ先生ですが。左遷されてステーションに流されたようで。なんか荒れまくっていた時に、ステーションの事故を目の当たりにして「一人助ける間に十人が死ぬ」「人の力などたかが知れている」と、ある意味達観したようです。まあ、なんだかんだ言って優秀な人なんですね。性根からして。「だけどな、町田！」。
その続きは、これから語られるのか…。
それにしても。白銀先生と蓮先生は学生時代から知り合いみたいな所があったし、レイラ先生も含めて三人組みたいな感じだったから、割と固まって先生になったのかと思ったら。みんな色々あって、経験を積んで、先生になったのですねぇ。
昨今、教師の犯罪が増えていますが、やはり、学校の外に出ないで学校に入ってしまう現在のシステム自体に欠陥があるのかも（いや、学校の闇はそんなものではありませんが、それを語る所ではないので）。
ウルディマ。相変わらず制御が効かず、脱出も出来ず。「敵の目的もコズミックフラクチャーだとしたら、あえて解析させる」…科学レベルは向こうの方がかなり上のように思えますが…こういったことは、それだけではないのですかねぇ。
敵のメンタリティがこちらと同じとは限らないでしょうし。
インフィはといえば。もう、しーぽんが飛ばしまくり。光太くんがわたわたしてます。こないだの喫茶店の時の反対か？。人には向き不向きというものがあります（笑）。「光太くんがあの時みたいにインフィで飛べたら」パイロットとしての光太くんとプログラマーとしての志麻ちゃんのコンビは、実務としてはなかなか良いのかも。それでも、しーぽん、パイロット志望なのですが。一応天才レベルだし（笑）。
「今回は蓮先生のお手伝いを頑張る。お父さん、許してくれるかなぁ」母に問いかけるりんなちゃん。いい子です。ホント。「りんな子供だから。悔しいなぁ」しーぽんも以前、悔しがっていましたが、それとは次元の違うどうしようもなさですね。それでも、けなげに頑張っているし。天才で、この性格ですからねぇ。将来、大物になれるよ。
ケイティ整備中のハンガー。キャットウォークの上でビッグ４の三人（＜なんか変な表現…）。「整備班長に怒られた」学生だからと整備を手伝おうとして、パイロットは休んでいろと。もう、学生とかそういうのは関係ないということですな。そして、プロはプロとして仕事をすると。整備班の人たちのプライドもあるでしょうし。何より、この、子供達が無事に帰ってこられるように整備しているのですから…。
「グレートミッション以来」という笙人先輩に対して、「コレは別物ね」といつもの読みとりにくい表情で答えるナジマ嬢。生と死が関わっている大仕事でも、敵が自然災害と意志を持って攻撃して来るものではねぇ。
光太「へぇ〜」
志麻「えへへ」
まあ、いいですけどね…。
ケティの準備は出来、ストレルカはガガーリン５とランデブー。
エアロックが開いて再会するレイラ先生と白銀司令。気がゆるんだのか、ニッコリ。初佳さんは、相変わらず無表情ですが。生徒達も出すという白銀司令に「そのために連れてきた」とキッパリ割り切ってみせるレイラ先生。そこいらのパイロットよりここにいる生徒の方がよっぽど優秀だろう、という意味での割り切りもあるのでしょうが。「信じるしかない」という言葉には、まだ、やるせなさも感じます。
ジュノ・マイヨール登場。レイラ先生の古なじみ。白銀先生は初対面ですが（彼はエリートコースからは外れなかったのですねぇ…色々あったみたいではありますが）。ちょっと陽気で、癖のあるこのひと。レイラ先生とのやりとりを見ていると…一緒にやばいことをやっていた仲とかそういう感じです（笑）。「どうにも収まりがつかねぇ」と協力を申し出ますが。「マニュピレーターを使わせたら太陽系一の男さ」というレイラ先生の太鼓判も。どうやら、工事現場での知り合いですね、やっぱり。そして、突貫工事をしていたウルティマでも必要不可欠な人だったのでしょう。調子の良さとうさんくささはこの話始まって以来ですが、この人も天才のようですね。堅苦しいのが嫌いなタイプのようですから、今までの舞台のようなお役所仕事は向かなかったんでしょうが（笑）。
で、ジェネレーターとマニュピレーターというキーワードから…この後の作業に必要な人材と気が付いて、手を組む三人。さっそく、ミーティングに行ってしまいます。
その様子が羨ましそうな初佳嬢。ケントくんが迎えに来ますが。「頑張ります。足を引っ張らないように」…卑屈です（泣）。努力して、頑張って、ようやくビッグ４という立場が崩れ去った今、他の三人と対等に肩を並べていたという事実も見失ってしまったようで。ただ、恐れることだけが残ってしまったような…。
１時間後に作戦開始ということで３０分後に集合。
ということで「間に合わせる」と司令が言い切ったインフィのジェネレータ取り付けですが。なんと、ジュノが一人で１０機のビアンカを操縦。マニュピレーター操作をしています。しーぽんも光太くんも感心。レイラ先生によると、最高２０機のビアンカを操縦しながらマニュピレーター作業が出来るとか。こないだ、会社で「ドラムが叩ける奴は普通でない」という話をしていたのですが。足まで使って２０機同時制御とは…感覚的に人と違うことは確かですね。職人と天才。どっちの言い方があうのだろうかと考えちゃいますが…両方ですかねぇ。
あまけにレイラ先生に急げと言われて「とりあえず１０％ＵＰでやってみよう」などと軽口を叩きながら。「おまけして２０％ＵＰだ」と余裕で期待以上の仕事をしてしまう辺り。かっこいいぜ、ジュノ・マイヨール！。やっぱり、今までのステルヴィアにない魅力のキャラですね。
そのままのノリで、パーカッションが盛り上げつつアイキャッチ。
さて、後半。
ビッグ４の三人。初佳嬢の様子にちいっとばかり疑問を持っている模様。「コレは実習ではないんだ」っていうケントくんの言葉が全てかと思いますが。情をかけて死んだらどうしようもないですし。今まであんまり意識していませんでしたが、やっぱり初佳さんは３人よりも年下ですから、なんだかんだ言って見守る立場だったんでしょうかねぇ。成績がどうとか言うことではないし、同級生なんだけれど。人生というなの経験値だけは年の分をさっ引いてもありそうな３人だし（笑）。
息をのむ初佳さん。けが人の横たわる臨時病室。一生懸命看病しているりんなちゃん。それを見て微笑む初佳さん。一瞬の緊張も…というより、りんなちゃんの様子自体が微笑ましかったというか、心が癒される物があったのか。
「う〜〜ん。完了！」ジュノさん、本当に仕事、余裕っぽく見えます。カッコイイー。そこへ入ってくる初佳さん。
一方、ウルティマではコントロールが回復。「逃げろ…というのか」逆に言うと、ウルティマから去る気はないということですか。
再び、ジュノ＆初佳。レイラ先生の過去話です。レイラ先生が挫折した後の話を聞きたかったのでしょうか。ジュノさんと会った時には既に更生（笑）していたようですが。エリートで色々噂もあったけど、率先して現場で働いていたと。で、本人は「『やりたいからやっている』ってな」。そこで初佳嬢の思う所は？。
ウルティマ急加速！。さっき、コントロールが回復していたって言っていたのに、いきなりの急展開。ケイティの部隊も発進。今ひとつしっかりしてない初佳嬢にサムズアップのレイラ先生。今回は白銀先生の運転手のようです。白銀先生って、やっぱりパイロットが出来ないんでしょうか？現在。
問題のインフィーはセッティング途中。有効速度は確保したそうですが。操縦は大変そうです。
で、出撃。今回も人命優先だそうですが。全力で敵の動きを封じると。もう、遊びで相手が出来るわけではないですし。
