９巻です。ラスト前です。話は一気に急展開。結果的に８、９、１０巻は連続した流れになっているので、一気に読むのもよいかと。
カバー
春です。桜と新選組衣装のイサミちゃんです。刊行時期に合わせて季節を出すという雑誌的展開の単行本というのも今後お目にかかれない仕掛けかもしれません（実際、ＮＨＫ出版さんも、放送されるオリジナルアニメに対して同様の展開を仕掛けていますが、イサミほど発刊ペースの速かった作品はないと思います）。ただ、今回は全てＣＧのようで、解像度の関係か線がギザギザになっているのが残念（笑）。
裏表紙は漫画に合わせてニイハオ三姉妹。単行本表紙は三人のカット割り。裏表紙は芹沢ジャパン本社ビルです。…このビル、ズムシティのザビ家のお家なみに変な形だと思うのですが…。
電動写真設定画は新ＯＰバージョンのイサミちゃんから天狗ロボ（ジャイアカト・テン・グー）まで後半の重要設定が。もっとも、「平助のマジかよドリル」など、いつものノリも健在です（笑）。
扉＆登場人物紹介
扉は颯爽としたイサミちゃん。登場人物紹介は…イサミちゃんとニイハオ三姉妹です。一応、トシくん＆ソウシくんも描き下ろしのようですが、いつもの位置ではなく、その他の人たちと一緒に（笑）。志津先生による目次カットも檻の中で、散々です（笑）。
第15話「潜入！黒天狗大要塞！」
前回さらわれたトシくん、ソウシくん、観柳斉を助けに行くイサミちゃん。そしてピンチになった彼女を助けるニイハオ三姉妹。この巻は、ニイハオ三姉妹の活躍がキモです（笑）。決着をつけたがるライチちゃんと、友好を深めようとするイサミちゃんという図はＴＶと同様ですが。ＴＶで消化不良だった「ニイハオ三姉妹の活躍」という点を漫画版は最大限にやっちゃってます。変身して「美少女戦隊新選組」は佐藤監督ではありませんがアニメでやって欲しかったネタであります。でも、こうして漫画で読めるのだから、楽しいものです、ホント。この話では、イサミちゃんより目立っているしね（笑）。
そして、トシくんソウシくんの救出は成ったものの、ルミノタイトと花丘博士はさらわれ、カラクリを除く四天王は反乱を…。
第16話「意外！黒天狗の正体？」
「おばちゃん、これ…ゲロまず…」本人の目の前で言ってしまうタピオカ嬢の素直さに乾杯（恥じて殴り倒しているジャスミン姉様の方が好みですが（笑））。
それはともかく。さすがに新選組フルメンバー揃ったところではニイハオ三姉妹も影薄く。潜入作戦〜黒天狗の独白、銀天狗たちの反乱、ジャイアントテングの出現と一気に行きます。燃える展開です。善悪の逆転があちこちで起きているのがミソですか。
しかし、いつも思うのですが、いかに強いとはいえ巨大ロボ一つで世界征服って出来る物なんでしょうかねぇ？（笑）。
イサミくらぶ「大江戸かわら版」
今回も９頁。「浮世絵名人展」「浮世絵職人衆」「おたずね申す」「イサぴ〜」「イサミsoundぷろだくつ」と連載コーナーに加え、「イサミな人々特別編」としてファンから送られてきた作品などの紹介があります。
(2004.05.13)