飛べ!イサミ ダッシュ 第2巻

2巻です。12巻です(笑)。
この巻は、もう静ちゃん=ムサシづくしです。天然ぼけぎみな(しかし、頭はいい)かわいい女の子が颯爽とした戦士に変わるという王道的な設定の主人公のライバルキャラ。しかも、主人公の仲のいい友達。この展開を楽しめってことですな(笑)。
しかし、戦士の時には大昔に死んだおっちゃんが乗りうつってるんだよねー(笑)。

カバー
新コスチュームのイサミちゃんです。ホットパンツタイプになっているのが新しいというか。和風とか新選組とか色々な要素をちりばめて綺麗にまとめられてますね。
裏は志津先生の自転車乗り三人組。といっても、漕いでいるのはトシくんだけですが。イサミちゃんの乗り方、今でもこれをやるためのステップ(ギアガード?)ってあるのかな。三人の役割分担が良く出ている絵かと。それにしても、志津先生、中の漫画といい買い物にこだわっている?(笑)。
単行本表紙は1巻と同じくカバーのイサミちゃんに文字のバック。裏表紙はムサシ、コジロウ(<片仮名の方がこの漫画っぽいですな)とニセアシュラです。
カバー裏は…「志津洋幸のお笑い頭の体操」に。佐藤監督の「凸凹大学校」に対抗しているのか?(「お笑い頭の体操」は大橋巨泉さん司会の番組です)。パロディ3本ですが、笑えます。濃い顔のオバケは今となっては時事ネタ扱いですかね。しかし、最後の昭和ネタは今(2004.05現在)の子供には本当に分からないでしょう。野火の正体はこっちの方が良かったかも(笑)。
帯は銀色。お金かけてます。


今回のカラー口絵は三人組の制服姿に先生姿の維新さん。そして、ムサシとコジロウです。どちらの絵も気合い入ってます。特に女の子が(笑)。
扉は新コスチュームのイサミちゃん。登場人物紹介も新コスの三人です。新選組コスチュームの姿が続くと、ちょっとSFっぽいイメージになりますね。志津先生による目次カットは龍の剣によるリレー…これは嫌だ(笑)。

第3話「体育祭・大混戦」
いきなり体操服姿のイサミちゃんの扉から(笑)。
そして、静ちゃんのかわいさを印象づけつつ、白虎団の作戦をさらさらっと描いて、さっさと現状を整理してます。全三巻ですから。同じく状況を説明に来る銀様ですが…相変わらずウクレレ弾いているし、あの格好で表を出歩いているし…漫画版ラストの非情な男はどこへ行ってしまったのでしょう(笑)。

それはともかく。今回の話は…静ちゃんとイサミちゃんが体育祭で二人三脚をすると言うものです。…だって、もう、体操服姿の二人で紙面が埋め尽くされています(笑)。いや、そうでなくて。イサミちゃんと静ちゃんの友情、ムサシとコジロウの最強へのこだわりを描くのがこの回です。そして、静ちゃんとムサシのギャップを描きつつ、続くと。

第4話「鮒島の決闘」
五人+保護者の先生二人でピクニック。というか、悩むイサミちゃんを尻目に、保護者の二人がラブコメやってますけど(笑)。
で、鮒島でムサシ・コジロウVS新選組。基本的に、体が借り物とはいえ剣豪二人を相手に新選組不利です。それでも、このシリーズの中心たるアクション編。そう簡単にはいきません。イサミちゃんはムサシに相打ちに近い敗北。トシ・ソウシくんは二人がかりでなんとかコジロウに勝利と厳しい戦いです。
そして、アクションシーンの後にはお決まりの融和(基本的にムサシもコジロウも信念で動いているだけで悪意はないですし。ただ、現代に於いて、その信念が常識と相容れないだけで)と黒幕である野火の陰謀暴露。維新さん=リュマーとはるか先生による救出、さらわれる静ちゃんと一気にクライマックスへ。

ただ、やっぱり前漫画シリーズを読んでいると、リュマー・サカモトと現代に実在するはずの坂本龍馬がだぶって、変な感じです。

「大江戸かわら版EXTRA」
今回も6頁あります。
アニメからはアニメの脚本を担当された「金春智子さんによる『花丘イサミからの手紙』」。6年生終わり頃のイサミちゃんの近況で、漫画版とはちょっと違ったアニメ版の続編的ストーリーが描かれています。
そして佐藤竜雄監督による「佐藤竜雄の凸凹大学校」第2回「「オリジナルアニメ」の作り方」。佐藤監督がよく言う「キャラを立てる」ことについて語られてます。このラストのクイズが、「エスチャー」の江藤氏ネタだとこないだ気が付いたのは1巻感想を読んで貰えれば分かる通り。
そして、業界のファンからのコメントは。放映当時から熱心にイサミの布教をされていた成人漫画家の摩訶不思議氏、イラストレーター・ライター(ドラマCDのブックレットを手がけられてます)の工藤あきら氏、アニメ雑誌「OUT」の元編集長にして「MEGU」の編集長(放映当時)をされていた南波健一郎氏です。
そして、ラストは、またも「志津洋幸のお笑い頭の体操」。この突っ込み感覚がたまらないです(笑)。っていうか、これはシリアスにアニメでやって欲しいくらい。
(2004.06.17)


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