「一緒に飛べて嬉しいです」しーぽんの挨拶は、自然体でクリスマスに部屋を訪ねた時のような身構えた感じもなく、普通です（笑）。立場としては、今となってはしーぽんの方が上のような雰囲気なので余裕も感じますが。「町田さん、頑張りましょう」どーせ彼女に悪意はおろか恣意的な考えがないのは何となくわかりますがね（笑）。
「お久しぶりです」という光太くんは、本当に何も考えてなさそうですが…？。
「こちらこそ」取りあえずそう答えたものの。周りの彼女への扱いに対して、ここ最近、自分が何をしていたのか、今、自分が何をしなければならないのか…というより何が出来るのか。気付いたのか。「いい加減、しっかりしろ」。
ケントにオフェンスを申し出る初佳嬢。復活ではなく。新生といった方がよいでしょうか。バイザーの付け方にも気合いが入ってます。
撃ち込まれるレーザーを高機動で避けるコガネムシ。一方、向こうの攻撃も高機動化したインフィーに避けられています。まあ、避けていると言うよりは当たらないというのが正しいのかもしれませんが。少なくとも、しーぽんの狙いは達成されているようです。
とりあえず離脱して体制を整えようとするインフィ。囮を申し出る初佳嬢。ケント「重力ポケットだ」といきなり新技です（笑）。最近の学生さんはよく遊んでいるようで（笑）。３機が重力波（シールド？）を纒い、その間を「重力ポケットに突っ込んで、一気に加速！」と初佳機が敵の攻撃に絡み付くように肉薄。見事、有効打を与えています。それでも、装甲が凹むくらい、というあたり、強度が並ではありませんが。
そのチャンスを生かすようにインフィが突っ込んで手刀一閃。突きで相手を貫通。そのまま、まとわりつく敵を振り回して破棄。爆散させています。
ここ、マニュピレーターは大丈夫か？と一瞬思いましたが、手が光っていたからシールドを張っていたんでしょうねぇ。何にしろ、あの細い巨体があのアクションをするのですから、重力制御万歳です（笑）。
ただ、左ジェネレーター基部に変な液体が付着していますが…
敵が、ウルティマから離れ始めます。残っていた人たちもＵ２３６で脱出。白銀機とランデブーして。作戦終了。少々あっけなかったですが（結果論としては待っていれば良かっただけになってしまいますし）、無事に帰還です。
しかし、例の液体が爆発して、外れたジェネレーターが爆発！。インフィが制御不能に。やって来たコガネムシに、緊張が走りますが…。
その時、しーぽんのビジョンに何かが…。＜見ている人には何がなんだかわかりません（笑）。ムックとか出たら、ＤＬＳのビジョンの解説は是非付けて欲しい所。
そして更に。空から光りが降りてきて（＜銀河平面的表現でごめん）。宇宙クラゲ登場！。驚く白銀。そりゃあねぇ。超高速航法のない今の地球のレベルでは、空間を超えて現れるだけでも驚きですが。ウルティマを遙かに超えるサイズの生物的な奴が登場ですから。
志麻「ウルティマが…」宇宙クラゲ、ウルティマを触手に絡めると、消えてしまいました…。何のために？。相手の目的、さっぱりわかりません。
しかし、コレがクラゲなら、コガネムシはクリオネかもしれませんが。透き通っていない、玉虫色のクリオネって…。
それより、黄色に着彩すると、宇宙大怪獣ドゴラにしか見えないんですけど（笑）。思わず、ドゴラキターーーとか思ってしまいましたよ（笑）。
ウルティマを包む感じは、誰が何と言おうとシルバーブルーメの悪夢を思い出しましたが。もうこれはトラウマなのでどうしようもないです（笑）。ウルティマの人たちごと…だったらモロですが。
白銀司令とウルティマの幹部職員達。そして、りんなちゃんと抱き合う風祭技官。今回は、天才というよりも頑張る子供だったりんなちゃんですが、本当に良かったシーンです。
そして、仲間の所へ姿を現す初佳さん。ナジマ「おかえり初佳。……おかえり」初佳「改めて、よろしくお願いします」ある意味、飛び級した時にも、色々あったのでしょうが。三人にとっては復帰だけれど。初佳さんにとっては、再びここから始まるというか。
お姉さんして、抱きしめているナジマ嬢が珍しく感情的です。でも、笑顔がわかりにくい（笑）。
それを見て微笑んでいるレイラ先生。ホント、先生ですね。
一方、バカップルは。
「そうか…志麻ちゃんも見たんだ」「テストの時からずっと」「誰かに見られている」「ずっとそんな感じがしていたんだ」光太くんの上の空の原因は洒落にならない事態の前兆でしかないのか。他の人にこの危機感は伝わるのか？。どうも、光太くんじゃあ伝わらないように気がなぁ。早くしたほうがいいと思うんだけど。
「ふ〜〜ん」と、あんまりピンときていないしーぽんとか、危機感伝わってないし（笑）。
コズミックフラクチャーの向こうには何が？。エネルギー断層？。もっとヤバイものがありそうですが。宇宙クラゲがウルティマを放置。爆縮して果てます。
2357年４月22日 ファウンデーションVIウルティマ 消滅。
宇宙クラゲは、何故わざわざウルティマを廃棄したのか？。その真意は？。
予告は志麻＆アリサで、ごく普通の学園バージョンといったところ。その緊張感のなさが、裏で流れる時間の怖さを…。「とおいこえ」ってことで、遠ざかるアリサちゃんの声が（笑）。
提供カットは飛び散ったコガネムシ。これ自体にも意味がある？。
というわけで、まあ、細かく見ていっても粗筋だらけになりますな。今回は情報量を高くして、３０分でぐいぐいと話を盛り上げていっています。全体として見れば、初佳復活編、ですね。パニック映画的な展開で魅力的な人材を脇に配置し、主役（もちろん初佳）の成長まで入れてしまうという（笑）。なかなか欲張りな感じです。
もっとも、初佳嬢を描く上で選ばれた脇役はレイラ先生とジュノ・マイヨール。先生達の過去は断片的でなかなか出てこなかったですが。レイラ先生がエリートパイロットで、更に場末の現場も経験している苦労人ということがわかっただけでもなかなか。今回の輸送ミッションに保安部ではなく一介の先生が重要な役を担っている、ということの理由もよくわかります（白銀司令は先生だけど幹部候補生だから別格）。そして、町田初佳を現場に連れ出した意味も。
そして、ジュノ・マイヨール。ステルヴィアは学園都市としての面と、グレートミッション遂行のための軍隊的側面の２つしか出てこなかったので。各人の性格的な部分を別にすると、どうしても、大人達はみんな役人的な感じでしたが。この人は完全な職人ですね。縛られるものが少ない分、見方も別の視点になる。これからも活躍して欲しいですね。物語を広げる意味でも。何より、あの性格は見ていて気持ちがいいですし（笑）。
まあ、生徒で言えばピエールくんとか笙人先輩の仲間でしょう（笑）。
そして、初佳嬢。その描写が痛々しいほどに捨てられた子犬のようだったので、どうなるかと思っていたのですが。実際、クリスマスから５ヶ月近くたっているはずですが、２ヶ月半くらいの休暇と１ヶ月以上かかるウルティマ行きを入れると実質の期間は短くなりますが。描かれていない部分で、彼女があそこまで落ちてしまう何かが。謹慎していたのなら、閉じこもっている間に自分の考えが悪い方向へどんどん向かって行ってしまったのでしょうし。授業に出ていたのなら、周りからの色々の圧力があったでしょうし。飛び級してきた年下の人間で、更に、普段から感じの悪い態度を取る時があったでしょうから。その分の反動はあったでしょうし。
むろん、まだ色々あるでしょうが、本人が新しい何かを掴んでいれば、大丈夫ではないかと。そう思われる話でしたね。
敵については、謎が深まるばかりで、さっぱりですがね。
(2003.07.26)
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- ２００３年７月30日（31日）放送
いきなり黒闇で拍手。りんなちゃん。続いて、しーぽんと光太くん。ろくでもない作品を思い浮かべてしまいます。そして。お嬢と晶ちゃんが少女革命ウテナです。アリサちゃんかベルバラです。お嬢以外は男役です。華麗です。
……もっと簡単な表現で言うと…「魔法陣グルグル」の「光魔法・カッコいいポーズ」です（笑）。正にそのもの（笑）。
提供バックはお嬢の胸？。そこまで露骨でいいのか？。一体誰が選んでいるんだ？。
さて、本編は。歌って踊ると言っていたりんなちゃんのパーティーから。歌うってったって、ミュージカルになるとは…。それはともかく。そのままの衣装でパーティー突入。ピエール、中世ヨーロッパ風のドレスで余計に胸を強調されたやよいちゃんの姿に鼻の下を伸ばしていますが（笑）。りんなちゃんは晶王子様がお気に入りの様子。晶ちゃんはうつむいてしまいますが…強気な割に弱いですな（笑）。
この８０日間の成果。ジョジョは航空概論を落とし、アリサは重機２種を取得、大はアーリーズのケーキを制覇…凄いのか？。それでも、しーぽんが恐れ入るには十分。まあ、ミッション以外はずっと宇宙船の中ではねぇ。もっとも、授業はやろうと思えば出来たのかも知れないけれど（笑）。専門は無理だしねぇ。
しーぽんの成果は初佳嬢と仲直りしたこと…でも、女性陣の興味は光太くんとの仲の進展。全然進んでないと知って光太くんを睨む女性陣。キスしたと知っていれば、そこから進むとどうなるかは自明の理ですが。……そういうあんた達は何かあったのかね、特に晶ちゃん（笑）。
一方。ファウンデーションの司令官が集まっての会議。リチャード先生がウルティマでの出来事の説明をしています。で。ウルティマは縮退して超小型ブラックホールになった後、Ｘ線バーストを起こして蒸発したとのこと。この時空の振動によってコズミックフラクチャーの進行速度が1/35になって、地球圏への到着が３日後から１００日後（現時点で６０日後）に伸びたとのこと。とすると、彼らは良いことをしたことになりますが。
「何はともあれ、情報が必要ですな。正しい情報が」というヒュッター先生の言葉が視聴者の意見も代弁しているのではないかと。
コズミックフラクチャーにより消滅する岩塊。見ている宇宙コガネムシ。やはり、会話している？。そして、何をしている？。観察？。実験？。
りんなちゃん、今度は両親と住むから部屋は一緒じゃないようです。すぐに遊びに行くと言っている大ちゃんが微笑ましいというか。何も考えていないと言うか。
そして、突然、整備科に転科したことを語るアリサちゃん。いきなりですか（笑）。噂は聞いていましたが、もっと悩んだりしーぽんと何かあったりというエピソードがあるかと思っていましたが。居ない間にあっさり決まっていたとは（笑）。
おまけに、たいして話す間もなく整備科の友人と共に走り去ってしまうし（笑）。取り残されるしーぽん。
いつものようにチェスをしているリチャード＆ヒュッターの先生コンビ。「何もわかっていないことを確認しただけで」といつもながらに辛辣なヒュッター先生ですが。リチャード先生はどこ吹く風。「私なりの予想」を語り出します。宇宙人じゃないかと。ここで「チェック」。
挑まれて「面白い推論だ」と切るヒュッター先生ですが。デザインや爆発時の異常音を言語ではないかと考えるリチャード先生。ここでヒュッター先生に対して「チェックメイト！」。何を考えるかヒュッター先生。表情は読めません。
一方、教室でのしーぽん。晶ちゃんがジョジョと一緒にいる（＜つきあってたの、知らなかった？…いや、出発前より更に親密になったということか）ために、隣はやよいちゃんだけに。おまけにお嬢も本科生卒業パーティーの責任者ということで、打ち合わせをする姿は別世界の人のよう。馬鹿話をする相手も居なくなってしまったというか…。
情報を集めるためにインフィーを出すという織原司令。光太くんにパイロットを依頼しています。サブオペレーターに本部から優秀な人間を呼ぶということですが。ＤＬＳに慣れるまでは…って、パイロットの仲には優秀な人がいないって事ですか？（笑）。光太くんはしーぽんを推薦していますが。司令、彼女は予科生だと…光太くんじゃないですが、ここは突っ込む所ですね。つーか、既に光太くんは別物扱いなのですね。授業とか、生徒とかそういうものは関係無しに。
整備中のインフィーで前半は終了。
後半もそのままインフィーで。コックピット内のしーぽん。「大丈夫かなぁ、私なんかで」既に何回も出撃している割には弱気発言です。「大丈夫だよ、志麻ちゃんなら」今ひとつ根拠のない慰めですが、それを聞いて頑張れる人もいるのだから良しとして（笑）。与えられる視覚情報はセンシティブにしてあるために少し見えすぎるとのこと。レベルＦからスタートというのがどの程度の問題なのかはわかりませんが。すくなくとも初期シークエンスをすっ飛ばして、ある程度の所からいきなり始めるということでしょう。
その映像に驚く志麻ちゃんですが。「ほとんど変わらない」と豪語する光太くん。その感じ方の差に驚くしーぽん…。
お嬢と初佳嬢。８０日間（初佳嬢は後発組なのでもっと少ないはずです）のアルバムなどを見ながらですが。やたら仲良さそうで。ホント、これまでの諍いは何だったのかというか、よく、吹っ切れたなぁ、というか。ケイティはエンジンを換装して、出力増加、インフィーの護衛に付けるようにするようです。
「しーぽんのことお願い」中盤辺りから、しーぽんのことを一番敏感に感じているのはやよいちゃんのようです。似ているんですかね、昔の自分に。ともかく、自分の手の届かない所でも彼女が苦しまないように常に見守っているような。「しーぽんは、これからぶつかるんだと思う。見えなかった自分の壁」単に落ち込むというのではないのですね。もっと深く。色々な意味で。
セッションが終わった後の光太くんとしーぽん。１７日にりんなちゃんの家に遊びに行くと言っていますが。しーぽんはそれどころではない模様。「その前に、このミッション終わらせなきゃ」と弱気。
とりあえず、光太くんみたいに出来ない、と悩むのは昔の自分ということで。「出来ないことは練習すればいいのだ」と前向きに。ところが、やって来た晶ちゃんに私は光太くんやあなたとは違うと言われ。やっとあなたと比べなくなったのと言われてしまうし。自分は、出来ない人だと思っていても、他の人たちから見れば光太くんのように…手の届かない所にいる人と思われてしまっていたとは。友達だと思っていた人が自分から離れた位置にいる（というか、離れようとしている）とわかってしまって唖然とする志麻ちゃん。その顔を見て、取り返しのつかないことを言ってしまったと悟る晶ちゃん。さすがに、どうしようもなくなって逃げてしまいます。
天井を見て落ち込むしーぽん。「私だって天才なんかじゃ…」そうは思っても、順位付けというものは１位があればビリもいるもので。みんなが横並びにならない限り、絶対に上下はあります。そして、その差が大きければ、たとえ一つ上の順位の人間と手、壁に見えるものです。
どうでもいいことですが。最近は学校がゆとりの教育だかなんだか知りませんが、極端に順位付けを無くしています。運動会で手をつないでみんな一緒にゴールするとか。失敗が許される学生時代（子供時代）に競争する怖さや辛さ（楽しさももちろんある）を教えないで、生ぬるいことばかりさせていたら、現在の辛い社会生活にどうやって耐えるのだろう、と人ごとながら心配になってしまいますが…。
閑話休題。落ち込んで、自分と同程度に天才（実際にはもっと天才）のりんなちゃんに電話をかけるしーぽん。しかし、りんなちゃんは家族と楽しくじゃれ合っていて、到底愚痴が言える雰囲気ではなく。更に孤独を味わうし。グレートミッションの時みたいに、真人くんに電話かければいいのに…でも、学校の愚痴は言えないか、弟には。かといって、光太くんは上の方に別次元で、悩みをわかって貰えそうもないし…。［注：実際には、りんなちゃんに電話をかける前に海人氏に電話していました（すりぷさんの情報です）］
でも、幸い二人部屋なのでアリサちゃん登場。お嬢の試作した卒業パーティ用のケーキを貰ってきたとのこと（笑）。インフィのパイロットに正式に決まったお祝いと聞いて、ビクッとなるしーぽん。そのくらい、重いようです。このミッション。
彼女になら相談出来るかと言いかけますが。「困ったことがあったら言ってね」と先制攻撃。しーぽんは。「すっごい才能がある。親友の私が保証する。だから協力させて」「しーぽんには素敵なパイロットになって欲しいから」そのパイロットに対してめげているわけですから。意地っ張りで対面を気にするしーぽんが言えるわけありません（笑）。これは困ったことになりました。
そして。展開する。フィールドジェネレーター？。
インフィーの中のしーぽんにレイラ先生がミッションの説明をしています。ＧＭの時と同じく、人類の命運とかいう考えに潰されそうになるしーぽん。「そんな任務に私が…」先生に弱音を吐きますが。「あの片瀬がここまで育つとは」好きで始めた仕事ではないが良かったと心から思う、と感謝される始末。絶対的に信頼されています。弱音吐けない！。っつーか、誰も聞いてくれない！。
仕方ないので光太くんに「私自信ないよ」と打ち明けますが。「僕だってないよ。大丈夫。責任取るのはえらい人の仕事だよ。僕らは与えられた仕事を」と、いつもと変わらず飄々と言われる始末。全然プレッシャーのような物は感じていないようです。
普通に、発進シークエンスをこなしていきます。
ちなみに「責任を取るのはえらい人の仕事」という言葉に対する批判を聞いたことがありますが。コレは当然のことです。えらい人は、そのためにいるのです。ただ、だからといって現場が責任を取らなくてもいい訳ではなく、関わった人間が相分に責任を負わなければいけないのです。でなければ、下の人間はいつまでたっても反省しませんし。上の人間は無謀なことばかりやらせるようになります。この台詞は、割と当たり前のことですが、本当に責任を取らなくていいわけではないというのは社会の常識なのです。多分（笑）。
寝坊した大ちゃんを押していくアリサちゃん。まったくもって、大ちゃんは見せてくれます（笑）。ビバ！マイペース。見送りには、既にみんな来ています。
そして、展開した円形のフィールドの中で、重力場に包まれるインフィー。前回ビッグ４が使ったのと原理的には同様のものでしょうか。射出されたインフィーは順調に加速して、１８０分後には観測宙域に到達だそうです。…フラクチャーが近づいてきているのと、インフィーがとんでもなく速いこともあるのでしょうが。もっとも、観測するのにどのくらい近づかなければならないのかわかりませんが。
光太「見える。きらめきが見えるよ」思わず「ララァ」と続けたくなってしまいますが。加速するインフィから見る光景（実際にはＤＬＳ越しだから、実際の物理現象とどの程度リンクしている視覚なのかはわかりかねますが）。それに感動する光太くんに対して、志麻ちゃんは「何？これ？」と理解出来ないものに対する怯えが先走っている様子。
光太「ずっと探していた物は、このきらめきだったのかもしれない」一人自分の世界に入って感動している光太くんに対して。晶ちゃんやアリサの台詞がフラッシュバックして。自分が彼女らと同じ立場にいて、なおかつ、自分と同じ位置に誰もいてくれないのを感じて。
「見えない…わからない…わからないよ」「私一人が…」「私の周りには誰もいない…」滝のように涙を流しながら。光太くんも気付いたものの…。鳴き声だけを後方に残して、インフィーは宇宙をゆく…。
予告。アリサちゃんとりんなちゃんです。この二人にやらせておくと、来週何があるのかさっぱりわかりません（笑）。「アリサって光太が好きだったの？」という意味深発言には笑いましたが。アリサちゃんの締めが前回と同じなのが……味をしめた？（笑）。最後だけはしーぽんがなんとかしていましたが。とりあえず、追加分の金平糖がキーのようです。なんか、乱雑な扱われ方からして、一波乱有りそうに感じますが。
ラストの提供カットは赤くなったピエール。前と対応しています（笑）。
さて。今回は「片瀬志麻・絶望編」。というか、ようやく本格的な壁です。周りからの孤立。能力的な壁。困ったことに、ダブルパンチです。むろん、今まで通り応援してくれる友達はいるけど。壁を乗り越える助けをしてくれるわけでも、一緒に頑張ってくれるわけでもなし。自分一人で頑張らねばならないフィールドに落ちて。さて、どう出るか、片瀬志麻。
お嬢が一人でいい所を突いているのが面白いな。しかも、だからといって甘やかすように直接的に前に出て来るのではなく、さりげなく、安全ネットが張られるようにしているというか。優しいんだか、策士なんだか？。
しかし。この作品の一版難しい所は、ＤＬＳの視覚イメージが何を表しているのか、見ていてもさっぱりわからない所ですね。一度、どこかの雑誌でも何でもいいから細かく説明してくれるといいのですが。ともかく、わかる人はいいのかもしれませんが、わからない身としては…とりあえず、感じたように解釈しとけばいいんでしょうが。それでも、ラストで泣き出したしーぽんのように、どこがどう凄いのか、わからないというか…感じにくいというか。
凄いこと、凄くないこと。何が起こっているのか。パイロット達が何を見ているのか。目の前に示される３ＤＣＧが何を表しているのか。理解出来れば、もう少し作品に対する見方も変わるかと思うのですが。
そういう意味では、私は視聴者としては落ちこぼれ組なのかもしれません。
とりあえず、来週の展開はさっぱり読めませんが。さて、どうなることやら。妙に目つきが座っている（まるでリチャード先生に何かを挑んでいるというか、恋しているというか（笑））ヒュッター先生の出方も気になりますしね。
(2003.08.02)
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- ２００３年８月２日（３日）放送
人の考えを一から十まで知ることは無理な話です。それ故、今回の話は客観的に見ることが出来る立場に立っても、その全貌を知るには人生経験が少ないのかもしれません。もっとも、人生経験豊富な人でも、しーぽんにすねられて終わりかもしれませんが（笑）。
偵察の報告をする光太くん。…もう帰って来ちゃったのかい（笑）。「もしかしたら通信かもしれません」っていうのは、前回のリチャード先生の宇宙人説を裏付けるような発言ですな。「しかし、困りましたな」というリチャード先生の台詞はコズミックフラクチャーの方ではなく、しーぽんのことかと思われますが…。
提供カットはコンペイトウの瓶に手を突っ込むしーぽん。
ＣＭは、ＤＶＤ２巻目とＢＯＸの物が新たに入りました。
さて。本編は。しーぽんが泣いている映像からです。大量のスクリーンで解析をしようとしているようですが（その割に全て同じ映像というのに意味があるのか…（笑））。女の子、しかも作戦オペレーターが泣いている映像を延々と見せられたのでは、スタッフの人たちも困るでしょうなぁ。お気の毒。
一方、アリサちゃんもピエールがお嬢に振られて大ちゃんと映画を見に行った話などを、明るくしーぽんに話しかけていますが。しーぽん、ベッドの上で三角座りで伏せたままです。挙げ句、夕飯を食べずにコンペイトウをつまんでいるようです。体に悪そう…。心配して追求するアリサちゃんに「アリサにはわからないよ」とすねて布団被っちゃうし。どうにも、深刻なダメージを負っているようです。態度はえらく子供っぽいですが。
一方光太くんは。「姉さん。事件です」とは言いませんでしたが（笑）。「もう参ったよ」と陽子さんに電話してます。隣の大ちゃんは、よく寝てますが（笑）。困っている光太くんに対して、陽子さんはあしらうばかり。「あんたってそういうとこは単純よね」「志麻ちゃんならわかると思ってたのになぁ」この辺は、冬休みに言っていたことと同様ですね。お姉さんに言わせれば、みんな音山光太を過大評価しているようです。能力と性格は別物ですが。ね。みんなが同じ思考ルーチンを持って結論を出していると考えた時に陥りやすいロジックですが。まあ、それを断つことは難しいですから。
朝ご飯。いつものメンバーですが、女の子は黙ったまま。その様子に男子は心配しているというか、恐れおののいているというか。次いで、前の恋愛映画の話題になりますが。ヒロインの行動がわからずに議論になります。共感する所もあったのか、光太くんも興味深そう。しかし、何故か男子の方で食べているりんなちゃん（人数の関係か？）が「最悪」とバッサリ。そこで、ジョジョが晶ちゃんと映画を見に行ったことをばらしてしまって、晶ちゃん怒るし（笑）。別に、みんな公認のカップルなんだから、今更恥ずかしがらなくてもと思うんだけど（＜こういう無神経さがダメか）。
一方、卒業パーティーの打ち合わせ中のやよいちゃんたち。本科の先輩も一緒のようですが。ケーキを飾る所ということで、ステルヴィアの張りぼての前に。中から出て来る、コスプレビッグ４。驚く予科生。無感動なやよい。沈んでしまいます。
しかし、ケント・ドラキュラ、ナジー・化け猫、初佳・幽霊はいいとして。笙人・オバＱはお化けのコスプレとしていかがなものか（笑）。
洗面所のやよいちゃんと初佳嬢。「何かあった？」「無理して笑ってた」伏せがちなやよいちゃんを初佳さんが気遣っています。…前半とはまるで人が変わったようです（笑）。いや、これも隠されていた初佳嬢の一面だったのでしょうが。やよいちゃん、２年前も卒業式の係で、例の脅かしイベントを知っていたようです。で、周りにいるみんなとのギャップに打ちひしがれているようです。とすると、事故にあったのは学年末だったようですが。さすがに話題が話題なだけに、初佳嬢も黙ってしまって…。軽いジェネレーションギャップみたいなものでしょうが、高校生くらいの頃って周りが同じ年の人間ばかりなのが当たり前ですから、辛いでしょうなぁ。
蓮先生と迅雷先生。ウルティマ救出戦の話題です。蓮先生は慰めていますが。「学生たちまでかり出して、俺自身は何も出来なかった」と怒りを自分に向けています。元々パイロット志望だったのですから、指揮よりも自分の力で…という気持ちが強いのでしょうか。「今日の迅雷くん、カッコイイよ」と、いつもと違う展開に。おまけに蓮先生の方から誘ってるし。「たまにはいこうよ。二人で」「お…おおぅ」迅雷先生の方はあまりの展開に固まっていますが（笑）。つーか、弱すぎるよ、迅雷先生。
教室で。意識しあったまま、なにも言えない志麻、アリサ、晶…。
晶ちゃんは、アリサちゃんを呼び出します。心配してくれた彼女に感謝するアリサちゃんですが。「私のせいかもしれないんだ」「私はしーぽんみたいな天才じゃない。一緒にいると辛いって」良心の呵責に耐えかねたのか語る晶ちゃん。怒るアリサちゃん。「私だって頑張っている」「そんなの単なるひがみじゃない」晶は志麻に一番近い立場にいると思うアリサに相談したのに、アリサは一方的に晶を非難。そうなれば、売り言葉に買い言葉で、晶も「しーぽんと比較されない所に逃げて」と早々にパイロットコースをあきらめたアリサを非難。にらみあう二人。泥沼です。二人の言っていることはどちらも正確に相手の弱い所を突いているし。ある意味、自分にも跳ね返ってくる部分を含んでいると思うし。怒っているものの、言っていて二人とも悲しいんじゃないかと思わせますが。実際に所、どうなのかは…。
やよいちゃん、部屋に帰ってきますが、晶ちゃんは外を見たままで。
アリサは迷路にボールを転がすクラッシックなポケットゲームに興じています（＜この手のゲームを懐かしいと思うのは一定年齢以上の人か？）。そこへやってくる晶ちゃんとやよいちゃん。「ね、ケーキもらったんだ」しかし、アリサちゃんは伏せてるし。しーぽんは相変わらずベッドの上で三角座りだし。やよいちゃんはしーぽんを慰めようとしますが。「みんなと一緒にいるけど私だけ違うの。私だけ違う時間を生きているようで」たまらず本音を吐くしーぽん。ようやくといった感じですが。「わかる。自分だけ鏡の向こうにいるみたいで」お嬢も似たようなことで落ち込んでいる所でしたから同上の意を示しますが。「やよいちゃんは何でもわかるんだね。やよいちゃんは大人だもん。でも、私、やよいちゃんみたいにはなれない。私は子供だもん」似たような体験でも。お嬢が感じていたのは時間的な溝。しーぽんが感じていたのは同じ世界を見ていないという精神的に空間的な溝。その差が、しーぽんの痛みを突いてしまったようですが。逆に、しーぽんもやよいちゃんの「年が離れている」部分を突いてしまっています。最悪のパターンですな。
そこまで気付いていなくても、屁理屈でやよいちゃんを攻撃するしーぽんにアリサちゃんが激怒。やよいちゃんは反省して落ち込み。飛び出すしーぽん。止めようとするアリサと放っておくようにいう晶。性格、考え方の違いがもろに出ている上に。相手の言うことをみんな聞けない状態になっているのでどうしようもないようです。
「そっとしておきましょう。少し冷却期間をおいた方がいいと思うの。私たちもね」
朝ご飯。よりいっそう険悪な雰囲気の女子に、男子はどうにもこうにも。「女同士って、こういう時もある物よ」りんなちゃんは気にもしていませんが（笑）。最年少の割にはしっかりしてます。それに比べると男子の狼狽ぶりは。
廊下。「しーぽん、私……」話しかけようとする晶ちゃんを無視するしーぽん。なかなか痛いですわな。
卒業パーティの準備中。何かを落として割ってしまうやよいちゃん。
外を見ているアリサちゃん。らしくない様子に友達が心配しています。やってくる初佳嬢。やはり、しーぽんについて相談するなら、まずアリサちゃんというのが一般の人の考えのようで。さて。ここで、新型のＤＬＳが頭で考えるだけで全ての操縦が出来ること、解析密度が100倍以上であること、それに対応出来るのが全人類の中で二人だけであること（＜今のところ、という話でしょうが）などが語られます。でも、それは前振り。しーぽんがミッションの間中、６時間泣きっぱなしだったことが問題。「青山くんとのレベルの差」「好きな人に置いて行かれる」「好きな人と同じ場所にいられない」「好きな人のことがわからない」そんな気持ちではないかと。アリサちゃんも思うところあるようで。
しかし、初佳嬢は割と適切なところを突いてきますが。彼女も同じようなことを思ったことがあるのでしょうか。例えば、お嬢に対して…（笑）。
宇宙を見ながら金平糖を食べる志麻ちゃん。食事してないから太らないのかなぁ。やってくるヒュッター先生。「満天の星空。しかし、ひしめき合うように見える星たちも実際には遠く離れて存在する」「同じ場所にいるように見えて実際には距離がある」「人は一人ではないのですか。だから互いを知りたいと思う」。
しかし。光太くんが悩んでいると、やってくるのは感覚派のリチャード先生。しーぽんが悩んでいるとやってくるのは理論派のヒュッター先生。この対比が面白いですな。でも、リチャード先生がわりとフランクな会話でくるのに対して、ヒュッター先生は詩人ですな。「からっぽ」。いつもと違って、コンペイトウを分けてあげるシーンがないのが残念というか、寂しいというか。
しかし、インフィの情報解析につきあった人は６時間分のしーぽんの泣き顔を見ていたんですかねぇ（早送りにしても）。おかげで、みんな心配になって動いているんだか。
だるま屋の店先でだるまを転がすやよいちゃん。「七転び八起きか。私はまだ、起きあがれるよね」こないだの喧嘩は結構強い衝撃を与えているようですね。しかし、こんな時に何で誰もついていてあげないんだか。ピエールは振られまくってるから仕方ないにしても、他にはいないのか、他には！。
「コンペイトウはじめました」ののぼりがなかなか。これって、しーぽんがあちこちで見せびらかしていたおかげ？（笑）。でも、地上で千秋さんが買っていた金平糖の袋もだるまのマーク入りでしたよね、確か。ってことは、だるま屋って、結構大きなチェーン店なのでしょうか。でもって、地上では、元々コンペイトウ扱っていたとか。
しかし、峠の茶屋みたいなところがステーションの中にあるところが笑えます。っていうか、なんか全体的に見て理想的に快適な設備があるような。こういう都市設計が、今の世の中にも必要じゃないかと思うのですが、なかなか…。
晶ちゃん。勉強してますが全然集中出来ないと。そこへかかってくるアリサちゃんからの電話。しーぽん行方不明のようです。「ご」「ご？」「ご飯食べないで待ってるってしーぽんにあったら伝えて」ごめんと謝れないアリサちゃんの決まり悪そうな表情。そして、晶ちゃんのパソコンの傍らにはだるま屋の袋。中身はもうわかると思いますが…。
電話をかけまくるアリサちゃん。帰って来るしーぽん。「聞いたよ。６時間泣きっぱなしだったって」びくっとなるしーぽん。意地っ張りだから、知られたくなかったんでしょうなぁ。いつものごとく。「みんな私じゃないもん。わかるわけ無いよ、ほっといて」クッションを投げる志麻。キャッチして「ほっとけないよ」投げ返すアリサ。その部屋の前で会った晶ちゃんとお嬢が入ってきた時には物を投げ合う喧嘩。漫画の中の夫婦げんかのようです（笑）。止める二人。
アリサ「私だけなの。友達だと思ってたの」フラッシュバックする１話のラスト、握手シーン。「私は…私はひとりぼっちで」手近にあっただるま屋の袋を放り投げるしーぽん。飛び散るコンペイトウが部屋の中を散らばる星のように浮かび…。
「なくなりそうだったから」アリサちゃんの言葉に、バックの中から同じ袋を取り出す晶ちゃんとやよいちゃん。泣き出すしーぽん（元々泣いていたけど）。「泣くな、泣くな」言いながら自分も泣きべそをかくアリサちゃん。とうとうやよいちゃんも眼鏡を取って泣き出してしまう。それを見ていて止められなくなった晶ちゃんも泣き出して。女の子４人泣き出す之図。
しかし、こういう図には男は弱いですなぁ。特に、お嬢の眼鏡を取る時の仕草にやられました。眼鏡を取るというのは眼鏡好きには逆効果になる場合が多いのですが、丁寧な描写にリアルさを感じてしまいましたよ、ホント。
監督の雑誌でのコメントによれば、母親からもらったコンペイトウが無くなり、友人からもらったコンペイトウがそれを埋める。親離れの象徴らしいです。ふ、深い…。
朝。だるま屋の袋を抱く光太くん。ホント、考えることは同じのようです（笑）。
「あ、志麻ちゃん。僕、何っていうか…」言葉に詰まる光太くん。彼がうろたえるところを見るのははじめてかと。ようやく、人間らしいところを見せていますね（笑）。ところが、しーぽんの所にやよいちゃんと晶ちゃんが仲良さそうにやってきて。おまけにアリサちゃんも仲良さそうにやってきて、いつもの馬鹿話をしながらいってしまいます。昨日まであんなに険悪な感じだったのに、何事もなかったように。唖然とする光太くん。振り返って、あっかんべーをするしーぽん（笑）。今で振り回されていた分、意地悪しているみたいです（笑）。ようやくちょっと余裕が出てきたかな。
「姉さん。女ってやっぱりわかんないよ」。りんなちゃんがそこにいたら、訳知り顔でうなづきつつ肩を叩いてくれたことでしょう（笑）。
しかし、タイミングが悪い。一日早ければ、全然違った展開になったのかも知れないのにね（笑）。
ラストは女の子たちの写真。喧嘩で割れてしまったスタンドのガラスがテープで修理されてます。
さて。予告。連続してアリサ＆りんなです。しかし、人の家のアイスを漁るりんなちゃんって（笑）。ニー（at 魔女お茶）じゃないんですから。まあ、短い期間とはいえ、アリサちゃんの部屋はりんなちゃんの部屋でもあったから気安いんでしょうが（笑）。しかし、画面も食べ物のオンパレード。来週はりんなちゃんの話のようですが、一体どうなるのやら。最近予告を見ていても話がさっぱり見えなくて。それはそれで楽しいです（笑）。
最後の提供カットはヒュッター先生。最初の、無くなったコンペイトウ瓶と比べると……やはり、コンペイトウが欲しくてやって来たのになくなって唖然としている、という奴か（笑）。
しかし、だるま屋のコンペイトウ。真空パックとかじゃなくて、紙の袋にはかり売りなんですかね。まさか、機械ごと入れて製造直売？。
今回の話は、女の子達それぞれの立場の再確認ですかね。考えもそれぞれ。友達のあり方も人それぞれ。目指す物も、最初は同じだったけど、今は少しずつ違う方向を向いている。その現状をふまえた上で、感情部分が爆発したら。
でも、個人的な意見ですが、友達同士なら本音も吐けないと。私が毒舌で知られる人間なので、必ずと言っていいほど友人とは大げんかをやらかしていますが。人間、言われないと分からないこともありますし、気をつかって当たり障りのないことを言っているだけなら、大抵はそこで終わりですし。もちろん、喧嘩することがいいなどとは言いませんし。相手に面と向かっていない状況、例えば電話やメールなどで喧嘩したら絶対に収拾がつかなくなると思いますがね。
まあ、今回はそういう話ではないと思いますが。
わだかまっている部分を吐き出して、しーぽんたちは、少しだけ近づいたのではないでしょうか。女の子ならざる身としては、思うところはそんなものです。
もっとも、脚本・演出・監督も男性ですがね（笑）。
それより、光太くんを主役に据えて、超人でないところを視聴者に披露する回をやって欲しいですね。今回みたいに。もちろん、アバンタイトルを「姉さん、事件です！」ではじめて、最後は「姉さん。女の子はやっぱりわかりません」でＨＯＴＥＬの高嶋（弟）氏調に締める回を（＜今回がほとんどそうだよ）。っていうか、光太君主役にしたら、そんな感じのストーリーになったのかなぁ。「姉さん、宇宙のきらめきは素晴らしいです」とか。
(2003.08.11)
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- ２００３年８月13日（14日）放送
今回はストレートな話でしたね。目標の見えている人は決断が早いという話（＜極論過ぎ）。
お決まりの鍵っ子メッセージ。昔から両親共働きでステルヴィアに一人で居たこともあるりんなちゃんにしてはふてくされてますねぇ。まあ、それだけ家族に対する欲求も強そうなんですけどね、これまでの描写からしても。
電話の画面がＴＶをそのまま使っている、というのは「あっ」と思いましたね。ＴＶ電話が普及すれば当然のことなのに。ニュースが流れた時、最初は「何？」と思ってしまいました。日曜日に臨時総会ね。
「よ〜〜〜し」りんなちゃん、何を思いついたのやら。
提供カットは口を押さえた大ちゃん。相変わらず本編を感じさせません。意味不明（笑）。
ＣＭは「The end of the world」が入りましたね。セカントエンディングですか。新エンディングじゃないのですね。
しーぽんの部屋でアイスを食べるりんなちゃん。バニラにチョココーティングのようです。送っていくというしーぽんに。「お泊まりしてくから」と完全拗ね拗ねモードのりんなちゃん。「また？」と聞かれてるって事は、前科が多いようで。二人ともお仕事が大変となだめたり。お子ちゃまとアリサがからかってみたり。でも、りんなちゃんも平気な顔。それでも、お母さんが迎えに来れば喜んで帰ります（笑）。
「日曜日パーティーしましょうか」車（自動のタクシー？）の中で提案するナターシャさん。喜ぶりんなちゃん。基本的に寂しがり屋キャラですね。まあ、ウルティマで同年代の友達がいなかったせいでしょうが。
解析に勤しむ風祭技官。なんと、フラクチャーに触れただけで原始分解を起こすとか。こないだ未確認飛行物体が見ていた奴ですね。でも、洒落にならない威力です。
パーティーの出欠確認するりんなちゃん。お嬢と晶ちゃんはＯＫ。ピエールたちにはジョジョが伝えてくれるということで。
ビッグ４。コズミックフラクチャーに関して箝口令が敷かれているとか深刻な話をしています。出欠確認はしーぽん。ケントくんが答えてますが。他の連中。ナジマ嬢は「yes」。笙人先輩は「承知」（笑）。しーぽん、初佳さんに笑いかけてます。笑顔を返せる初佳さんが素敵。……絶対にキャラクターが違うぞ（笑）。そんなに重たい皮を被っていたのか？町田初佳。脱皮した彼女は執念が尾を引いていた頃の嫌味な感じがみじんも見られません。人は変われる物なのか…。
しーぽんが復活したことを喜んでいる初佳嬢。ケントくんは、初佳さんが復活したことを喜んでいるみたいですがね（笑）。
帰り際、おじいさんとすれ違うしーぽん。
飛んでくるコンテナ船。どうしても８角形の貨物船体はイーグル号（スペース1999）を…。
ビジョンの司令。最初にコズミックフラクチャーと接触するのが土星圏ということで。さすがに、事の重大さにおののいています。グレートミッションの時と違って、回避方法が全く未知の状態での情報だからねぇ。
カラビ・ヤウ空間が展開したもの。超ひも理論でコズミックフラクチャーを解説するレイラ先生。迅雷先生は理論どころではないようですが。お昼を誘われても、ファーストフード（スナックバーか？）と。仕事が忙しくて食事する暇無しと。ところが、「いっしょにどお？」蓮先生も誘いに来るし。テイクアウトの箱（ケーキじゃないだろうからフライドチキンか？）を二つぶら下げてこられたらねぇ。レイラ先生には悪いだろうけど（笑）。
パーティ続き。ジョジョが他の男連中に。「誰をエスコートするかだな」と気取るピエールくんに「一緒に行く？」とキツい一言の大ちゃん。最初はボケ発言かと思いましたが。ピエールのエスコートする人がいないという現状を正確に見つめた友情発言でしょうか。泣ける（笑）。光太くんはちょっと複雑そうですが。まだ冷戦中か…。
というわけで、全員出席を喜ぶりんなちゃん。光太くんの名前にびくっとなるしーぽん。意地っ張りが意地を張りすぎて、どうしたら元に戻るのかわからなくなっちゃったんだか。
２つの船団の邂逅。オデッセイのミゲル司令とエルサントのケルト司令。なんかケルト司令が物騒なことを言ってます。「危機とは言い換えれば絶好のチャンス」まあ、上昇志向だろうと何だろうと、危機を乗り越えられるだけの実力があるなら、まわりも何も言わないのですがね。
カフェテラスで食べ物に迷っているさっきのおじいさん。グレートミッションの立役者、噂のターナー博士です。さっきの志麻ちゃんとのニアミスは今後への伏線？。リチャード先生に見つかったので、ヒュッター先生、織原司令ともいっしょになることに。
一方、風祭技官は日曜のパーティーに途中からでも出られそうだと…。しかし、会議っていうのは予定通りに終わらないものだからねぇ。
パーティのお土産を悩むしーぽん。引越祝いはわかるけど、手ぬぐいっていうのは…引っ越してきた方が配るものだろ（笑）。「光太とちゃんと話しなよ」アリサちゃんは別のことに気を遣ってます。
「会議の方、本当に大丈夫なんですか」ナターシャさんも心配してます。「各ファウンデーションに覚悟を決めてもらうための」そう言っても、絶対に方向がずれるというのは、利権が関わる会議での常識（＜嫌な常識だ）のような気もします。技術屋の会議ではなく、政治家の会議ですから。
真剣な表情で夫の肩に手を置く夫人。微笑む余裕のある夫。風祭技官、未曾有の危機に際して、冷静です。家族としては頼もしいお父さんでしょう。
「おそらく、人類史上最大の」会議を前に危機感を持っているのはこの人です、リチャード教授。「そう、仰々しく考えるな」ターナー博士は余裕。どちらもそうとうの年に見えますが、実際には、結構な差がありそうですな。やはり、一つの仕事を終えた人と、その流れに乗っていた人との差でしょうか？。
臨時総会は織原司令の開会宣言で始まります。
後半。マペットパペット。マペットを両手にはめて声色を変えて男衆をお出迎えのりんなちゃん。ウルティマ壊れて良かったとか物騒なことを言ってますが。無礼講だからＯＫだそうで（笑）。そのままビッグ４の所に連れて行きます。「大儀であった」笙人先輩面白すぎ。意味わかっていないジョジョはやっぱり…。しかし、この話、やっぱり日本語で話しているんでしょうか（笑）（＜表示からすれば英語だよ）。
まだ、戸惑っている光太くん。そんな彼を見つめている初佳嬢。何を思う？。
コズミックフラクチャーの解説。我々の４つの次元に加えて６つの次元があり、カラビ・ヤウ空間に巻き込まれて閉じていると。いわゆる超ひも理論です（最近は１１次元説を採るＭ理論の方に移りつつあるようですが）。で、今回のコズミックフラクチャーは、この空間が展開されたものであると。その境界に次元の断面が出来ているようですが…難しすぎるので、流してしまいましょう（笑）。
ケーキを詰め込んでいる大ちゃん。提供カットはコレでしたか。
そして、溜息をつくりんなちゃん。「早く帰ってこないかな」一人でも欠けているのが気にくわないようです。というか、お父さんっ子ですね。前の電話もそうでしたが。
そして。ケントくんはジョジョ・晶カップルを意外と言いつつ。光太くんにしーぽんの所に行ってきたらと突っつきます。二人については、インフィーの中で泣いていたことも知っているわけですから…それとなく気を遣っているのか。光太くん、笑いが空しいです。
一方、料理番の志麻ちゃん。こちらはアリサちゃんが突っついてますが。しーぽん、動かないし。アリサちゃんもお嬢も溜息。しーぽん、意識しすぎですね。いや、コレが正しいラブコメの道か。そういうところ無しにくっついてたからねぇ。
ナターシャさん、ケントくんと光太くんにお礼。そこで、コズミックフラクチャーについて聞いてしまうケントくん。まあ、一番詳しいところにいる人の一人でしょうし。彼らが他の生徒とは違うということも知っているでしょうし。
しかし、広い家ですね（笑）。これだけの人数呼んでも、さりげなく秘密会談（というほどの物じゃないでしょうが）が出来る場所に散らばっているという。
総会に戻って。奴は質量の重い物質に接触するように進行方向を変えると。嫌な話です。これでは、少しばかり軌道を変えるという昔から良くある作戦が通じません。まあ「妖星ゴラス」作戦にしても、太陽を破壊されたら終わりなんですけどね。ハイドラスベータもこいつのせいで超新星化したと。スペクトルG2IVのウミヘビ座ベータが通常とは異なる超新星爆発を起こした理由がここで明かされるわけですね。
壁際に立つ初佳嬢。隣には光太くん。声をかけるように突っついてます（笑）。みんな、このカップルのことを気にしてますね（笑）。「泣かれるのって、結構でかいんですよね」キスした時の勢いはどこに行ったのやら。「どうしたらいいんでしょう」「さぁ」そりゃあ、こうやって話していたら、光太くんじゃなくともアドバイスを期待すると思いますが（笑）。初佳嬢、結構天然なんでしょうか。それ故の先走りだったんでしょうか。
「でも、先輩と話して、ちょっと楽になりました」「そう、よかった」笑い合う二人。…ヤバイ？。光太くん、お姉さんっ子みたいだからねぇ。恋愛感情はともかくとして、年上好みのけはあったりして（笑）。
総会は揉めに揉めて。土星圏のヴィジョンはもっとも確実な避難計画を求め。エルサントとオデッセイは防護対策に時間を割くべきと主張し。紛糾。議長が発言を止めさせますが。あまりのひどさに、風祭技官、怒ってます。
今度はビッグ４が固まって。先ほどの説明から、太陽系消滅の危機について話しています。さすがに衝撃はあったようですが。初佳嬢がやたらと明るく、前向きな判断を示しています。根本は変わっていないのでしょうが。昔あった剣の部分が無くなったためにさわやかさんですね（笑）。
しかし、ホントに広い家だなぁって、ソレばっかり感じちゃいます。この部屋割りを見ていると（笑）。
会議は休憩？。それぞれが、歓談中。グレートウォールは重力場バリアなので引き寄せてしまうとか。ウルティマ消滅で速度が遅くなったのだから物理的に対抗は可能だとか。適当な人とディスカッションして方向性を決めているようです。
カウンタで唸るりんなちゃん。お父さん帰ってこないし。
光太「本当に美味しそうだね」志麻「全部ナターシャさんの手作り」…あまりの会話の硬さにアリサちゃんとお嬢がまた溜息。今回は進展なさそうだねぇ。しかし、これほど周りをやきもきさせるカップルというのも珍しいかも。元々が、幸せそうだったからかなぁ。
総会は、作業部会で個別に議論ということに落ち着きますが…多数決で決めろと騒ぐ人間から避難させろと騒ぐ人間。双方の野次の応酬。すぐに収拾不能に。モニタで見ていた迅雷先生もあまりの醜悪さに手を握りしめるのみ。「根回しの野次か。のんきなものだ」ヒュッター先生、他人事のように冷静です。いや、冷静というより、冷めてます。
パーティーはゲーム中。黒髭危機一髪の未来版に見えますが？。罰ゲームはピエールとデート。露骨に嫌がるりんなちゃん。怒る晶ちゃん。さすがのピエールも、この反応にはがっかり。最近、お株が下がっているねぇ、ピエールくん。ＴＶに映っていないところで評判悪くしているのかな？。
揉める人々。家族の写真を見ている風祭技官。意を決して。怒ってパーティーのために帰るかと思いきや。
りんなちゃんのメッセージを会場のモニタに流してしまいます。「私には娘が一人います」いきなり親馬鹿発言開始。会場騒然。そこで、机をひっぱたいて。「私は。私はあの子の未来を守りたいだけだ」ドスを聞かせた声で会場を威嚇するコズミックフラクチャー解析の担当者（＜言い換えれば、技術部門のトップか？）。
「娘のためなら命を投げ出すこともいとわない」「コズミックフラクチャーは何としてでも無力化する」「後２ヶ月。２ヶ月しかないのです。言い争いをしている暇はない」説得力ある信念の発言に会場も黙ります。
「星の道はどこまでも続く。子供達のいる限り、それこそが人類の希望」ターナー博士の語りです。「先人達のおかげで、今、我々はここにいる」「我々が子供達を未来へと送り出す」「攻めるも守るも基本的には同じ」「子供達の未来を守ってやるのが我々のつとめ。大人として当たり前のことをすればいい」ごく、当たり前のことですが。具体的にどうすればいいのか。非常に難しいことです。全てが私利私欲で動いているわけではないのですから。でも、情けない言い合いは、毒気を抜かれてしまいます。
拍手が起こります。地球政府・首相です。織原司令も拍手。会場のモニタにはりんなちゃんが大写しになったまま。拍手が議場を包み。もっともタカ派だったケルト・ワーグナー司令ですら、渋々と（笑）。それを見つめるヒュッター先生。観察することが仕事のように…。
レイラ「後２ヶ月か」迅雷「やるべき事をやるだけだ」実行部隊は、それこそ迷っている暇はないでしょうからね。
お土産を手に謝る風祭技官。りんなちゃんは…お土産をひったくって、父を驚かせますが。「お仕事大変なのはわかっているから」この辺り、いい子ですね、りんなちゃん。「大人として。親としてやり遂げねば」気合いという点に関しては心配ないですね。あとは現実問題として、対応策が見つかるかどうか…。
「土星圏を死守することが未来への希望を繋ぐ」ステルヴィア首脳会議。リチャード先生に、織原司令。「決戦の舞台は第五ファウンデーション・ヴィジョン！」トップの腹も決まりました。事態は動いています。
宇宙空間を見つめるヒュッター先生。「資格は得た。しかし、試練は果てし無く大きい」普通に解釈すると…まるで、もっと上の組織から監視をしに来ているようです（資格を授けるのは更に上位の存在、ということになりますから）。それこそ、宇宙人が徒党を組んでいるような。しかし、前の宇宙軍発言もありますし、それほど離れた位置にいるとも思えない気もする。さて、ヒュッター先生の真意とは。彼の立っている本当の位置は一体どこなのか？。謎は謎を呼びます。
ところで、エンドクレジットにより地球政府というものが明らかになりました。国が消滅＝地球政府なのですね。前に辞典の方で「どこの首相だ？」と書きましたが。答えが得られて嬉しいです（笑）。
予告は初佳嬢。一人でやるとサザエさん風になるのは相変わらずですね（笑）。「それでも何か役に立ってあげたい」志麻＆光太に対する罪滅ぼしの意識もあるのかもしれませんが。この予告、ストレートにとると光太くんに好意があるように聞こえて困ってしまいます。もっとも、それでは光太＆志麻の仲をとりもとうとする目的に反するわけで、とんでもない矛盾になっちゃいますが。おまけにやよいちゃん達も何か企んでいるみたいで。さて、どうなりますことやら。
おまけに、画面はおじいさまたちの画面にらめっこばかりですしね（笑）。今度は波ですか？。
ラストの提供はリチャード先生に呼ばれて振り返るターナー博士。しかし、その恨めしそうな目線が、最初の大ちゃんケーキ詰め込みと対にすると笑えますな（＜そういう解釈でいいのか？ホントに？）。
というわけで20話です。風祭一家の話ですね。家族愛〜。と気楽に書いてしまっていい物やら。パーティと平行して流れる臨時総会。父の帰宅を待ちわびる娘。どんどん内容が下らなくなって、さっぱり帰れない父。どっちかというと、現実的な「よくある話」を思い出してしまって、今ひとつ考えがまとまらないのは社会人の悪いところでしょうか。
基本的に、佐藤監督の作品では大人が子供を導くのは当然として描かれますね。イサミちゃんのパパや遥先生しかり。百恵様や○○さんなど（＜書けねぇよ）しかり。ナデシコＴＶ版は脚本の會川氏の色が強く出ていて毛色が違いますが。それでもホウメイさんなんかは頼れる大人ですね。
今回は、風祭技官中心でしたが、ターナー博士なんかから見たら各司令官やリチャード博士なんかもみんなヒヨッコ扱いなんでしょうなぁ。だからこそ、最後の最後まで何も語ることをしなかったのでしょうが。
あの拍手の後は描かれませんでしたが、あの時点よりも一歩進んだ内容になっていればよいのですが。
そして、合間を縫うようにして描かれるしーぽんと光太くんのぎこちない関係。そして、それが妙に気になる初佳嬢。コレが来週への流れになるようですが。それでも、まあ、なんとかなりそうなしーぽん＆光太よりも、はじめて色恋沙汰に首を突っ込むことになる初佳さんの方が心配になってしまう辺り…のせられている、としか思えないわ（笑）。
あと６話。どうなっていくのやら。
(2003.08.15)
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